2020年9月の村の花

⇐スライド画像です

渓流のイワナ釣りが10月1日から禁漁になるので今年最後と決めて県境の村にやって来ました。前回、8月の夏休みのイワナ釣りも散々な目にあいましたが、今回も川が増水の為、ほぼ雰囲気を楽しんだだけで終わりました。

結果として草刈りとペンキ塗りに多くの時間を割く事になりました。標高400mのこの地では秋の気配が、特に日暮れと共に、色濃く感じられます。街に帰る朝、家の前を流れる小さな沢の水をプラステイックのゴミ箱に入れて持ち帰る村の花々を入れました。単なる思い入れかも知れませんが、この沢の水は家に帰っても冷たさを保っているように感じます。 2020.09.23

村の秋を告げてくれる大好きな樹木の一つです。ひっそりと葉の間から優雅な真っ赤な実をぶら下げて抑えた様子で迎えてくれます。微風にさえ赤い実が揺れています。

昨日のペンキ塗り作業で庭に出しておいた高い脚立の上からカメラを差しだしてシャッターを押してみました。今年は少し実の成り方が少ないようです。幾つかの葉の紅葉が始まっていました。2020.09.23

ツリバナマユミの枝の間に美しい蜘蛛が糸を張り巡らしていました。カメラを向けると機敏な動作で逃げ出しました。多分コガネグモの種類ではないかと思いますが、確かではありません。2020.09.23

既に実が割れて中の種が飛び出していました。沢山の実が風に合わせて一斉に揺れる様は見事です。2020.09.23

赤い実一つに少なくても4つの種が入っているようです。このツリバナマユミも知り合いの人の山から移植した雑木です。その時はこの木がかなり知られた木である事を知りませんでした。2020.09.23

村の雰囲気にはいささか鮮やかすぎる感じがしますが、抑え気味の薄桃色の花弁が上手く全体のバランスを保ってくれているようです。

花弁が開きだした大輪のスイフヨウの花弁の中にキアゲハが身を入れる様にして蜜を吸っていました。

10個程の大輪の花弁が開いています。後10日程でほぼ満開になるかもしれませんが、多分それを見る事は無いでしょう。
大量の蕾が見えます、今年のスイフヨウはさぞかし見応えがあるでしょう。隣の百日紅と競う様に夏の終わりを飾ってくれていました。2020.09.23

知合いの山にはガマズミが沢山自生しています。誰も興味を持たない下草のようなこれらの木はどれでも抜いて良いと言われて、最初の頃は面白がってかなりの雑木の若木を植えました。

植木さんで買った園芸種の木ではないので赤い実の大きさもまちまちです。

標高400mのこの高原の村では既にガマズミの赤い実が木を覆い尽くしています。このガマズミは築山の脇に植えたものですが実が少し小さ目で色も少し沈んだ赤い色合いです。2020.09.23

このガマズミも少し実が小型ですが赤い実の色に透明感があって好ましく思っています。2020.06.23

山沿いに植えられた大粒の赤い実が成るガマズミです。透明感のある大きめの赤い実が枝から垂れ下がるようにたわわに実っていました。2020.09.23

太陽の光を浴びて真っ赤に輝いています。高原の澄んだ冷気がこのような透明感のある赤い実を育てる様に思います。2020.06.22

4本目の大きな赤い実を付けるガマズミです。背景の山の杉の緑との美しい自然の色のハーモニーです。2020.09.23

いささか咲きすぎの感があるシュウメイギク、相変わらず今年の秋も旺盛に花弁を開かせていました。未だ花を付けない金木犀の周りにテリトリーを広げています。時折間引いては居ても旺盛な勢力拡大の力は侮れません。2020.09.23

赤みがかったシュウメイギクの群落が山側で沢山の花弁を開かせていました。見ることは叶いそうにありませんが、かなりの数の蕾が見えるのでこれからかなりの花を咲かせるに違いありません。2020.09.23
山の斜面の杉林の緑のを背景にすると旺盛な咲き方の赤いシュウメイギクの姿は少し柔らかみを帯て見えます。個人的な好みですが、やはり華やかな花だらけの風景には深みが感じられないようです。緑や青い空、山なみ・・・それらの組み合せが有ってこそ心を打つ美しさが生まれる様に感じます。2020.09.23

この辺りも例の震災後の除染作業が行われ、多くの地面が一皮引きはがされました。野草の類のシュウカイドウも姿を消してしまいどうしたかと案じていました。2~3年前から少しずつ秋になると小さなピンクの花弁が姿を見せる様になりました。2020.09.23

本来シュウカイドウはかなり強い生命力を持っているので、あと数年でかなりの群落を作ってくれそうです。慎ましやかな咲き方と色合いは個人的に好ましく思える花です。2020.09.23

モッコウバラ
植木屋さんの町で買ったバラですがかなり元気で全く手入れをしませんが枝をあちらこちらに伸ばしています。横に植えれた黄色の牡丹や近くのシャクヤクも今では遠慮がちに咲いています。花はそれ程大型ではありません。2020.09.23

個人的な好みではありますが、那須連山の周辺は姿・咲き方・色などに気品を感じさせるツツジの自生地が多く見られます。つまり、ツツジはかなり選んで植えないとなりません。現在のところ、ヤシオツツジ、ミツバツツジに加えてサクラゲンカイツツジが個人的な好みに合致するようです。

庭石の脇に植えた大輪のサクラゲンカイツツジの紫の花弁が咲いていました。2020.09.23

季節外れの花弁を目にして嬉しい気分と、来春はどうなるのかと心配する気持ちが湧いてきました。サクラゲンカイツツジは他にも2本植えてあるので、何とかこの薄紫の優雅な花弁は見られるでしょうが心配です。

更に詳細に見ると蕾が20個程目に入りました。2020.09.23

更にびっくりさせる花が咲いていました。風雅なサクラゲンカイツツジの横にトサミズキの小さな黄色の花が咲いていました。加えてかなりの数の蕾が目に入ります。

二つの花が今頃咲くとは信じがたい事です。高原の村の冬はあっという間にやって来ます。

このトサミズキは樹勢が極めて旺盛で、隣のサクラゲンカイツツジを覆う様に枝を伸ばしていたので、少し前に電気バリカンでかなり刈りこんだばかりなのです。

 

2020.09.23

街に持ち帰った村の花木は、ぶっこみ流で瓶に差してみました。村での暮らしや山に囲まれた風景を思い出させる花木は、やはり花屋さんで買った花とは異なり、色々の思入れが込められた身内のような親しみを感じました。2020.09.23

今年はコロナ・ウイルスの影響で県境の村へ出掛ける機会が極めて少なくなりました。季節の花を見る事が叶わなかったの誠に残念な事でした。村での暮らしの大きな楽しみの一つを失った一年が過ぎつつあります。来年は花の種類が最も多いい春から一年を通しての村の花木との思い出を作りたいと念じています。

高原の村の秋はあっという間に過ぎ去り凍り付いた景色が広がる厳しい冬は直ぐやって来ます。2020.09.23

10/18/2020
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