庄内・鶴岡市に藤沢周平作品の場所を訪ねて・その① ②へ 藤沢作品の沢山の主人公達が鶴岡の町に生き生きとした姿でたちあらわれます |
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①庄内への旅の目的
今回の庄内への旅の目的には①芭蕉の跡を辿って月山に登る②藤沢周平作品の町、鶴岡を訪ねるの2つがありました。とりあえず月山は登ったのですが思ったより時間が掛ってしまい、羽黒山を訪れる時間がなくなりました。鶴岡市で藤沢作品の場所を案内してくれるボランテイア・ガイドの方と午後1時に市役所で会うことになっています。柔らかな庄内の言葉を話す女性のガイドの方でした。物語の中と同じ言葉で説明いただく色々な場所を目にして私は興奮してしまいました。作品に登場する人々が私の頭の中にリアルな姿で浮かんでくるのです。興奮はまるで物語の登場人物のような気分になったからなのです。私は傍観者から当事者になるのです。
②月山から鶴岡市内へ
山から下りた汗まみれの体では失礼と、とりあえず途中で鶴岡市内の『ユポカ』と言う温泉に入って行くことにしました。大慌てでお湯に飛び込みカラスの行水のごとく体を洗って歯を磨いてひげを剃り飛びだしました。素晴らしい大きな露天風呂と浴槽、それで¥350とは風呂屋さん並みの料金です。道に迷いながらもなんとか1時に市役所に駆け付ける事が出来ました。
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旧鶴岡印刷株式会社 | ||||||||||||||||||
藤沢周平は1942年旧山形県立鶴岡中学校夜間部に入学、昼はこのビルにあった鶴岡印刷株式会社(現在は違う会社になっています)に勤務します。そこは内川(五間川)がすぐ横を流れ、鶴が岡城跡、つまり鶴岡市の中心街です。 個人的な趣味としては作者の個人的な生活は知りたくない気がしています。どのような人生を送ったかに興味があるのではなく、面白い作品に首まで漬かりたいのです。 生活を知ってしまうと物語を読むときにバイアスが掛り面白みが減じられそうでもったいないのです。物語に無垢な気持ちで入って行きたい、そう思っています。とは言っても、物語には人柄の影が現れざるをえません。藤沢作品から感じる人柄は多くの人と同じです。物語の場所を訪ねるのは楽しいのですが、生誕地を訪ねるのは躊躇してしまいます。五間川が生活の場であった事は物語を読む一つの鍵を得たような気がします。そして多くの江戸の物語は川の町・深川、作者の流れる水への愛着を感じるような気がするのです。 |
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隠居した清左衛門が友人の町奉行・佐伯熊太としばしば訪れる料亭のモデルだそうです。物語では町の南・花房町にある小料理屋『涌井』として登場します。おかみの『みさ』は30前後、肌が綺麗で目に険がある。鎖骨が出ているので美人とは言えないが男好きのする女と書かれています。
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染川町(現双葉町)・蝉しぐれ(文春文庫) | ||||||||||||||||||
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庄内藩校・到道館 | ||||||||||||||||||
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五間川(内川)・鴨の曲り『蝉しぐれ』(文春文庫) | ||||||||||||||||||
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鶴ケ岡城址 | ||||||||||||||||||
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1・2 |
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03/15/2014 | ||||||||||||||||||
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