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群馬県北群馬郡榛東村・黒髪神社
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今年の猛暑に辟易して町から離れて少し北の街に出かけることにしました。できるだけ馴染みの少ない場所にしようといろいろ迷った結果、随分昔、一度尋ねた事のある伊香保温泉に行くことにしました。目的の一つが、個人的に出雲と奈良に興味を持つことから、周辺に多く見られる古墳を訪ねててみたいと思いました。途中農協の野菜や果物を買いながら榛名山にも立ち寄ってみることにしました。
@関越道・上里インター⇒農協・上里カンターレの洋菓子・中央軒煎餅での買い物⇒山上碑・山上古墳⇒高崎市・春日神社
A榛名町中室田の道祖神⇒榛名山
B伊香保温泉石段街⇒伊香保神社⇒法水寺⇒水澤観世音
C八幡神社⇒黒髪神社⇒高崎市赤城若御子神社
D二子山古墳⇒八幡塚古墳⇒進雄神社⇒玉村八幡宮
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11:29・八幡神社・群馬県北群馬郡榛東村新井674。
帰路、下調べで見つけた狛犬が祀られた幾つかの神社を参拝することにしていました。最初の八幡神社は氏子の人達の家が立ち並ぶ中に鎮座する神社特有の静かで温かみを感じさせてくれる神域です。拝礼して狛犬の祀られた参道をとおり参拝をさせてもらうことにします。 2025.09.02
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鎮守の森に囲まれ手入れのされた境内に祀られた社で改めて手を打ち頭を垂れて旅のお礼を申しました。
2025.09.02
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木彫が祀られた拝殿で鈴を鳴らしてお参りをさせて頂きます。木彫の彫も見ごたえのある出来に見えました。
2025.09.02
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11:32・神社に隣接する”榛東八幡ホタルの郷”と呼ばれる大きな池を見ています。蛍の季節にはさぞかし優雅な夜空が辺りを覆うのでしょう。
2025.09.02
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11:33・高い石組の上に祀られた右の阿像、見下ろすような位置もあるせいか牙を見せながら口を開ける表情には迫力を感じさせます。一般的なサイズの石像ですがバランスの取れた彫を感じさせます。
2025.09.02
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右の阿像から左の吽像を写しましたが木陰の中に埋もれてはっきり見えません。阿像の後ろ姿からは力強さが漲る様子が感じ取れます。背景には隣接する榛東八幡ホタルの郷が写り込んでいます。
2025.09.02
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11:34・左の置かれた吽像、猛々しい雰囲気の阿像に比べて若干やわらかな印象を感じさせます。足下には玉が彫り込まれています。
2025.09.02
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台座には昭和10年の年号と石工かもしれないと思われる”松岡亀八”の文字が見えます。通常このような場合刻まれる”石工”の文字が見られない事と合わせこれほど大きく目立つ程は刻まないと思われることから、刻まれた名前は奉納された人の名前の可能性が高いと思われますがはっきり断定が出来ません。
2025.09.02
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参拝が終わり駐車場に戻る前に再度拝殿で参拝をして心地よい参道を神社の入口へ戻ります。
2025.09.02
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11:53・黒髪山住所:群馬県北群馬郡榛東村広馬場3635。鳥居の先に続く境内は木々の茂る緑の中に静まり返っていました。
2025.09.02
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珍しい名前の黒髪神社は鎮守の森の中に静かに祀られていました。普段の生活の場から隔離された心落ち着く神域に感じられます。静寂に満ちた拝殿の前で手を合わせました。
2025.09.02
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拝殿にはきれいな扁額が奉納されています。
2025.09.02
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鎮守の森の中に鎮座する境内は木々と日の光が作り出す自然の濃淡が地面を覆っています。推定樹齢200年の赤松の巨木も、木陰と光線の作り出すコントラストある風景を見せてくれていました。
2025.09.02
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黒髪神社の狛犬・昭和10年(1935年) |
