ルイス・ウエイン(The Electrical Life of LOUIS WAIN) (TOHOシネマズ・シャンテ) 2022.12.06 (禁)無断転載 |
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”ザリガニの鳴くところ”を見た一週間後に”ミセス・ハリス・パリへ行く”とコロナのうっ憤を晴らすように映画に引き寄せられていましました。案じていた通り、今週も所用のついでに映画を見ることとなり3週連続の映画鑑賞となります。 映画と所用に併せて、今回は久しぶりに築地場外で昼食でもとろうと思っています。それならば築地本願寺で以前に通りから目にした狛犬を見るのも悪くないとスケジュールが決まりました。 2022.12.06 |
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築地本願寺住所:東京都中央区築地3丁目15−1。地下鉄日比谷線・築地駅からほぼ直接境内に出られる便利な場所にあるユニークな建物の寺院です。 築地場外は歩いても直ぐ近く、銀座・有楽町・東京駅に出るのにも極めて便利な場所です。2022.12.06 |
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広い境内の奥に見える築地本願寺の本堂、見慣れた寺院とは全く異質の一見して異国の建物かと思えてきます。初めて境内に入り近くから見上げるとその異相ぶりには驚かされました。築地市場があったかなり以前には数回この前を通りましたが、この異様な建物を見て勿体ない事に素通りしていました。 地下鉄日比谷線・築地駅からほぼ直結した入口を入ると本堂が見えます。左には寺院の境内とは思えない洒落れた造りのカフェがあります。かなりの人がゆったりと寛いでいました。2022.12.06 |
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案内板に、明暦3年(1657年)の明暦の大火で焼失して築地に移転。関東大震災で焼失後に建てられた現在見られる本堂は昭和9年(1934年)に、仏教発祥の地、インドの建築様式を取り入れて鉄筋コンクリートで再建されたとも書かれていました。 この説明版で、私の感じた印象の原因が分かりました。尚、説明版は見やすいように二分割してあります。
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この本堂を含めた幾つかの建造物は国の重要文化財に指定されているようです。 2022.12.06 |
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築地本願寺・狛犬 |
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寺院に狛犬が祀られる例はかなり珍しい事ですが、その意匠も極めて特異です。インドの建築様式を取り入れて建てられた本堂の脇に置かれた狛犬もやはり異国の気配が強く感じられる意匠で彫られていました。 かなり大形で右に置かれた阿像と思われる狛犬は口を開け胸をそらせ足を張る姿勢で辺りを睥睨しているように見えました。 2022.12.06 |
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観光客の姿がかなり多く、写りこむことを避けながら左の吽像から右の阿像を写しました。広い石段の両側を正に守るという強い意志が漲っているように感じました。ビルの方向が築地場外になります。 2022.12.06 |
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左に置かれた吽像、右の阿像と同じく空を飛ぶのではないかと思わせる翼状の彫りが見られます。大きさはかなり大形の石像です。台座に年号等を探しましたが、摩耗が進んで文字を見つけることが出来ませんでした。本堂が再建された昭和9年(1934年)頃に彫られたものではないかと推測しています。 個人的な印象ですが、江戸の石工の伝統を受け継ぐ職人の人の彫りとは少し異なる外観などから、もしかすると石像の彫刻を彫る人の作品ではないかとも思えてきました。 2022.12.06 |
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本堂でお参りをさせていただくことにします。大きな狛犬の間に続く広い石段を登ります。 2022.12.06 |
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広い本堂の内部は黄金色に輝いていました。築地本願寺は案内の人やガード・マンの人の姿がそれなりに見られますが、静かに佇んでいるだけで仏様の写真を撮ったりすぐ前まで進んでお参りをしても咎められることはありません。 極めて穏やかな雰囲気です、それもあってか海外の観光客の人の姿も多く、その中には椅子に座って仏像を眺めている人も少なくありません。極めて居心地の良い心休まる場所でした。 2022.12.06 |
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心地良いお詣りを済ませて広い境内を眺めてみました。左に向かうと築地場外になりますが、築地本願寺での多くの観光客の姿を見て、場外の混雑が推測されそうなので昼食は諦めて日比谷に向かう事にしました。 2022.12.06 |
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地下鉄日比谷線の駅に向かう前に振り返り本殿に手を合わせて楽しい一時のお礼をしました。 2022.12.06 |
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地下鉄日比谷駅の日比谷通りと晴海通りの交差点から出る事にして階段を登ると目の前に日比谷公園が見えます。先々週”ザリガニの鳴くところ”を見た折りに屋上庭園から眼下に眺めた風景です。 2022.12.06 |
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通り過ぎる多くの車の列で細部を見る事は叶いませんが、日比谷交差点の対角線の先には皇居の森が見えます。 2022.12.06 |
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日比谷通りの角を曲がると目の前にこれから映画を楽しむ東宝シネマズのビルが見えます。お馴染みの広場に立つゴジラ像もみえます、クリスマスが近くなるとイルミネーションで一際目立つ姿になる事でしょう。 2022.12.06 |
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ルイス・ウエイン(The Electrical Life of LOUIS WAIN)
