鎌倉散策@建長寺 Aへ Bへ
鎌倉建長寺庭園

流石の残暑もいくらか落ち着いて来た11月下旬、前から気になっていた親類の暮らす街・鎌倉に出かけてみようかと思い立ちました。観光客で混雑するとのニュースが長い間足を引っ張っていましたが、地元の人の情報を得て、暮らしが息づく場所も教えて貰えるかもしれないと思い至りました。まず手始めに、鎌倉を訪ねてから今後を考えることにしようと決断しました。

未だ未成年の頃、たしか3度サイクリングで江の島にに出かけた事を懐かしく思い出しながら出発しました。2度は江の島まで行きつきましたが一度は途中多摩川を渡った所で引き返した事を思い出しました。その折鎌倉を通過したような記憶がありますが確かではありません。それ以降全く興味の対象外となった鎌倉ですが、かっては移住も考えた”村”への旅が年齢とともに重荷になってきたことも一因で興味の対象を”街へ”と変更せざるを得なくなりました。

@建長寺#1天源院
A天狗像半僧坊富士見台尾根道回春院と大覚池
B正統院第六天社大船駅前の商店街

2025.11.24

鎌倉逍遥2025年11月24日・画像アルバム

鎌倉逍遥”のオリジナル・画像アルバムをご覧いただけます。

画像をクリックしてもご覧いただけます。

*画像の説明は掲載作業が終了してから順次行います。

 

2025.11.24

電車で鎌倉へ

8:09・親類の者が電車で簡単に来られるとの話を半信半疑で聞いていましたが、その話を信じて電車で出かけることにしました。

家人は後から来るというので、私は到着前に建長寺を訪ねて大船駅で待ち合わせることにして一人で早出ちすることしました。アッと言う間に横浜に到着です。

2025.11.24

8:20・電車の窓から辺りの景色を眺める旅など余り経験の無い一人旅。この辺りでも紅葉が始まっている様子が分かります。

 

2025.11.24

8:29・大船駅到着。後から来る家人の時間に合わせて鎌倉在住の親戚の人が改札まで迎えに来てくれることになっています。

駅から大船観音が見えます。私の記憶には今まで実物を目にした事はないような気がしました。

2025.11.24

ホームの先端まで歩いて再度大きな観音像を見ることにしました。小回りの利く電車の旅も悪くないと思えてきました。

大船駅から鎌倉駅方向に向かう電車のホームに向かいます。電車での旅に慣れないのでホームにいる地元の方に教えてもらいながら電車に乗り込ます。

2025.11.24

8:42・大船駅から一つ目の北鎌倉駅を降りて線路沿いの道を建長寺方向に向かって歩き出します。後方には、今電車降りたばかりの北鎌倉駅のホームが見えます。

 

2025.11.24

8:44・後を振り返ると思ったより多くの観光客の人達の姿が続いているのに驚かされます。乗車時には全く気づきませんでしたが、もしかして同じ電車に乗った人達かもしれません。

鎌倉駅方向から大船駅に向かう電車が通り過ぎていきます。

2025.11.24

8:47・建長寺に向かう広い通りを歩いていると、出来れば帰りに立ち寄るつもりの明月院の道が進行方向の左手に見えてきました。

2025.11.24

 

8:51・建長寺に向かう道は緩やかな登り道が続きます。辺りには無粋な大きなビルなどが見られない落ち着いた街並みが続いているので歩いているのが楽しくなります。

後を振り返ると殆ど人の姿が見えません。多くの人が先ほど降りた北鎌倉駅前の円覚寺に立ち寄ったのかもしれないと思いました。

2025.11.24

 

建長寺

8:53・建長寺住所:鎌倉市山ノ内8

天下門

北鎌倉駅から約12分程歩くと左の道路脇に建長寺の石柱が立っていました。緩やかな登り坂をしっかり歩いてきたのでまだそれほど多くの人の姿は見られませんでした。後から家を出る家人との大船駅での待ち合わせ時間に間に合わせるよう予定のコースを時間を見ながら回ることにします。

2025.11.24

入場券とともに手渡された建長寺の詳細な境内案内のパンフレットです。

2025.11.24

←パンフレットに記載されている案内図

左記画像のパンフレット中、番号が記された場所には(幾つかを除いて)リンクが張られているのでクリックしていただくとその場所の掲載文がご覧いただけます。申し訳ありませんが、もしかすると場所等が間違って記載している場合もあります事をお許しください。

