榛名山から伊香保温泉・古墳巡り・2025年9月1日A  @へ  Bへ  Cへ Dへ
榛名湖と榛名山

今年の猛暑に辟易して町から離れて少し北の街に出かけることに しました。できるだけ馴染みの少ない場所にしようといろいろ迷った結果、随分昔、一度尋ねた事のある伊香保温泉に行くことにしました。目的の一つが、個人的に出雲と奈良に興味を持つことから、周辺に多く見られる古墳を訪ねててみたいと思いました。途中農協の野菜や果物を買いながら榛名山にも立ち寄ってみることにしました。

@関越道・上里インター⇒農協・上里カンターレの洋菓子・中央軒煎餅での買い物山上碑・山上古墳高崎市・春日神社
A榛名町中室田の道祖神榛名山
B伊香保温泉石段街伊香保神社法水寺水澤観世音
C八幡神社黒髪神社高崎市赤城若御子神社
D二子山古墳八幡塚古墳進雄神社玉村八幡宮

宝暦7年(1757年)作・中室田の道祖神

14:20・今回の伊香保温泉への旅の計画時に、大いに興味を感じた石像・榛名町の中室田の道祖神に到着しました。途中かなり狭い道になり少し迷い、更に近辺に車を止めて探しましたが見つからず諦めて引き返す途中道端に何気なく祀られた石像がありました。一度 石像の前を通り過ぎたのですが全く気づきませんでした。それほど静かに祀られている奥ゆかしい道祖神です。

狭い道路ですが何とか車を止めてお参りをさせてもらうことにしました。その途中、集落の方が反対方向から進んできましたが私の車ですれ違いが難しいらしく待ってくれていました。慌てて、50m程車を移動してから再度石像の前に立ちました。

一部薄れてしまった案内板の文字を下記に記載しました、一部違っているかもしれません。

防塞信仰としての道祖神は町内随所にみうけられる。これは舟型光背に男女二神が抱き合い接吻している姿のもので、その表現は巧みであり、石造美術品としては全国的にも数少ない逸品のひとつと考えられる。宝暦7年(西暦1757年)十二月吉日の銘があり、このころは石造彫刻の発達した時代といわれており、すぐれた道祖神が多い。信州高遠の石工作と伝えられている。一七五七と記載されている

説明を読んでいて”信州高遠の石工の作と云えられている”の文言を見つけてびっくりしてしまいました。圧倒的な造形力で迫力ある多くの見ごたえある狛犬の石像を残した高遠石工の末裔とも言われる福島県浅川町の”小松寅吉” の名前を思い出しました。2025.09.01

高さ1mにも満たないと思われる小型の道祖神は説明の通り舟型光背を背景に静かに立っていました。

2025.09.01

右の女性と思われる石像と左の男を思わせる石像の二人は確かに説明のような姿に見えます。私にも初めて目にする268年前の造形とは思えないほど新鮮な石像です。抱き合う二つの道祖神の姿からは穏やかな幸せがにじみ出ているようです。

2025.09.01

14:20・どのような思いを込めて彫ったのか、江戸時代に暮らした石工の言葉を聞いてみたいと思いました。田んぼが目立つ集落に続く細道に祀られた石像に強く心を打たれました。きっと深い思い出に残りそうです。

2025.09.01

14:28・道祖神が祀られた細い道を辿り車の行き交う道路に出るとこれから向かう榛名山の山並みが空に浮かんでいました。心が大きくゆすられた静かな田んぼの脇に祀られた石像との対面を終えて心は無理やり現実に戻されます。焦らず山道に向かうことにしました。

2025.09.01

 

榛名山

14:44・山道を登り切って榛名湖湖岸の道に出ると眼前広がる湖面の先に榛名山が見えます。

2023年3月6日、四万温泉への旅の折に訪ねたので今回で2回目の訪問になります。

2025.09.01

 

