2020年夏休みの山の花巡り③・   
那須三本槍岳1
11,917m 

那須連山の花・ヤマトリカブト()無断転載

夏の山の花めぐり①沼ッ原湿原 ②雄国沼 ③那須三本槍岳・1 ④那須三本槍岳・2

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 8月28日、お腹の調子が悪いので随分迷ったのですが8月28日、早起きしたので三本槍岳まで出掛けて見る事にしました。緊張を緩める為に暮らす街での何時ものジョギングだと心に言い聞かせて出かけました。登り出すとお腹の調子は戻らず、山でも途中買ったセブン・イレブンのおにぎりを食べる事が出来ずに往生しました。帰路は余りカメラのシャッターを押すことなく全力で車に戻りました。2020.08.30

(ルート)峰の茶屋駐車場7:06⇒峰の茶屋7:56⇒朝日岳(1,896m)8:33⇒清水平⇒三本槍岳(1,917m)10:17⇒清水平11:01⇒1900m峰11:24⇒⇒峰の茶屋駐車場12:25

2台のカメラで写してそのデータを参照しています。二つのカメラの間には7分程の誤差があります。記載の時間には若干の誤差があります。

下記に記載された花の名前は知識の浅い私の推定ですので間違っている場合もある事を前もってお詫び申し上げます。

早朝の珍事
6時8分:車の通りの無い早朝、那須三本槍岳を目指して車を走らせています。突然道路の上で餌を食べている大きな鳥が目に入りました。車が近づくと前を塞ぐように高く低く車の前を飛んでいきます。2020.08.30
見慣れた村の鳥に比べるとかなり大きな鳥です、大きな鳥は鷲や鷹しか思い浮かびませんがその猛禽類の仲間ではないかと思います。2020.08.30
理由が分かりませんが車の前を地面すれすれに飛んでいます。その広げた羽根の広さは普通の鳥のサイズではありません。多分1分程ではなかったかと思いますが随分長く感じた驚きのシーンでした。最後はあっという間に高い空に舞い上がって行きました。2020.08.30
 

6時25分、駒止めの滝の入り口を通ります。これから超える朝日岳・1,896mの美しい姿が朝の光の中に聳え立っています、駐車場はもうすぐです。

6時52分:今日は日曜日、駐車場は既に満車です、慌てて少し下にある小さな駐車場に戻ると数台のスペースが残っていました。何とか車を止める事が出来て一安心です。着替えをしてデイパックに荷物を詰め直し出発する事にします。

2020.08.30

6時54分:下の駐車場から上の駐車場を回り込んでいきます。途中の山の斜面にホタルブクロが咲いていました。高原の村では既に秋の花の気配ですが、この地では夏の盛りのようです。2020.08.30

 

7時6分:登山口の狛犬の間を抜けて坂道を登り出します。暫く続く上り道は薄暗い灌木の間に続いています。花が咲いているのではないかと期待をしながら登りました。

野の花に出会うたびに何度も立ち止まりカメラのシャッターを押します。行程は遅々としたものになります。2020.08.30

花の名前は違っている場合もあります。お許しください。

ミヤマヨメナ(深山嫁菜) 

白い深山嫁菜が沢山の花を開かせていました。花の季節に訪れた予感がしてきます。那須の山の夏は紫のイワシャジンの頃に訪れますが(8月上旬)今年はコロナの影響でその時期を失ししてしまいました。

8月の終りに訪れた記憶はありませんので、私にとっては新しい野の花が見られるかもしれません。2020.08.30

多くの花が小さな群落で咲いているのは贅沢の極みで大変嬉しい光景です。人工的に多量に植えられた花には興味がありませんが、野の花の群落という大変嬉しい出迎えを受けました。2020.08.30
 
シラネニンジン(白根人参)

薄暗い登山道の脇に白い花が咲いていました。セリに似た葉っぱからシラネニンジンではないかと推測しました。

2020.08.30

イワオトギリ(岩弟切)

登山道は岩がかなり露出した道です。黄色のイワオトギリソウ岩の間に黄色の花を咲かせていました。2020.08.30

ミヤマアキノキリンソウ
沢山の黄色い花を付けたミヤマアキノキリンソウと思われる花が小さな群落を作って咲いていました。ここまでのところ、想像以上に夏の終りの那須には多様な野の花が咲いているようです。2020.08.30
ミヤマアキノキリンソウ も群落で咲いています。冬には雪に埋もれるこの地では単独で生き残るより群落での生存が望ましいのかもしれません。2020.08.30
ノリウツギ (糊空木)