番号がない丸いオレンジの場所にもリンクが張られているのでクリックして説明をお読みいただけます。

尚、パンフレットには名前だけで番号の付いていない場所が数か所掲載されていますが、訪れた場所にはリンクが張られています。

サイトの文章にはパンフレット図に記載された番号が記されています、加えて一部説明に手を入れてあります。

現在作業中の為、全てのリンクがご覧いただけるようなるのは3ページ程を予定している”鎌倉散策”制作終了時になります。

2025.11.24

富士見台

8:55・【@総門

今日の最大の目的である建長寺でのお参りをさせていただくべく境内への門をくぐります。未だ早いせいか殆ど人影もないので心を落ち着け手を合わせてお参りをお願いしました。

総門をくぐると右に受付があるので、拝観料の¥500を払い入場券と案内の上記掲載のパンフレットをいただきました。

2025.11.24

総門の手前左に立つ案内板を読ませてもらいました。子供の頃暗記した鎌倉幕府ができた年号”イイクニ”・1192年(現在は1185年と教科書には記載されているようですが、諸説があるようです)を思い出しながら読ませてもらうことにしました。

2025.11.24

8:57

【A三門】桜の木らしきものが植えられた庭の先に広大な門が見えて来ました。

2025.11.24

 

扁額が参道を歩く人々を見下ろすように取付けられている高い門に圧倒されそうです。少し参詣の人の姿が見られようになったので、帰路に再度見ることにして先に進むことにしました。

2025.11.24

8:58

【C梵鐘】大きな三門の右に重厚な茅葺屋根の建物の中にいかにも古い作りの釣り鐘が見えます。梵鐘脇に置かれた説明によれば国宝との事、再度どっしりした鐘を見上げてみました。

2025.11.24

見慣れた釣り鐘と明らかに金属の厚さが異なる異様な雰囲気を感じさせます。重さが2.7トンと説明版に書かれているのを見てさもありなんと思いました。どのような音が出るのか約800年前の釣鐘の音を聞いてみたいものです。

2025.11.24

次の目的地・法堂に向かいます。左にその後お参りをさせてもらう禅宗の建長寺の他の建築物とは少し異質の雰囲気に見える方丈(龍王殿)のm、唐門が見えます。

2025.11.24

9:01・境内の一隅に山茶花の花が咲いていました。紅葉も混じる晩秋の境内の風景の中で落ち着いた印象の花びらを見せてくれています。

2025.11.24

9:01

【E法堂】参詣の人達の姿が見える法堂にやってきました。その途中、パンフレットに書かれたB仏殿(工事中だったかもしれませんが確かではありません)の記憶や写真がありません。気付かずに通り過ぎてしまったのかもしれません。D柏槇の庭は帰路、珍しい巨木が見えたので写真を撮って置きました。家に戻ってD柏槇だと知りました。仏堂に入ると履物を入れるビニール袋が置かれていて、脱いだ靴を入れます。

2025.11.24

9:02・個人的には禅宗のお寺の渋い作りの建物に心が癒されるようで好みに合っているようです。この法堂は鎌倉の山の中の自然に違和感なく溶け込んで静かに建っているように思えます。

2025.11.24

9:02・見学用の廊下を歩いていくと釈迦苦行像が祀られている前に出ました。

今まで神社に馴染んだ私には、この場所は少し艶やかで、一時、仏の国に我が身を置いているように思わせてくれる心満たされる空間に感じられました。仏像に手を合わせ頭を垂れます。一時の幸運にお礼を申しました。

2025.11.24

釈迦苦行像の説明版が置かれていました。

2025.11.24

9:03思

天井一杯に描かれた”雲龍図”が法堂の趣を更に高揚させているように感じられました。

2025.11.24

9:03

厳しい顔に体は骨と皮だけのやせ細ったお釈迦様の銅像は迫力さえ感じられます。

2025.11.24

”華厳小宝塔”の説明版に書かれた小さな木造の塔が置かれていました。手の込んだ精緻な作りに暫く目を引き付けられてしまいました。

2025.11.24

狛犬が奉納されている静かな境内の参道の石畳を歩いて拝殿で参拝をすることにします。

2025.11.24

庭園

方丈(龍王殿)の庭の風景を目に外廊下を歩き先へと進みます。法堂でのお参りの後、方丈(龍王殿)から庭を見ながら進んだと思うのですが記憶が確かではありません。説明が違っている場合もあることをお許しください。

