街の狛犬江戸の狛犬・文京区根津神社

文京区・根津神社狛犬 大正元年(1912年)石工・井亀泉、彫刻 大竹豊吉

◉日本橋・東宝シネマで”グレイテスト・ショーマン”を見てから根津神社を訪ねました。

日本橋の”天ぷらめし 金子半之助”の昼飯が予想以上に早く食べられたので、映画も早めに見る事が出来ました。お陰で映画の後アメ横で乾物を買う事も出来たので時間に余裕が出来ました。

湯島天神はアメ横のすぐ近く、でも梅が咲いたから梅見では余りにも芸がないかもしれないと、不忍の池を通りながら平岩弓枝の”隼新八御用帳・春怨 根津権現”の舞台を訪ねる為に根津神社に行くことにしました。不忍通り沿いのその辺りは車では馴染みの場所ですが、歩いたことはありません。前から行きたい場所でもありました。アメ横から不忍の池を目指します。2018.02.20

台東区・摩利支天 徳大寺

摩利支天 徳大寺住所:台東区上野4丁目6-2。不忍池を目指して中央通りに向かいます。道路脇に艶やかな建物、電車からも見える建物です。摩利支天徳大寺というお寺のようです。狛犬が見えたので参拝をしました。海外からの旅行者でかなり混んでいます。2018.02.20

しばしば目にする機会の多い新しい狛犬でした。

何時も電車から見て随分艶やかな建物だと思っていましたが、これで疑問が解決しました。混雑と雰囲気は境内をゆっくり見る事は無理のようです。お参りをしてから不忍の池に向かいます。2018.02.20

不忍の池

冬枯れの不忍の池の先にビルが遠望されます。

弁天堂脇のお地蔵さんに真新しい花が3組ほど供えれていました。池には冬鳥が泳いでいます。

屋台で塞がれているので残念ながら熊谷守一らによって建てられた石碑を正面から見る事が出来ませんでした。

前回撮影した画像を使用しました。ちょっとした街の散歩でも、一人の画家の人世と友情を感じさせてくれる、思いもかけない大きな感銘を受ける事があるようです。2007.12.03

数年前谷中七福神を巡った折に見つけた長谷川利行の碑を見つけて探しましたが、屋台の店の裏にありました。前から見る事は叶いませんでした。

弁天堂の辺りも数年前とは大違いで人込みが絶えません。不忍の池を渡るようにして不忍通りを目指して歩いて行きました。

ベンチで持参のお茶とお菓子で一休み。人懐こい雀が足元で遊んでいます。2018.02.20

目の前の池に入る小さな流れではカモと鯉が泳いでいました。どちらかというと鯉の方が大威張りかもしれません。長閑な水温む春の気配を感じます。少し前に見たばかりの映画”グレイテスト・ショーマン”の躍動するストーリーにかき回されていた心が静まってきます。

2018.02.20

文京区・根津神社

根津神社住所:文京区根津1丁目28−9。

アメ横から不忍の池を弁天堂を通り対岸に渡りました。不忍通りをアメ横から約2.2km程進んで道がくの字に曲がる千駄木2丁目の信号を左折すると根津神社です。平岩弓枝の小説ではかなり斜面があるように想像していましたが、江戸時代は知りませんが、現在は普通の神社でした。今でも南は神田明神、湯島天神を通り根津神社までは緩やかな岡が続いてはいるので、昔はもっと深山幽谷の雰囲気があったのかもしれません。湯島の小かん姐さんが根津神社の境内で事件のきっかけを新八に告げる場面から物語が始まります。社殿の様子は、私には余り馴染みのない格式を感じさせる建造物が立ち並んでいます。

 

 

 

 

 

大きな楼門が社殿への参道の前に聳えています。門を守る武者と思われる像の作りも大変綺麗です。海外の観光客がかなり多く写真を撮影すると写り込んでしまう為控えました。2018.02.20

文京区・根津神社狛犬 大正元年(1912年)石工・井亀泉、彫刻 大竹豊吉

拝殿の前に奉納されている大型の狛犬です。胸を反り返した姿は怖さが十分伝わります。確り作られた高い台座の上に置かれているので、見下ろすような位置になり更に迫力が感じられます。2018.02.20

 

”井亀泉(せいきせん)”は時々狛犬の記事で目にした名前ですが個人的には初めて実物を見ました。

文京区の”文京ふるさと歴史館”というサイトで、井亀泉は江戸時代から続く石工・酒井八衛門の屋号と書かれていました。2代で養子を迎え、八右衛門の名は4代まで続き現在は廃業しているとも書かれています。

この台座には”大竹豊吉彫”の名も見える事から実際に狛犬を彫った職人はこの大竹豊吉ではないかとも思いました(台座等の作業のみを井亀泉が行うのも少しおかしいかもしれません。井亀泉の何代目かが大竹豊吉と言う人なのか又は中の職人なのか幾つかの推測が考えられます)。何らかの関わりが推測されることから井亀泉の狛犬と書きましたが、素人の推測なので間違っている事も大いにある事をお許しください。

 

左に置かれた吽像と思われます。高い立派な台座の上に置かれていますので顔の表情を全て見る事は出来ません。見る者を威圧する堂々たる狛犬です。2018.02.20

観光客が多く、ゆっくりと境内を見る事は叶いそうもありません。早々にお参りを済ませて左の出口から社殿を出て空いていそうな場所に向かいました。2018.02.20

 

 

ツツジが植えられた斜面にある舞台のように池に突き出した末社を訪ねる事にしました。その小道に年代を経た美しい庚申塔がありました。

やっと落ち着いて人々の信仰の痕跡に遭遇出来ました。県境の村でも人々の暮らしの中から生まれた信仰の庚申塔や二十三夜等の石塔類をしばしば目にしているので、ちょっとホットしました。説明板を読んでみました。2018.02.20

 

長い鳥居の列が続きます。この先に、池の中に突き出したような見晴らしの良い小さな社が有りました。ツツジが満開の頃は絶好の場所になるでしょう。2018.02.20

出口に向かって進んでいくと石段の先に稲荷神社がありました。熱心にお参りをしている人の姿見えたので、それに惹かれて石段を登りました。江戸に多いものの例えの”伊勢屋稲荷に犬の糞”のお稲荷さんなので狐の石像は中々手慣れたものが多く、時にはあっと驚かされるものもあります。この石の間に奉納された狐も中々洒落ています。熱心お参りをする気持ちが分かるほど大きな稲荷神社、人込みが少ないので私達も落ち着いた気分でお参りをさせて貰いました。2018.02.20

 

日本橋の””天ぷらめし 金子半之助”・映画”グレイテスト・ショーマン”・”アメ横で乾物”と辿ってきた今回の街歩きも最後の根津神社で終わりとなりました。やはりバラエテイーに富んだてんこ盛りの楽しさがありました、そして長い一日でした。これから700m先の地下鉄の駅まで歩く事になります。2018.02.20

03/07/2019
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