①上高地②新穂高ロープウエイ③信州山形村唐沢そば集落
上高地・梓川と河童橋

今回の旅は都合700キロ程走った事になります。9月24日山梨県・瑞牆山(みずがきやま)に登り、その夜は諏訪の温泉に泊りました。山を下山中に家人が転んで手首を怪我した為にどうするか迷っていましたが、9月25日朝になると薬のせいか痛みも和らいだので初期の予定通り上高地から新穂高温泉ロープウエーに出かける事にしました。痛みがひどい場合は引き返す事で、朝食を早目に済ませて宿を出ます。 眼下に諏訪湖が見えます。下諏訪の町を走って岡谷ICから松本へ向かいます。空には雲が残りますが雨は降らないようです2012.09.25

①上高地

諏訪湖畔の宿を出て岡谷ICから松本ICを出ます。カーナビに従って上高地へと向かい、沢渡にある駐車場に車を入れます。上高地は個人の車が進入禁止なのでここからシャトル・バスに乗り換えます。沢渡地区には5か所程の駐車場がありそこにバス停があるようです。私は最初の沢渡大橋バス停の近くの駐車場にとめました。平日なのに結構こんでいます。駐車場代金¥500、上高地までの往復バス代金が¥2,000。梓川に沿ってバスは進みます。釜トンネルから先は一般車進入禁止になっています。左に焼岳が見えてくると大正池のバス停です。かなりの人が降りて行きます。ここから小一時間歩いて上高地まで散策する人が多いらしく、かなりの混雑です。私達は時間がないので上高地までバスに乗ります。40年ぶりの上高地は思い出の地とはかけ離れた喧騒の観光地になっていました。

上高地のバス停から梓川に出ます。河童橋を目指して左岸を歩いてきました。橋を対岸に渡り梓川の河原に降りてみました。梓川の左岸を時間の許す限り明神池を目指して歩いてみました。沢の流れと小さな湖水、森の小道は快適です。

小さな流れには水草が茂りイワナが泳いでいました。小一時間ほどの散策のあと新穂高ロープウエイと唐沢そば集落を訪れる時間も取っておかなくてはならないので沢渡駐車場に戻る事にしました。家人の瑞牆山での怪我も、耐えられる傷みのようなので最初の計画通り旅を続ける事にしました。上高地から沢渡までの帰りのバスはほぼ満席です。沢渡大橋でおります。

②新穂高ロープウエイ

沢渡の駐車場に戻り、新穂高ロープウエイを目指して再度上高地方面を目指します。釜トンネルの信号から先は一般車両進入禁止、信号を左折して梓川を渡ります。

高山方面を目指して進むと安房トンネルに入ります。長いトンネルを抜けて蒲田川に下ると新穂高温泉街の終わりにケーブルカーの駅舎が見えてきました。あいにくの曇り空で穂高連峰の景色は見えそうにありません。ここまで来たのだからと乗る事にします。下の第1ロープウエイが鍋平まで、そこで歩いて2分ほど離れた第2ロープウエイに乗り換えます。第2ロープウエイ駅のしらかば平駅には大きな駐車場がありここから乗る人も多いようです。第1・第2通しの料金が往復¥2,800でした。写真は第1ロープウエイの車内です。後から団体客がどやどやと乗り込んできてかなり込み合っています。2012.9.25

第2ロープウエイの乗り口であるしらかば平駅です。ここから西穂高口までは2階建てのケーブルカーになります。
途中の景色はガスで全く見えなくなりました。家に帰る途中、山形村の唐沢集落でそばを食べる時間も残しておかなくてはならないので、西穂高口の周りを散策して帰る事にしました。2011.11.04

帰り着いた新穂高ロープウエー駅の駐車場から蒲田川の対岸に錫杖岳の岸壁が霧の中にそそり立っていました。急いで上高地方面に戻り、そば集落へと向かいました。

③山形村唐沢そば集落

カーナビで近くまで来たのですが、畑の中の道に紛れてしまったようです。夕方の景色に沈み込んだ松本の町が眼下に広がっています。果たしてこんなところにそば集落があるのかと不安になります。更に畑の道を進むと集落、細い道の終わりに目指す”水舎”がありました。松本ICの帰路、カーナビが指示する来た時は異なる道の両側にはそば屋さんが立ち並んでいました。2012.9.25

私たちが着いたのが午後5時頃、いくら入り口で呼んでも人の出てくる気配がありません。調理場まで行ってやっと話が通じて部屋に通してくれました。どうも営業は午後4時までで、今日は地元の人の会合があるので開けていたようです。ご親切に感謝した次第です。インターネットで調べたところこのお蕎麦屋さんが良く出ていたので訪れてみました。

売り物の十割蕎麦は売り切れているとの事、新蕎麦粉が入っていると書かれた品書きから二八蕎麦を三っつ頼みました。一つ¥600と大変良心的な価格です。町のそば屋さんのほぼ大盛り程度ありました。家人は一つ私が二つ、最後は家人に少し手伝ってもらったほどでした。天麩羅も地元の野菜が中心で大変美味しかったです。

蕎麦の味については、その好みには個人差が大きく個人的な感想を書くにとどめて置きたいと思います。大変細めのそばでした、家人は美味しかったようです。私も時折蕎麦を打つのですが、どうもその味に似ていると言うのです(勿論、素人ですから絶対にこれほど美味しくはありませんが)。私は自分の細い蕎麦がどうも歯ごたえ(すすり、飲み込む事ができないので、歯で噛んで味わいたい口なのです)が無く、コクに欠けると感じていました。僅かに太くしてみようと思っていたところなのです。

山形県大石田のそば街道で食べた蕎麦が歯ごたえとコクがあって美味しかったのですが、少し歯ごたえがありすぎる感がしました(地元の方には馴染みでも)。私の好みは、神田”まつや”の蕎麦が最も口にあうようで、そのそばはこれほど細くないのです。ただ、下記の点からもし上高地方面に来た時には又唐沢そば集落を訪れたいと思っています。10軒以上もあると思われるそば屋さんを訪れるのは楽しい旅の思い出になります。

1.地元の人々が訪れて味わっている。
2.応対、店の営業方針に良心的な気配りがされている。価格は観光地のそれとは違い大変良心的です。
3.そばの味も十分水準に達していると感じる事。
4.変に気取ったりしない事。

上高地での昼食を我慢したかいがありました。旅の最後に地元の人々が賞味する蕎麦に出会った幸運に感謝した次第です。食後、一路松本ICを目指します。帰りは中央高速・首都高速とも渋滞に巻き込まれることなくノン・ストップで家まで帰り着きました。2012.9.25

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03/20/2014
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