2025.11.24

方丈(龍王殿)の外廊下からこれから向かう2階建ての建物(パンフレット記載の1階が応供堂、2階が得月楼と思われますが確かではありません)方向が庭の池の先に見えます。池の向こうの2階建ての建物まで庭を風情を存分に楽しみながら進むことにします。

2025.11.24

9:07

庭園の説明版が見えます。説明板には総2階の建物は得月楼と記載されています。

 

2025.11.24

9:08

先ほど見た二階建ての建物・得月楼の外廊下から、通り過ぎて来た方向の庭を見ています。紅葉が緑の森に彩を添えて秋の陽の光の下で輝いて見えました。

 

2025.11.24

9:10・初めて建長寺内で靴を脱いで移動した龍王殿堂の参詣を終えました。少し緊張していたのか青空の下に出てきて少し力が抜けたような気分です。

2025.11.24

9:10

唐門

豪華絢爛な方丈(龍王殿)の正門である唐門の前に立っています。この門は落ち着いた中間色が目立つ建長寺ではかなり目立つ姿の美しい門です。

2025.11.24

唐門の説明板には2011年に解体修理が施されたと書かれていました。細部を見ることは叶いませんが細かい作業で精緻な作りであることが見て取れます。

2025.11.24

9:11

建長寺のパンフレットに載っている場所はほぼ見ることが出来たので更に坂を上って奥の院に向かうことにしました。

上に続く道に出る途中、境内の淵に歌碑と並んで”花塚”の石碑が見えます。野の花がさりげなく植えられていました。

 

2025.11.24

9:12・これから階段を上るのできれいな手洗いで準備をしてから境内の横の道に出て先へと進みます。きれいな紅葉に囲まれた道が緩やかな登りで続いていました。

2025.11.24

 

9:13・紅葉に彩られた建長寺の外に続く道を進んでいくと、左に4つの寺院が見えます。まさに鎌倉はお寺の町です。

2025.11.24

天源院

天源院住所:鎌倉市山ノ内85。

4つのお寺の内、二つは参道に立ち入ることが難しそうな様子でした。天源院の石柱が見える寺院の参道は入れるようなのできれいな石段を登ってみることにしました。

2025.11.24

参道の入口にツワブキの群落が自然の景色に満ちた風景に彩を添えてくれています。おまけに花までが咲きだしていました。

2025.11.24

←天源院参道脇のつわぶきを見て、街の我が家の猫の額のような植木鉢に押し込められながらも健気に黄色の花を咲かせてくれていたツワブキ・鎌倉出発前の早朝、目にした姿と重ねてしまいました。

村の庭の築山の上に植えた斑入りのつわぶきを街に移植したものです。村から移植したつわぶきは斑入りの葉が綺麗です。

2025.11.24

 

9:16・静かに山門まで続く天源院の石畳の参道の両側は緑の植え込みと紅葉の程よい色の組み合わせが緩やか秋の風景を生み出してくれているようです。

山門の手前から先は一般の参拝客は中に入れそうもないので手を合わせてから元の道に戻ることにしました。

2025.11.24

紅葉に彩られた静かな天源院の石畳みの参道には人影は見えません。あたかも別世界を歩いて行く気分でした。

 

2025.11.24

9:27・建長寺奥に続く緩やかに登る道に戻ります、あたりは紅葉が出迎えてくれていました。

2025.11.24

建長寺の奥に続く入口に狛犬が奉納されていました。寺院に神社が祀られている例は(その反対も)しばしば目にしますが(神仏習合と言われる例かもしれませんが)、個人的にはかなり馴染んだ心地良い神仏の領域に思えます。

狛犬は平成12年作の新しい小型の狛犬です。狛犬に挟まれたきれいな石畳の参道に足を進めます。参道の先の石段を登り尾根道まで登ることになります。

2025.11.24

子供の頃、学校の遠足で来た記憶はありますが、大人になってからは数年前に、妻に付き合って余り気乗りのしないバス旅行で来ただけの鎌倉ですが、まさに物事は”やってみないと分からない”の言葉通りの結果となりました。地元に親類がいることでかなり普段着の鎌倉の姿を見ることが出来て、個人的に得意の”東京に江戸の町”を思い浮かべるように、鎌倉に懐かしい町の姿を見つけられそうな気がしてきました。

電車なら信じられないほど間近になった鎌倉に、もしかするとしばらく通いそうな気がしてきてそれが少し心配です。

2025.11.24

 

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12/06/2025
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