紅葉の日光・太郎山2368メートル ②太郎山  ①光徳から小太郎山  地図クリック    

11:57、小太郎山から正面に素晴らしい景色が広がっています。二つの山の頂上から裾野まで全てが見えます。左の山は美しい姿から多分女峰山だと思うのですがもしかすると大真名子山かもしれません。

10月19日夜、街を出て日光に向かいます。10月20日、日光・太郎山2368mに登りました。午前中は青空、太郎山に着いた途端に雨が降り出すと言う何とも皮肉な一日になりました。小太郎山からは一気に視界が開け太郎山までの快適な尾根道から雄大な男体山と中禅寺湖の景色を堪能する事が出来ました。

この一帯に位置する男体山、女峰山、太郎山は日光三所権現信仰の山々だそうです。太郎山への登山道では木の間や笹原から美しいこれらの山々に加えて日光白根山が望まれます。目に感じた美しい景色残そうとカメラのシャッターを500回(効果的な休憩にもなりましたが、これだけで40分程の時間が取られたかもしれません)も押してしまいましたが、どれもがその時の感動を再現してくれるものではありませんでした。

太郎山からは長い林道歩きで暗くなるからと大急ぎで雨の中を下りました。林道の両脇は木々の紅葉と黄金色のカラマツの林が続きます。見る人もいない雨の林道です。道半ばで、太郎山からの下山で一緒になったグループの方が車を止めて乗って行きませんかとのお誘い、ありがたく好意に甘えさせていただき出発地の光徳駐車場まで乗せていただきました。夕暮れに終われるようにとぼとぼと雨の林道歩きの中で示された人の情けが今でも心に残っています。思い出すたびに心が和む思い出です、それがあって今回の山への旅もいつも通りの大きな喜びを与えてくれました。 2014.10.20

2014年10月20日・太郎山所要時間:光徳駐車場発6:01~6:21⇒山王峠7:34~8:10⇒山王帽子山9:20~9:30⇒笹原9:52~10:00⇒小太郎山11:40~12:05⇒太郎山12:36~12:54⇒新薙登山口14:40⇒裏男体林道15:02⇒車に乗せて貰う15:20⇒光徳駐車場15:38

小太郎山・2328mの頂上です。かなり広く素晴らしい展望台です。2014.10.20
日光白根山が見えます。
戦場ヶ原と三本松駐車場が眼下に広がります。 美しく紅葉した男体山の裾野の先に中禅寺湖が見えます。
11:51、男体山に雲が掛り出しました。天気予報が当たりそうです。登りはあと僅かです、太郎山からは一気に下るだけです。2014.10.20
左から大真名子山、女峰山、男体山だと思います。日光の美しい山々の頂上から裾野までの迫力ある姿が眼前に広がっています。山の名前が間違っているかもしれません。
11:57、男体山の雲が気になります。そろそろ太郎山に向かう事にします。2014.10.20

11:58、太郎山への稜線です。小さな岩を超えるようです。小太郎山から太郎山までの間は木が無くなって見晴らしが良く最も素晴らしい箇所でした。小太郎山を出発します。2014.10.20

 

12:04、踏み跡を辿って小さな岩を超えます。剣ケ峰という木片が取り付けられています。太郎山がまじかに近付いてきました。2014.10.20
12:08、小さな岩の突起の剣が峰を超えました。気持ちの良い登山道が続きます。写真では実際より少し大げさに見えるかもしれません。
12:26、小太郎山から続く快適な砂礫の登山道を登ります。後ろに女峰山、手前にお花畑が見えます。下りにはこの草紅葉の原っぱを横断します。2014.10.20

12:36、太郎山頂上。10人ほどのグループの人達が入れ替わりに新薙登山口に下山して行きました。この方達が林道で車に乗せてくれました。

小太郎山から太郎山への快適な稜線の後ろに男体山、雲が広がっています。

誰も居なくなった頂上で私もレイン・ウエアーを着込みます。みるみる視界が悪くなってきます。2014.10.20

12:54、雨が降り出したので昼食を諦めてグループの人達が下った新薙登山口を目指して下山する事にしました。私には降り立った登山口から更に長い林道歩きが残されます。急がないと途中で日が暮れるかもしれません。空腹を我慢して道を急ぎました。
13:08、お花畑と書かれた草原を横断します。ここは噴火口の跡だとの事です。

