流石の残暑もいくらか落ち着いて来た１１月下旬、前から気になっていた親類の暮らす街・鎌倉に出かけてみようかと思い立ちました。観光客で混雑するとのニュースが長い間足を引っ張っていましたが、地元の人の情報を得て、暮らしが息づく場所も教えて貰えるかもしれないと思い至りました。まず手始めに、鎌倉を訪ねてから今後を考えることにしようと決断しました。
未だ未成年の頃、たしか３度サイクリングで江の島にに出かけた事を懐かしく思い出しながら出発しました。２度は江の島まで行きつきましたが一度は途中多摩川を渡った所で引き返した事を思い出しました。その折鎌倉を通過したような記憶がありますが確かではありません。それ以降全く興味の対象外となった鎌倉ですが、かっては移住も考えた”村”への旅が年齢とともに重荷になってきたことも一因で興味の対象を”街へ”と変更せざるを得なくなりました。
①建長寺＃１⇒天源院
②天狗像⇒半僧坊⇒富士見台⇒尾根道⇒回春院と大覚池
③正統院⇒第六天社⇒大船駅前の商店街
２０２5．０９．０１
”鎌倉逍遥”のオリジナル・画像アルバムをご覧いただけます。
画像をクリックしてもご覧いただけます。
＊画像の説明は掲載作業が終了してから順次行います。
９：２７・建長寺の唐門を見てから境内の左に続く道を進んで一つ目の狛犬を通り過ぎると３つの鳥居が見えてきました。平らな石畳の参道の左側は紅葉の林が道の方に幹を傾けるようにして並んでいました。
２０２5．０９．０１
９：２８・３つ目の鳥居の手前にまた狛犬が見えてきました。３つ目の鳥居の先には石段の登坂が見えてきます、上り坂の始まりです。
２０２5．０９．０１
二つ目の狛犬も一つ目の狛犬と類似のしばしば目にする新しい小型の狛犬でした。
２０２5．０９．０１
狛犬の台座には平成３年の文字が見えます。
２０２5．０９．０１
入場券とともに手渡された建長寺の詳細な説明パンフレットです。
左記画像のパンフレット中、番号が記された場所には（幾つかを除いて）リンクが張られているのでクリックしていただくとその場所の掲載文がご覧いただけます。
番号がない丸いオレンジの場所にもリンクが張られているのでクリックして説明をお読みいただけます。
尚、パンフレットには名前だけで番号の付いていない場所が数か所掲載されていますが、訪れた場所にはリンクが張られています。
サイトの文章にはパンフレットに記載された番号が記されています、加えて一部説明に手を入れてあります。
＊現在作業中の為全てのリンクがご覧いただけるのはこのページ終了時になります。
２０２5．０９．０１
９：２８・３つ目の鳥居から紅葉に彩られた石段を登ります。気温も秋の気配の強まるこのあたりでは快適な気分で石段を登り出すことが出来そうです。
２０２5．０９．０１
９：３０・緑の林の中のは紅葉に加えて黄色く色付いた樹木まで姿を見せてくれました。
２０２5．０９．０１
９：３２・石段を一登りすると平らな場所に出てきました。はっきりしたことは分かりませんが、一つ目の狛犬の先には神社が祀られているように思われます。
紅葉を背景に、かなり新しい時代の狛犬が又祀られていました。私の経験の中では寺院の境内にこれほど多くの狛犬が奉納されているのは信じられないことです。
２０２5．０９．０１
９：３３・続いて新しい狛犬に隣接するように、古い時代の手彫りの狛犬が奉納されていました。一般的なサイズですが若干その中でもやや小さ目の石像です。右に置かれた狛犬は玉が足下に彫り込まれていますが顔の作りから吽像ではないかと推定されます。
一般的な狛犬の左右の位置が逆に置かれているようです。
２０２5．０９．０１
左に置かれた狛犬は顔の部分が経年による劣化のせいか顔の部分が大きく欠落していました。右に通常と異なる吽像が置かれていると推測すると、左は阿像と思われます。足下には子供の狛犬が彫り込まれているのが見られます。
２０２5．０９．０１
右に置かれた吽像から左の阿像を写してみました。目立つような派手な彫りとはことなり静かな姿の個人的には良い狛犬に見えます。
２０２5．０９．０１
台座に”丗七年”と推測される文字が刻まれていますが、これだけの彫りと形から明治三七年（１９０４年）製の石像と思われます。１００年以上前の石工の石像に出会たことは狛犬好きの私には大きな幸運です。
狛犬が置かれた広場の右手の岩の斜面に青銅製の天狗像が祀られていました。大小１２体の天狗像はかなり見ごたえのある風景でした。天狗像が置かれた横の石段を登ります。
２０２5．０９．０１
天狗像の上に上ると半僧坊（はんそうぼう）のお堂があります。多分神社ではないかとおもいましたが頭を垂れ手を合わせて祈りました。
２０２5．０９．０１
９：３８・半僧坊参詣を終わってから山の上の狭い台地に立つ拝殿の前に祀られた狛犬を見させてもらうことにしました。
穏やかな表情の見ごたえのある狛犬です。右に置かれた阿像、付属物が彫られていない事で狛犬だけを見ることを集中できるのでこれも嬉しいことです。