11:54・右に置かれた阿像、かなり力強さを感じさせる躍動する石像に見えます。かみ砕きそうな力が漲る口には小さな玉が彫られています。高い台座に祀られていることもあって上から見下ろす迫力を感じさせます。
2025.09.02
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光線の都合で左の吽像の後ろから阿像方向を写していますが、吽像との間の間隔が広いため余りはっきりと写せませんでした。
2025.09.02
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11:58右側に置かれた阿像、足下には玉が彫り込まれています。阿像に負けず力強い彫の石像に見えました。台座に文字が刻まれた形跡が残っていますが経年で苔が張り付きすべて判読ができませんが”武運長久”の文字だけが読めます。
2025.09.02
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他の石組みの中の苔が覆った台座の隙間に”昭和十年”と思われる文字が見られます。左側に”二月”らしき文字が見られますが、共に断定が難しいのですが作られた例が多くみられる昭和10年の制作と推定させていただきました。
2025.09.02
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黒髪神社の扁額の掛かる拝殿の中にかなり古い感じの”相馬山神社”の扁額が掛かっていました。
2025.09.02
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9:59・鎮守の森の中に鎮座する美しい黒髪神社の拝殿を横から眺めてみました。
2025.09.02
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12:13・赤城若御子神社住所:高崎市蓑郷街柏木沢1261。いかにも素朴な神社の鳥居の前で参拝をお願いして手を合わせました。
2025.09.02
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拝殿の前には風雅な自然石の石組みの上に祀られた狛犬が見えます。
2025.09.02
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12:14・美しい木彫が施されらた拝殿の前でしばしの間それぞれ彫をじっくり鑑賞させてもらいました。見ごたえある木彫を堪能したのち頭を垂れて参拝をさせてもらいました。
2025.09.02
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赤城若御子神社・昭和15年(1940年)狛犬 |
狛犬としては一般的なサイズの右に置かれた阿像。牙が目立つ意匠や目の彫りなどが先ほど見た榛東村・八幡神社の昭和10年狛犬に似ているような印象を受けます。
素人の印象ですが同じ石工の作では無いかとも推測しています。このような石像を刻める石工の人達がこの時代には各地に存在していた事が実感されます。
2025.09.02
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左に置かれた吽像から阿像を写しました。地元の集落の人達が大切に鎮護してきた温かみを感じさせる境内に祀られた狛犬からもそれが感じられます。
2025.09.02
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左の吽像は阿像と同じく八幡神社の狛犬と同じく玉が彫り込まれています。
2025.09.02
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台座には年号が刻まれています。戦争へ向かう昭和15年(1940年)の作と思われます。この時代はそのような当時の世相を感じさせる祈念の文字が刻まれた石像をしばしばめにしますが、この狛犬の台座からは判読ができませんでした。
2025.09.02
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12:15:拝殿近くから狛犬の先の鳥居を眺めています。辺りには神社の氏子の方々の家が望まれます。
2025.09.02
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12:28・高崎市箕郷町東明屋588。高崎市の観光情報サイトによりば長野市氏により約500年ほど前に築城されたと書かていました。武田信玄の攻撃を何度も防いだ難攻不落の城との事です。
車を駐車場に止めて歩きかけましたが、照りつける日差し目指す坂道を見て今回は時間もあるので諦めることにしました。ここまでの旅で石段や坂道をかなり頻繁に登ったことも断念する一つの要素になったようです。
2025.09.02
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真夏を感じさせる青空の広がる駐車場には3〜4台の車が止まっているだけです。家に帰ってからせめて入り口だけでも見てくればよかったと後悔が胸に湧き上がってきましたがどうしようもありません。もし次回があれば是非訪ねたいと思います。
今回の旅で最も訪ねたい1500年前の遺跡が見られる保渡田古墳群に向かいます。
2025.09.02
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