7時16分:ガクアジサイによく似たノリウツギの白い花が咲いています。これから秋の深まりとともに少しずつ赤く色づくのではないでしょうか。2020.08.30

 
7:16、これから超える那須朝日岳が見えてきました。これから少しの登りで森林限界を抜けて一気に見晴らしがよくなります。あの頂上を超えて三本槍岳に行くつもりです。2020.08.30
ヤマトリカブト

7時19分:熊笹が生い茂る中にヤマトリカブトの群落が広がっています。知らなければ、優雅な紫の花房を持つこの花に毒のあるとは思いもよらない事でしょう。手折る事の出来ないまさにただ見上げる対象です。

沢山の人が訪れるこの登山道によくぞ群落を保って咲いてくれていました。2020.08.30

あと少しで森林限界を抜けて見晴らしが一気に広がります。見る者に大きな驚きを与える紫の花房の高貴な姿と猛毒と言う相反する特徴を持つ野の花は静かに咲いているだけです。見るだけの花なら、紫の色合いと抑えた野の花らしい咲き方が大変好ましく感じさせる野の花です。2020.08.30
ヤマハハコ

7時21分、ヤマトリカブトの群落に心の中で歓声を上げながら山道を登りだすと直ぐにヤママハハコの群落が待っていてくれました。カメラのシャッターを切る為に中々道程が捗りませんが、往路は花の鑑賞に時間を費やすことに決めました。2020.08.30

 

剥き出しの真ん丸の目玉のような白い花と尖った長い葉が一際目立つヤマハハコ、野の花にしてはまとまりがある装いで今が盛りと群落の中で白い花弁を一杯に広げていました。2020.08.30

ヤマハハコの群落も那須岳に続く山の斜面に点々と見る事が出来ます。エゾオヤマリンドウと混雑して咲くヤマハハコ、極めて贅沢な組み合わせです。目を上げれば左の那須岳、右には秀峰・朝日岳、広がる大空には雲が浮かんでいます。2020.08.30

エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)
7時23分:エゾオヤマリンドウが咲いています。数分前にヤマトリカブトの紫の花を見たばかりです。極めて贅沢な優雅な野の花が続きます。これからの山道で点々と咲くこのエゾオヤマリンドウの花を見る事になります。2020.08.30

 

ウラジロタデ( 裏白蓼)

見晴らしが開けた岩場地帯の登山道の脇にウラジロタデの花が群落を作って咲いています。岩稜地帯の花らしく広いテリトリーを占めているようです。2020.08.30

花の名前が”ウラジロタデ”であっているのか少し不安があります。葉の裏が白っぽく見えたので推定しました。2020.08.30
白から赤く変化する花かも知れません。少し色付いた可憐な花の色です。2020.08.30
シロヨメナ
7時31分:シロヨメナの群落、夏の花が小さな花畑を作っています。森林限界を抜けた岩稜地帯は日当たりが良いせいか花々の群落が点々と続いて飽きる事がありません。2020.08.30
ガンコウラン(岩高蘭)

7時53分:岩の斜面のあちらこちらにガンコウランの塊が見られます。まさに緑の絨毯の趣があります。2020.08.30

エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)

7時54分:エゾオヤマリンドウが群落を作り咲いています。丁度咲き出しの時期に訪れたようで三本槍岳までの登山道には点々と紫の花が咲いていました。

2020.08.30

7時33分:こんな近くに美しい姿の朝日岳が有る事を大変な幸運だと訪れる度に思っています。土手のジョギングと同じ程度の運動量で春の桜、夏のイワシャジン、秋の紅葉とその折の感動の深さは極めて大きいものがあります。

左の稜線を登る事になりますが見晴らしの素晴らしい道です。2020.08.30

那須岳の斜面にススキの穂が大量に群生しています。穂がそれ程膨れるほどには見えないので果たしてススキなのか確定が出来ません。背景はこれから辿る朝日岳への登山道です。2020.08.30
7時54分:これから辿る朝日岳方向を写しました。谷から霧が沸き上がって山頂を覆いそうです。峰の茶屋から朝日岳の間は見晴らしが良く花も見られる最も楽しい道です。2020.08.30

7時56分、峰の茶屋に到着しました。那須茶臼岳には霧が掛かっています。その下に長く伸びる登山道を辿って登ってきました。2020.08.30

会津方向の山なみが望まれます。

2020.08.30

①沼ッ原 ②雄国沼 と夏の山の花を訪ねてきました。8月28日は直ぐ近くで馴染みの三本槍岳を訪ねて見る事にしました。従来夏は8月初めにイワシャジンを訪ねる事以外は訪れた事がありません。始めて訪ねた夏の終わりの三本槍岳の稜線には、お花畑と言うには大げさかもしれませんが、小さな花の群落が幾つも見られて想像以上に楽しい旅でした。③に続く2020.08.30

09/16/2020
           
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