２０２5．０９．０１
左の吽像、日の光のせいかもしれませんが、阿像と同じく静かな表情の狛犬です。穏やかな姿の狛犬に出会って、家人との大船駅での待ち合わせの時間にせかされていたような心にゆったりとした落ち着きを感じる事ができした。
２０２5．０９．０１
左の吽像から右の阿像を写しています。二つの石像が見守る石段を参拝の人がかなり登ってくるようになりました。
製造年代や石工名を探しましたが台座にはそれらの彫り込みは見つかりませんでした。
２０２5．０９．０１
９：３９・【富士見台】
狛犬の祀られた半僧坊から左に向かうと富士見台の展望台がありました。確か畳５～６枚程度の狭い展望台です。幸運にも鎌倉の山の向こうに冠雪の富士山が姿を見せてくれていました。
土手のジョギングでおなじみの富士山に出会えて更に平常心を思い出したようです。
偶然誰も展望台で景色を見る人がいなくなったのでしばらくの間ゆっくりした気分で富士山の景色を眺めていました。２０２5．０９．０１
９：４１
富士見台からの富士山の景色を存分堪能してから尾根の天辺まで登って見ることにします。
再度、半僧坊の前に戻ります。天狗像を後ろから見なが坂道へと向かいます。
２０２5．０９．０１
９：４６・尾根への道から先ほど参詣してきた建長寺の大きな甍が森に囲まれて見えます。左には相模湾の海の景色が広がっていました。
２０２5．０９．０１
９：４８・半僧坊から少し登ると尾根道のハイキングコースに出ました。展望台からの景色を見まわしましたが先ほどの半蔵坊からの方が見晴らしが良いようです。
２０２5．０９．０１
勝上嶽展望台から相模湾がかなりはっきり見えます。建長寺の建物が樹木の間から辛うじて姿を見せてくれますが思ったよりかなり下にあるように感じました。
２０２5．０９．０１
９：４９・
木々に囲まれた尾根道に出たのでここから引き返すことにしました。半蔵坊へ下りながら鎌倉の景色を堪能することにします。この場所は建長寺案内図の⑪と思われます。
２０２5．０９．０１
９：５２
時折見える風景を楽しみながら坂道を下しす、先ほどの登りの景色より海の風景がより広く見えます。
建長寺と隣接する幾つかの他の寺院も見えてきました。
２０２5．０９．０１
９：55
半僧坊で再度お参りをして石段を下ると天狗像の立つ斜面の下に出ます。青空、緑の林に散りばめられた紅葉、自然の造形の素晴らしさを胸に仕舞って更に下ります。
２０２5．０９．０１
１０：０４半僧坊への登り口にある建長寺脇の道へ戻ってきました。道路の反対側にある回春院と大覚池を訪ねる事にしてハイキング・コースの道を進みます。川を挟んで両側に道がありますがどちらを行っても約１００ｍ程で大覚池に行きつけます。紅葉する木の先に池が見えてきました。進行方向の左に進むと回春院、右に進むと大覚池沿いの道になります。私は右に進み大覚池の上端まで行ってみる事にしました。
２０２5．０９．０１
１０：０５
大覚池脇の道から対岸の回春院が見えます。参拝にはお寺の前を通らなくてはなりません。静まり返ったお寺をお騒がせするのも気が引けるのでここから手を合わせてお参りをさせてもらいました。
２０２5．０９．０１
１０：０９
大覚池の上流部に快適なベンチがあったので一休みすることにしました。持ってきた朝食のお握りを食べながら持って来たポットのお茶を飲みます。誰一人いない池面を見ながら鎌倉を訪ねて良かったと自画自賛してしました。
２０２5．０９．０１
大覚池の水の流れ込み部と思われる場所から歩いてきた方向を眺めてみました。緑の林に陽の光が差し込んいました。人混みが目立つ鎌倉にもこのような静かな場所に出会った幸運を感謝しなくてはなりません。
２０２5．０９．０１
握り飯を食べながら辺りに目をやると雑草の中に、寺院の場所には少し不釣り合いな艶やかなキバナコスモスと思われる花が咲いていました。
２０２5．０９．０１
キバナコスモスの咲くその先には奥深い林と雑草の地面が広がっていました。艶やかな花を包み込むような辺りの景色を目に入れるとそれ程目立つこともなく穏やかな風景が見えてきました。
２０２5．０９．０１
１０：３１
ベンチに戻ってデイ・パックから幾つかのお菓子を取り出して、北鎌倉駅への到着時間を推測しながら再度休憩を楽しみます。
少し余裕をもって出発します。建長寺から半僧坊へ続く道に戻ってきました。帰路再度建長寺の境内を歩いて北鎌倉駅に向かう事にします。緑の林と紅葉が程よい釣り合いをの静かな風景を見せてくれる道を建長寺に向かって進みます。
２０２5．０９．０１
鎌倉散策②建長寺では目的の半僧坊を参拝してから富士見台で冠雪の富士山を見ることが叶いました。念願の富士山を見てから尾根道までたどり着き目的が叶い大満足です。家人との大船駅での待ち合わせにも余裕をもって間に合いそうで一安心。下り道では眼下に見える建長寺や相模湾の景色を堪能しながらのんびりと進みました。
２０２5．０９．０１
