2020年夏休みの山の花・湿原巡り①沼ッ原湿原 
②会津・雄国沼 ③三本槍岳1 ④三本槍岳2

沼ッ原湿原の野の花・サワギキョウ()無断転載

夏の山の花めぐり①沼ッ原湿原 ②雄国沼 ③那須三本槍岳・1 ④那須三本槍岳・2

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2020年はコロナ・ウイルスの影響から県境の村に出かける事がままならず、雑草が生い茂るままに放置せざるを得ませんでした。8月に入り少しだけ落ち着いた事から、思い切って10日程の休暇を取り草刈りや家庭菜園の手入れをすることにしました。

その合間に那須山近辺を歩いたりイワナ釣りをしたりしましたが、厳しい日差しの下での草刈りとペンキ塗りにくたびれ果て、思ったほどの時間が取れませんでした。

それでも25日、山に登るのはキツイとしても、湿地帯の花を見る事は出来ると思い直してまず那須山の麓にある沼ッ原に出かけてみました。結局、この後は楽しみを優先した事で今回の夏休み中の車での走行距離は1,278kmの旅となりました。2020.08.25

沼ッ原湿原に出発の朝、車のウインドーは霜で全面真っ白です。高原の村では夜になると細やかではありますが秋の気配が感じられます。

沼ッ原湿原は2014年9月29日に、今回と同じ駐車場に車を止めて日の出平まで登り姥が平の紅葉を見たことがありますが、湿原を訪ねるのは初めての事です。2020.08.25

 
那須連山を背景にワルナスビの花と実

那須岳に向かう何時もの道の途中で山並みを見ようと車を止めてみました。那須連山には少し雲が掛かっています。驚いたことに道端の茂みに街の土手のジョギングでしばしば目にするワルナスビの花が沢山咲いていました。嬉しい事に長さ5cm程の私には初めての瓜のような実が沢山見えます。

ワルナスビの花の今日の背景は那須連山です。2020.08.25

頂上付近は雲で隠れていますが特徴のある那須岳や朝日岳が見えます。街に帰るまでには歩いてみようと思っています。

それにしてもこのような最高の場所で今ではすっかり馴染みになった土手の花・ワルナスビに出会うとは・・・。2020.08.25

土手の野の花に興味を持ちだして数か月なのでワルナスビの実を目にしたことがありません。遠く旅したこの那須の地で綺麗な縞模様を付けたワルナスビの実を目にして土手の花を思い出しました。これは下らないダジャレになりますが、那須の地で偶然にも”ワルナスビ”に出会ったと笑ってしまいました。

嬉しい事にこの後高度約1,200mの沼ッ原湿原で、街のジョギングする土手でお馴染みのキンミズヒキにも出会う事になります。2020.08.25

瑞夢庵で煎餅を買う
通りがかりの道の脇にある”瑞夢庵”で壊れ煎餅を買い込みました。観光地の那須では珍しく地元の人も立ち寄る”歌舞伎煎餅”の割れたものが売られています。2020.08.25
昔よりパッケージは少し小型になりましたが歌舞伎煎餅がかなり安価で買える嬉しいスポットです。帰路のルートも未だ決めていなかったので8袋ほどの煎餅を買い込みました。2020.08.25

午前10時43分、板室温泉を過ぎて道はかなり細くなりくねくねと曲がりながら高度を上げていきます。左に見えるのは会津駒ヶ岳のように思えます。もうすぐ沼ッ原湿原駐車場です。

沼ッ原湿原の無料駐車場はかなり広くトイレも完備しています。標高約1,200m程の湿原へは駐車場から大人の足なら約10分程下るだけで降り立つことが出来ます。

駐車場を午前10時57分に出て、途中持参の保冷袋の梨を食べながら昼食をとりました。帰着は12時50分、かなりのんびりした散策です。2020.08.25

*下記に書かれた野の花の名前が間違っている場合もある事をお許しください。
ヤマトリカブト

樹林帯の中に続く道を下るとあっけなく湿地帯の木道に出ました。幾つかのルートが有るようなので出来る限り込まないルートをと思い少し右奥まで歩いてから木道に出ました。

早速高貴な紫の花が数本咲いています。明らかにトリカブトです、色や姿からはその猛毒は推測できません。2020.08.25

木道からは少し離れた場所に咲いている為にカメラの焦点が上手く合わせられません。ヤマトリカブトには湿原巡りの最後にも出会いましたがやはり上手くピントが合わせられませんでした。2020.08.25

