遠い春 | |||||
多忙と冬の厳しさが重なって県境の高原の村へ向かう意欲がわきません。ライブ・カメラで途中の様子を見ると強風に電線が揺れ、田圃が一面の雪に覆われる日々の厳しい冬の姿がしばしば目に入って更に億劫になります。 畑も耕さないといけないし、植木と花に肥料も上げなくてはならないしと思うのですが気分が乗りません。いよいよ街では桜も咲くというニュースを目にするようになりました。2018.03.06
⇦庭一面の霜柱 |
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日が落ちると、高原の村は冬が支配する氷点下の世界です。朝、庭に出るとサンダルの下からザクザクと言う音と共に一面の霜柱柱が目に飛び込んできます。無数の氷の針が地面を押しのけて牙を覗かせています。 街では久しく目にしなくなった霜柱、幼い頃の冬の思い出が蘇ります。それにしてもスケールが違います。霜柱は高く、広く庭一面を覆っています。そこには春の気配は微塵も感じられません。2018.03.06 |
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野菜とリンゴの買い出しのついでに高原の村から下って、知り合いの家を訪ねました。村ではよそ者の私達には力強い友人です。 友人の家の庭から那須連山の雪の山脈が空一杯に広がっていました。 |
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寒い庭 |
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暖かくなって伸びてくるフキの数より明らかに少しのフキのとうが見えます。細やかな収穫です。2018.03.06 |
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ユキヤナギが2本程綿帽子を付けていました。氷点下の夜はどうしているのか、野にある植物には頭が下がります。 野の花はどれも私に共感と感銘を与えずにおきません。家人は花なら何でもと言う意見ですが、私にはやたら派手な洋種の花にはどうも馴染めません。クリスマス・ローズ程度の咲き方が二人の意見の一致点になります。 1本は切り取って花瓶に差してみました。 |
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街に帰る朝、高速のインターを目指します。那須連山が白い雪の壁のように立ちふさがっています。ここまで来ると気温が1度になりました。2018.03.07 | |||||
村で天婦羅にして味わったフキのとう、少し残しておいて街でフキ味噌にしました。味噌は村の近くの味噌です。 現地を離れてやってフキ味噌の香りと共に春だなと言う思いが湧いてきました。
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03/10/2018 | |||||
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