西吾妻山・2035m・その① その②へ  磐梯山①磐梯山②

福島県の吾妻連峰の西端・西大嶺(にしだいてん)から西吾妻山・2035mに出かけました。県境の村を未だ真っ暗な3時40分に出発、林道の行き止まりの駐車場で朝食後、午前6時30分から登り出しました。ヤマハハコ(写真の数か所に見られる白い塊)と思われる大きな群落が磐梯山を背景に広がっていました。文中の植物の名前は間違っている場合もあります。 2016.10.03

林道終点の登山道入り口駐車場の案内板の写真に赤線で加筆した登山道を登りました。多分これが西大嶺への最短コースだと思います。デコ平湿原からの磐梯山の眺望を存分に楽しみました。

【行程】駐車場6:27⇒デコ平湿原経由スキー場リフト駅7:07⇒ヤマハハコ群生地7:54⇒西大嶺頂上10:03~10:10⇒昼食後吾妻神社11:34⇒西吾妻山頂上11:51~12:00⇒西大嶺頂上13:03~13:10⇒駐車場15:15。この時間は体力の衰えた私の所用時間です、一般的にはこれよりかなり短い時間で 登れるでしょう。2016.10.03

登山口までの行程
県境の村を早朝4時前に出発、まだ夜の感じです。2016.10.03 那須方面から東北自動車道を通らずに猪苗代湖を目指す一般道を走ります。2016.10.03 5:09、小野川湖畔の道で山の上に日が差してきました。天気は持ちそうです2016.10.03
林道
5:18、デコ平スキー場の建物の前の看板に出ました。 看板から右に吾妻山・小野川線の林道に入ります。 5:40、沢を渡りました。2016.10.03
5:43、林道行き止まりの登山道駐車場に到着。林道はそれ程酷くはなくゆっくり走ったので底を擦ることもありませんでした。2016.10.03 案内板の前に、熊と人類の両者に対する丁寧な注意書きが立っていました。熊が怖いので時々大きな声を出して歩きました。 6:27、朝食後出発です。西大嶺頂上まで誰にも(熊にも)会うことはありませんでした。2016.10.03
デコ平湿原
6:37、湿原は木道が続いています。誰も居ない湿原をのんびりと景色を眺めながら歩きます。
6:35、最初の分岐点の、右・デコ平湿原方面に向かいました。2016.10.03

6:51、二つ目の分岐点を右に進むと雪の重みで幹が180度回転して上に伸びる木が現れました。2016.10.03

草モミジの中を通る木道の両側には小さな池塘が幾つか見られます。早朝の薄い青空を水面に写しています。この池塘では水芭蕉の新しい芽が伸びていました。

艶やかで鮮やかなオオヤマリンドウが咲いています。山の冷気に晒されて澄んだ色にハッとします。2016.10.03

6:46、ゆっくり景色を眺めながらシャッターを押しています。草モミジの広がる草原の向うに双耳峰が特徴の磐梯山が見えてきました。

ずっと今回の山旅の道連れです。少なくても磐梯山の1819mの頂きを見下ろす高度まで登らなくてはなりません。

6:47、湿原の木々が色付き始めたようです。個人的には単調な神社の紅葉より複雑な色が混ざり合った景色を好ましく思います。

まさに、緑、黄色、赤、それを写す池塘の水、素晴らしい自然の作り出す色のハーモニーです。2016.10.03

次々と緑をバックにした森の中に色付いた木々の艶姿が現れてきます。歩行が遅々としたものになってしまいます。
30m程木道から離れた森の中に色付いた木が塊りとなっていました。2016.10.03

⇚6:52、熊の爪痕があると書かれた木が左に現れます。どこが爪痕かはっきり分かりませんでした。辺りは森の気配、熊に分かるように再度大声を出してしまいました。

⇒6:55、綺麗な渓流に掛かる橋を渡ります。2016.10.03

ノコンギクと思われる白い花の群落が広がる斜面の向うに磐梯山が浮かんでいました。

 

強い黄色の花が目に付きます、ミヤマアキノキリンソウと思われます。もうすぐ花びらを散らす気配です。2016.10.03

名前が分からない小さな黄色の花がアキノキリンソウの横に咲いていました。  

⇚7:07、スキー場のロープウエイの駅が見えてきました。

⇒建物の前に西吾妻山登山道の標識、草を刈られてスキー場の斜面を登るようです。2016.10.03

7:34、スキー場の斜面を登りだすと磐梯山がはっきりと見えるようになります。

雲の帯が掛かっているようです。2016.10.03

7:41、スキー場の斜面が終わるようです。2016.10.03
ヤマハハコの群落

7:45、突然ヤマハハコの群落が現れます。今までスキー場の殺風景な斜面を登って来たのでこの白い花の大きな群落に驚いてしまいました。2016.10.03

 

岩地のが広がる斜面は一面のヤマハハコです。
写真を撮るために上に登ったり下ったりを繰り返します。登山道の両側もヤマハハコです。2016.10.03

白い野草は目立ちませんがもうすぐ雪が降る厳しい季節がやってくるにも関わらず花を付けている姿に感銘を受けました。

磐梯山を望む斜面の眼前に広がる岩原の女王の凛とした美しさを感じました。2016.10.03

若干絵葉書的な写真ですが、このような場所に巡り合った事は幸運です。白い塊の部分がヤマハハコです。今日の山登りは2重丸です。2016.10.03
8:00、名残は尽きませんが標識に従って西大嶺への登山道に進みました。2016.10.03
西大嶺・1981m・登山道の紅葉

西大嶺への登山道は頂上直下までほとんど見晴らしの聞かない森林の中を歩くことになります。

果たして効果があるかは疑問ですが、デイ・パックに取り付けた熊除けの鈴の鳴りが良いように背中をゆすって登りました。2016.10.03

幾つかの小山を超えて斜面の傾斜が緩くなりました。頂上が近いようです。2016.10.03

12:58、森林限界を抜けるようです。赤く染まったナナカマドが登山道の脇に現れました。2016.10.03

 

木がまばらになってきて登山道にも日が差してきます。ツルリンドウが可憐な花を咲かせていました。2016.10.03

名前が分からない小さな野草が真っ赤な実を付けていました。

2016.10.03
 

登る前は一部スキー場の中を歩くとするとそれほどとは期待していなかったのですが、草モミジの湿原、紅葉が始まったばかりの輝き、磐梯山の姿、そしてハハコグサの群落と思いもかけない風景に巡り合うことが出来ました。2016.10.03

 
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雲の帯が流れる磐梯山・2016年10月3日午前8時