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鹿の毛が落ちていた道路を歩いて千手ケ浜に向かいます。小流れに沿って歩いていると対岸に艶やかで静かに咲くオオヤマザクラが林の中に数本見られます。 これ程の美しい桜の咲く自然の風景に出会えるとは思ってもいませんでした。加えてそれは人影の見えない静寂な空間が広がる中の花咲く風景です。 2022.05.09 |
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人影の見えない千手ケ浜に到着、水平方向のみならず山の斜面にもオオヤマザクラがあたかも宮殿の在処を知らせてくれるように咲いていました。自然林の中で他の草木とのバランスを取りながら群れて咲かない凛とした桜の姿に見惚れています。 2022.05.09 |
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バス停から100m程で中禅寺湖東岸の千手ケ浜の砂浜に到着しました。同乗した二人の人の姿が見えないので静まり返ったこの広大な景色を二人で見て居る事になります。 極めて贅沢な時間です。原生林の中や湖岸にも赤いオオヤマザクラが点々と目に入ります。 オオヤマザクラは群れることなく辺りの自然とのバランスが取れた美しい風景を作り出してくれていました。2022.05.09 |
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千手ケ浜には先程通ったバス停脇のオオヤマザクラの咲く橋の下を流れる外山沢川が入り込んでいます。正面の方向が華厳の滝やいろは坂になりますが深い霧の中に没していました。 2022.05.09 |
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左は菖蒲ケ浜や竜頭の滝の方向になります、中禅寺湖に流れ落ちる山の斜面にも数本のオオヤマザクラが咲いています。冬を思わせる寒さの中、桜の咲く場所だけには春が来ているようです。 2022.05.09 |
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千手ケ浜に流れついた倒木が作る僅かな草地に、厳しい寒さで花弁がこじれた菫らしき花が咲いていました。エイザンスミレではと思うのですが、確かではあありません。 厳しい寒さの中、震えるように咲く菫の花にの姿に深く感動を覚えました。 2022.05.09 |
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流れ込む小流れの脇に大きなオオヤマザクラが中禅寺湖に満開の枝を伸ばしていました。まさに湖岸に咲く一本桜、それも自らが根を下ろして厳しい冬を何年も生き抜いてきた桜です。 静かに立つ桜の幹をしみじみと見ています。この地の冬の寒冷の厳しさの中、生命の危険の崖っぷちを辛うじて生き抜いてきたに違いありません。それも数十年単位の長きにわたると見てとれます。 その強さとは別に、寒さに震えるように咲いている儚げな姿に言葉も無く見惚れてしまいました。 2022.05.09
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厳しい寒さの中、湖岸に咲くオオヤマザクラを随分長い時間見ていたようです。体の冷えが春爛漫の街のそれとは明らかに異なります、まさに真冬の寒さが私の身を包んでいます。 この清冽な気候こそが美しい桜の花弁を作り出しているのでしょう。 2022.05.09 |
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湖岸に咲くこのオオヤマザクラの周りを幾度なく歩きながらその清楚な姿を見上げています。 その背景が中禅寺湖です、余りにも絵になりすぎる構図ですが身を差すような清冽な気候と雄大な景色が深い感動で心を揺さぶります。 風を除けて太い木の幹の下に新聞紙を敷いて、持参のポットのお茶を飲みました。
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身を突き刺すような冷気の覆うこの日に、思いもよらず満開のオオヤマザクラが満開の姿で迎えてくれました。 透き通るような桜色の花弁が私の心を離しません。今まで、北国に咲くエドヒガンの一本桜の姿に惹かれていましたが、もう一つ美しい桜が加わった事になります。2022.05.09
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精一杯湖面に向かって一部の枝が精一杯その力を伸張しようとしているようです。そのお陰で一部が花の重みで地面に花弁を下げてくれています。 2022.05.09 |
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場所によっては頭上一杯の空を桜で覆ってくれています。去り難い風景の中に身を置く幸運を存分に楽しみました。 2022.05.09 |
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これから原生林の中に咲くオオヤマザクラを見に行くために、最後に目一杯腕を伸ばして花弁にカメラを近づけました。まさに桜の花園の下に居る事を実感しました。儚げに見えた花弁も野の花らしく確かな生命力を感じさせるものがありました。 これなら毎年厳寒の地を生き延びてくれるだろうと安堵しました。 2022.05.09
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オオヤマザクラの幹の周りには既に桜の花弁が散っていました。手に取って見ると匂いたつような可憐な花弁は私の好きな一重です。咲きすぎないと言う自然の中の程よい摂理に従って枝を伸ばす桜の姿を見上げています。 帰路のバスの時間が気になるので湖岸から背後の原生林に咲くオオヤマザクラを見に行くことにしました。 2022.05.09 |