サワギキョウ

丁度紫のサワギキョウの季節に当たったらしく目の保養をさせて貰いました。木道の脇などにかなり多くの紫の上品な姿と美しい花弁が見られました。野の花とは思えない程の気品を感じさせてくれる優雅な花でした。2020.08.25

那須連山を背景にして咲くサワギキョウの花、この辺りまで来るとかなり駐車場から離れているせいか余り人影が見えませんでした。この先の森の木陰の下に座り昼食を食べました。2020.08.25
ヤマハハコ
山の花としては馴染みのヤマハハコが満開です。2016年10月、西吾妻岳の大群落を思い出しました。ただ植物の知識が乏しい為に、西吾妻岳の大群落のヤマハハコの花の中心部が赤い事が気がかりです。もしかしたらどちらかの名前が違っているかもしれないと危惧しています。2020.08.25
小さな群落を作って咲いていました。かなり木道近くに咲いていたのでカメラを近づける事ができました。2020.08.25
ヒヨドリバナ

草丈が1m程の花が咲いていました、サイトで調べるとヒヨドリバナではないかと推定されます。葉の部分の画像を拡大した処、ヒヨドリバナの特徴である葉の縁の部分に鋸状のギザギザが見られます。2020.08.25

 

アブラガヤ

垂れ下がった穂に光沢のある美しい実を付けた野の花がかなり群生していました。背景の山の姿と極めてマッチしています。2020.08.25

 

実りの秋を迎えたコメのようですが粒はより大き目です。濃い茶色に色づいた実の色にも見応えがあります。2020.08.25

アブラガヤの大きな群落に出会いました。贅沢な事に後の那須の山が背景です。雪に埋もれる冬の厳しさを知らぬげに今を粛々と生きている姿に頭が下がります。2020.08.25
サギ草
木道から2m程離れた湿地帯にサギ草が咲いていました。果たしてピントが合わせられるかと案じましたが画像を拡大すると何とか野生のサギ草の姿が確認できました。2020.08.25
 
アケボノソウ(曙草)

可憐な風情の花弁には黄緑色の二つの斑点と小さな黒点の独特の模様が見られます。花の盛りの季節に巡り合わせたようで木道のあちらこちらから花弁を覗かせていました。2020.08.25

草丈は70cm程で花弁はそれ程大きくはありませんが、しっかりとした形を保っています。今回湿原の中でこのアケボノソウが最も旺盛に花を咲かせていたようです。


2020.08.25

高度が約1,200m程の那須岳の麓に広がる沼ッ原湿原は花から目を離して見上げると、草原の背景に山が見えます。2020.08.25

広大な空には雲が沸き上がっています、未だ夏の気配を感じる空の様子です。木道には殆ど人影は見えません。2020.08.25

何故か木道の間から旺盛な黄色の花を沢山つけた野の花が咲いています。房状の花の咲き方などからキンミズヒキと推定出来そうです。

嬉しい事に街の土手のジョギングではお馴染みの野の花です。約1,200mの高地・沼ッ原湿原で咲くキンミズヒキの花は、季節が良いのか明らかに私の知る土手の花より花房が大きく見えます。

今朝、通りがかりに出会ったワルナスビに加えてこのキンミズヒキ、土手のジョギングでお馴染みの野の花に出会って更に愛着が湧きそうです。

2020.08.25

ノコギリソウ

どこかヤマハハコ似た白い丸い花を大量に咲かせたノコギリソウが数本の群落を作っていました。始めはヤマハハコかと思いましたが葉を見ると鋸状のギザギザが見られました。2020.08.25

シロヨメナ

かなり旺盛な白い花付の聞くに似た野の花が咲いていました。サイトで調べた限りはシロヨメナと思われるのですが果たして正しいかどうか自信が持てません。街の土手のジョギングで目にするヨメナ(嫁菜)と少し異なる花の咲き方にも見えます。

2020.08.25

  
ワレモコウ
木道から2m程離れた場所にワレモコウの群落が見られました。カメラを近付けることが叶いません、小型デジカメを目一杯望遠にして写してみました。赤い色から見ると今が盛りのようです。2020.08.25
トネアザミ(利根薊)
草丈が1mを超えるあざみが咲いています。花の形などからトネアザミではないかと推測しました。花らしい赤い色の花弁を目にして何処か落ち着きました。2020.08.25

駐車場に戻る上り道が近くなりました。少しだけ木道を歩く人の姿が見える様になりました。

2020.08.25

この辺りの木道が駐車場への登り口への道に通じているようです。県境の村に戻り畑仕事が待ち受けています。少し寄り道をしながら戻る事にします。2020.08.25

09/15/2020
           
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