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日比谷シャンテ住所:千代田区有楽町1丁目2−2 。JR有楽町駅から信号待ちの時間を入れて7~10分。JRのガード下に隣接するこのあたりは映画館が複数点在している魅力的な場所で少し新橋方向に進めば東京宝塚劇場や帝国ホテルがあります。 雑踏する事は殆どない静かな散歩を楽しめる居心地の良い場所でもあります。 もしご興味があれば、をクリックして拡大マップにした後、ご希望の場所をクリックしてご覧ください。投稿された多くの写真をご覧になれます。2022.12.06 |
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予定より早い開演に間に合いました、これで今回の所用の目的地、帝国ホテルプラザでの時間が問題なくとれました。チケット売り場前の看板には先週見た”ミセス・ハリス・パリへ行く”とならんで今回見る”ルイス・ウエイン”の絵看板が並んで飾られていました。たしか先週はこの場所に”グリーン・ナイト”と言う映画の看板が飾られていたと思いますが、あっという間に時間が流れる事を実感させられました。 2022.12.06 |
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切符を買う場所にも人の列が見えません。二人分のチケットを買って席を選ぶ折にもほぼ望みの場所が指定できました。これならかなりのんびり映画を楽しめそうだと席に着きましたが、前もって予約している人がかなり多かったようで思ったより開演時間が近くなると席が埋まってきました。 それでも、コロナ前と比べると雲泥の差がありそうです。 2022.12.06 |
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独特の猫の絵画の作者として知られる英国の画家ルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)の生涯を描いた映画。物語は父親の死去で一家の生活を支えなければならなくなった1800年代が終わる頃から始まります。 トーマス・エジソンによる、電球・蓄音機等の発明で電気の実用化が広がりだした時代。ルイス・ウエインも電気の不思議な力(電流かもしれません)に魅せられてその研究に没頭していましたが、生活の糧の為に諦めて絵の世界に向かうことになります。イラストレイテッド・ロンドン・ニュース社(多分この名前だったと記憶していますが)の挿絵画家として一家の暮らしを支える事になります。 それでも生涯電気の不思議な力を夢見る姿が描かれていますが、原題の”The Electrical Life of LOUIS WAIN”の意味がこれで判明しました。 妹達の家庭教師として同じ家の同じフロワーに住まいするようになるエミリー(クレア・フォイ)と心が分かりあう仲になり、やがて周りの反対を受けながらも結婚し家族とは別に家を構えることになります。新しい暮らしを始めた二人の家で野良猫のピーターを家族に迎え、当時の英国で猫が犬に比べて卑し気な動物と思われていた中、その姿を独特の姿で描く事で一世を風靡することになります。 劇中の物語は強い力で伝わりますが、ルイス・ウェインの行動が時として突発的で私にはストリーのスムースな連続が途切れるようにも感じました。計り知れない見る力を持っている才能(エミリーが言い残した言葉でもありますが)故か唐突な行動に付いていけない部分もありました。そうは言っても、個人的な好みとして英国の映画が肌に合うこともあり映画の残像が何時までも深い印象として心に残る映画でした。2022.12.06 |
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映画が終わりました。劇場に明りが灯り夢から覚めたようです。 これから今回の所用の目的地である帝国ホテル・プラザに向かう事にして薄暗い劇場から明るい日比谷の街にでます。 2022.12.06 |
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出口に向かうロビーにはこれから上映される数々の映画のパネルが華やかに飾られていました。幾つかの映画は見てみたいと興味をそそられます。 映画を楽しむ時間は、極めて慎ましい普段の暮らしとは別世界の,暗い空間に身を置き明るい表通りに出るまで一時、極めて贅沢な気分になります。2022.12.06 |
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帝国ホテルに隣接する帝国ホテル・プラザに行くことにします。 2022.12.06 |
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東宝シネマズから目的地の帝国ホテル・プラザまでは快適な並木道を5~6分散策した場所にあります。 銀座方向から続くみゆき通りを渡り帝国ホテル方向に進みます。通りを渡ると今通り過ぎてきた東京宝塚劇場が見えます。公演のある時には多くの人垣が見られますが今は閑散としています。 映画館は並木道の脇にあります。 2022.12.06 |
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今日の所用の目的地、帝国ホテル・プラザにある時計・アクセサリーの店に時計バンドの修理の依頼に立ち寄りました。此処は帝国ホテルのアーケードの中でも手頃な価格のアクセサリーが買える店です。 心置きなく暫しの間ですが最上の贅沢な空間を満喫することが出来ました。
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修理の時計を預けて帰路につくことしてJR有楽町駅にむかいます。みゆき通りに続くJRのガードに沿って続く道を進みます。 豪華な帝国ホテルの傍にこのような普通の町が隣接している大変楽しい界隈の佇まいを見ながら駅への道を歩きました。 2022.12.06 |
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築地の場外市場にある”すし三昧”のガード下の店が見えてきました。 2022.12.06 |
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レンガ造りのガードの下の店を眺めながら有楽町駅に向かって進んでいます。
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所用が出来た事を言い訳にした映画鑑賞でしたが、慎重に幾つかの映画サイトで評判を調べたお陰でかなり良い映画に当たりました。目的の帝国ホテル・プラザでの時計の修理依頼の途中に、以前から気にはなっていた特異な作りの築地本願寺と狛犬を見てからの映画鑑賞と密度の高い一日を過ごすことが出来ました。少し早めに帰宅できたので帰りの電車も座ることが出来ました。 ただ、前回の”ミセス・ハリス・パリへ行く”を見終わった後、もしやと思っていた映画鑑賞の楽しみに引き込まれるのではと言う危惧が再度気になりだしました。そうであっても、春になれば野山へ足が向くのでしばしの事かと心を落ち着けせているところです。 2022.12.06 |
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12/10/2022
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