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中禅寺湖湖畔のオオヤマザクラの姿を存分に堪能したので薄暗い原生林の中で咲いている姿を見る事にします。外山沢川の小流れを橋で右岸に渡ります。流れの様子からも分かりますが、中禅寺湖の水の透明感は他の湖水とは別格です。 2022.05.09 |
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雑草や小枝がからむ原生林の中のオオヤマザクラはまさに周囲の木々との間隔を保持した按配の良いバランスが感じられます。
2022.05.09
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薄暗い原生林の中で最初に出会ったオオヤマザクラは何故か幹の下部から数本の枝を横に伸ばしていました。カメラを近付けてみました。 2022.05.09 |
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原生林の中をオオヤマザクラを目指して更に進みます。枯れ朽ちる木々の中に根付いたオオヤマザクラが花を咲かせてくれています。 生と死のドラマを見せてくれているような姿は単に花を咲かせる姿だけではない奥深い感動を与えてくれました。 2022.05.09 |
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このオオヤマザクラは原生林に咲く桜の中では最も枝を周囲に広げるスペースがある場所に根付いた木のようです。 先程の自然界の厳しい摂理の中で咲く姿も良いのですが、この艶やかなオオヤマザクラはただその美しさだけを愛でる事が出来ます。その軽やかな感動を楽しむ事も又大きな思い出が残るものです。 2022.05.09 |
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枝を大きく広げてオオヤマザクラも周りに倒木が無い事から幹の下から数本の枝を広げていました。 2022.05.09 |
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原生林の多くの樹木の幹は金網などで巻かれて保護されていますが、一部にこのように鹿の被害が見られます。2022.05.09 | |||||||
70~80m程離れた薄暗い原生林の小高い台地にオオヤマザクラが灯りが灯った様にみえました。地面の凹凸、倒木、バスの時間等で草地を歩く気が失せて遠くから眺める事にしました。 2022.05.09 |
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千手ケ浜入り口に立つ説明板に書かれた樹齢200年を超えるミズナラ又はハルニネの木と思われる2本の巨木の先に数本のオオヤマザクラが遠望できます。 原生林には倒木が多く横たわり、200年の巨木とオオヤマザクラが遠望できるこの地は、極めつけの自然界の成り立ちを見せてくれる場所かも知れません。2022.05.09 |
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足元の草むらにはセリかオオヤブジラミではとないかと思われる白い花が咲いていました。この寒冷の地で冬を生きぬき花を咲かせる草花を見ると何故か少しほっとした気分になります。 2022.05.09
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赤沼茶屋に戻るバスの時間もあるので再度千手ケ浜の砂浜にで湖岸の桜を遠望する事にしました。この季節、この広大な自然の風景の中にさり気なく咲く桜の姿を再度目に焼き付けました。 2022.05.09 |
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バス停に向かって千手ケ浜船着き場前に咲くオオヤマザクラと山肌の桜も目に入れながら歩き出しました。 2022.05.09 |
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バス停には往路同乗した二人の方が既にバスを待っていました。震えるような寒さの中でじっと待つのは耐えがたいので体を動かす事にしてバスの到着まで近くを散策をしました。 緑の葉を旺盛に茂らせる草の群落があちらこちらに広がっていました。鮮やかな新緑の緑が目につきました。浅学なため植物の名前は知れませんが何れその名を記したいと思っています。 2022.05.09 |
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帰りのバスも往路と同じく4人しか乗車しない快適な道中です。途中運転手さんがバスを少し止めて側溝にアナグマが見えると教えてくれました。バスの中からシャッターを押しました。バスを怖がる事無く夢中で何か餌を食べているようでした。
2022.05.09
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小田代の草原が車窓に見えます。戦場ヶ原の南限になります。草原の中を流れる湯川が竜頭の滝を経て中禅寺湖に流れ込んでいます。 バスに同乗して来た二人の人が降りました、赤沼茶屋まで戦場ヶ原を歩くようです。入れ替わりに赤沼茶屋から戦場ヶ原歩いて来た二人の人が乗りこみます。 ここから僅かで出発点の赤沼茶屋車庫に到着、思いもかけない想像以上の楽しい桜への旅でした。 2022.05.09 |
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05/20/2022
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