14:11、この下り道には難儀します。上部は岩が出ていて傾斜が急です。見晴らしは悪く楽しみがありません。少し視界が開けた場所で写真を撮り水を飲みました。

15:12、小さなガレ場を横切ります。天気が良ければさぞかし見晴らしが良かったのに残念です。合計3か所程の小さなガレ場を横断したと思いますが先を急いでいたのではっきりしません。2014.10.20

ユウガギクが咲いていました。もうすぐ雪が降るのに偉いものだと感じ入りました。厳しい冬を恐れもせず淡々と花を付ける野の花の姿に感動しました。写真を何枚か撮りましたが雨でレンズが曇り焦点が合わせられませんでした。更に下ってからユウガギクの小さな群落に出会う事が出来ました。

先行するグループの方の好意で先に行かせてもらう事にしました。多分車を止めた光徳までの林道の途中でライトを付けないといけないのではないかと思っています。鹿も飛び出すし猿も出るのでは、そして熊までと、嫌な想像が湧いてきて気分が塞ぎます。とにかく先を急ぎました。

14:33、傾斜がゆるまり心地よい道となります。

14:34、雲の切れ間から男体山の山頂が見えます。辺りの紅葉が美しくなり出しました。ここまでくれば暗くなっても道を間違う事はないでしょう。

12:35、大好きなカラマツの黄金色の紅葉が雨の中続きます。2014.10.20

14:36、黄金色のカラマツに少しだけ真っ赤な紅葉が彩りを添えます。出過ぎる事のない程の良い色のコントラストです。

14:40、登山口に到着しました。これからは林道を延々と歩く事になります。太郎山から写真を撮りながら1時間50分程掛りました。頂上であったグループの人達の車が2台止まっていました。止まらずに先を急ぎます。2014.10.20

14:44、時折表れる鮮やかな紅葉。その複雑な美しい色どりに感嘆します。2014.10.20

 

 

ここにもユウガギクが咲いていました。山の上の花よりまだ葉っぱ元気です。それにしても偉いものです。人の手も借りずにただ咲く花に頑張れよと声を掛けました。

 

時折表れる紅葉の色は激しくも嫌味がありません。周りに大きく残る緑と広い空間、その空間が景色に落ち着きを与えてくれるのでしょうか。この紅葉は私にはもっと鮮やかな色でオレンジに感じました。それは花かと思う程の色合いです。

14:59、このようなカラマツの黄金色の塔が続きます。そこに紅葉がアクセントになっています。雨の砂利道を黙々と歩きます。2014.10.20

15:03、男体山や女峰山登山口のある志津乗越からの裏男体山林道に合流します。2014.10.20

15:05林道は綺麗な舗装の道になります。大きな沢を渡ります。右下に飯場の跡、カラマツ林が続きます。
15:10:左手にもカラマツの林、体が黄金色に染まったような気分です。

15:13、道が狭まり少し曲がります。両側の木々が私の体を包んでくれます。多分林道の半分ちょっとの行程を進んだ事になるでしょう。

これから僅かで太郎山の頂上で合ったグループの方が車から声を掛けてくれました。一人分の座席が空いているからとのご親切なお話しに甘えさせてもらいました。

15:38、親切なグループの方の御好意で明るい内に車を止めた光徳駐車場に戻る事が出来ました。お礼の言葉を申し上げてお別れしました。

最後で人の情けに心が大きく癒されました。計画通り登りきった充実感と合わさって今回の山の旅も大きな思い出になりました。お陰で時間が出来たので帰路通り道の竜頭の滝に立ち寄る事が出来ました。

太郎山① ② 終わり

06/11/2020
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小太郎山から見る右・男体山、左・女峰山