これから湖岸の道を進んで榛名山ケーブル・カー乗り場に向かうことにします。しばし青い湖面と大きく広がる青空、空にそそり立つ榛名山の風景を存分に楽しむことにします。

2025.09.01

15:00・榛名山ロープウエイ乗り場往復の切符を買います。真夏の遅い午後の事もあり8人程の乗客が出発を待っています。

2025.09.01

15:03・ロープウエイに乗って出発するとアッと今に出発した駅が眼下に見えてきます。

2025.09.01

15:06・頂上駅が近くなりました。見下ろす榛名湖の湖面が傾きだした日の光を反射しています。

頂上駅に着くと同乗者の人達はあっという間に頂上に向かって姿が見えなくなりました。頂上駅の前に広場には私たち二人だけになりました。ゆっくり景色を眺めながら頂上に向かって上り出します。

2025.09.01

15:22・緩やかな坂道をわずかに上ると榛名富士山神社がありました。頂上の前を過ぎるとすぐに榛名山の頂上の看板が立っていましたが全く見晴らしが効かないので神社に戻ることにします。

2025.09.01

榛名富士山神社の御由来が立っていました。書かれていることによれば、ロープウエイの通う前には多くの参拝人が山開きの折には急坂を登ってきたことになります。さぞかしかなりの運動だったことでしょう。

2025.09.01

15:16・神社で参拝を済ませロープウエイ駅に下ることにします。

2025.09.01

15:18・森の間に続く快適な下り道を下ります。ロープウエイの発車時間が気になりますが木陰の道は下界の猛暑が嘘のような心地よい場所でした。

2025.09.01

15:23・ロープウエイ駅まで戻ってきました。未だ、下からロープウエイが登ってくる気配がないので出発までまだ少し時間がありそうです。駅の周辺で野の花を探してみることにしました。

2025.09.01

15:25・ロープウエイ駅前に広場から山の斜面を見ると幾つかの野の花が咲いているのが目に入りました。かなりの数のマツムシソウと思われる花が優雅な紫の花びらを開かせていました。

申し訳ありませんが記載した花の名前は全て不確かです、分かり次第訂正申し上げます。

2025.09.01

 

斜面のあちらこちらにマツムシソウが咲いていました。夕方が迫る日の光を浴びて紫の花びらが草叢の中で際立っていました。

2025.09.01

15:26・斜面の草叢の中にはタニガワ・ノコンギクと思われる花の姿も見られます。

6:34・確かではありませんが、山の岩稜地に見られるオノエイタドリと思われるピンクの花が咲いていました。

2025.09.01

この白い花も不確かですがイタドリの花ではないかと思われます。

2025.09.01

 

秋の近いことを教えてくれるキンミズヒキの花も咲いていました。

2025.09.01

15:40・ロープウエイの出発点まで下る途中、榛名湖の湖面をみると日がかなり傾いてきたせいか山陰が薄く写っていました。あっという間に出発点のロープウエイ駅に到着しました。

2025.09.01

15:56・伊香保温泉に向かって榛名湖に沿って車を走らせます。湖面に近い駐車場が目に入ったので榛名湖畔を「の散策をすることにしました。

2025.09.01

15:57・湿地帯の草原の中の木道を先端まで歩いてみることにしました。誰もいない静かな葦の間をのんびりを湖面に広がる風景を見ながら歩きます。暮らしや風土が感じられる思い出に残る道程を思い出しながらの散策です。 湖でののどかな散策を終えて今日の旅は終わりを迎えたようです。

2025.09.01

16:14・榛名湖から道を下り伊香保温泉を目指している道の途中の展望台から眼下に見える伊香保の街を眺めてみました。何とか予約した時間内にホテルに着けそうです。慌てずに山道を下ることにしました。

2025.09.01

訪ねた場所はどれもが観光用の見世物と異なり、その地の人々の暮らしや独特の風土が私の心にしみとおるような穏やかな思い出を残してくれる場所でした。小さな見込み違いは季節が合わなかったのか街道に並ぶ果物が好みに合わなかったことですが次回を楽しみにすることにしました。

←宿泊したホテルでもらった浜名湖のパンフレット。花火大会などが行われていることを知りました。

2024.03.18

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