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鎌倉市第六天神社の狛犬 |
流石の残暑もいくらか落ち着いて来た11月下旬、前から気になっていた親類の暮らす街・鎌倉に出かけてみようかと思い立ちました。観光客で混雑するとのニュースが長い間足を引っ張っていましたが、地元の人の情報を得て、暮らしが息づく場所も教えて貰えるかもしれないと思い至りました。まず手始めに、鎌倉を訪ねてから今後を考えることにしようと決断しました。 未だ未成年の頃、たしか3度サイクリングで江の島にに出かけた事を懐かしく思い出しながら出発しました。2度は江の島まで行きつきましたが一度は途中多摩川を渡った所で引き返した事を思い出しました。その折鎌倉を通過したような記憶がありますが確かではありません。それ以降全く興味の対象外となった鎌倉ですが、かっては移住も考えた”村”への旅が年齢とともに重荷になってきたことも一因で興味の対象を”街へ”と変更せざるを得なくなりました。 |
鎌倉逍遥2025年11月24日・画像アルバム |
画像をクリックしてもご覧いただけます。 *画像の説明は掲載作業が終了してから順次行います。
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建長寺に戻る途中の右手にある正統院でおまいりさせていただくことにしました。半僧坊に向かう往路を歩いている折に風情のある参道が目に留まっていたので帰りは是非にと思っていました。 建長寺に続く道の両側は紅葉と緑の森が自然の掟てに従い互いに活かし会いながら共存している事から生み出された複雑な色のコントラストの美をみせてくれていました。
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正統院の”神雷戦士の碑”の珍しい案内板が見慣れない石像とともに置かれていました。 私の記憶が間違っていなければ、参道の左側の墓地の中に神雷戦士の碑があったような気がします。
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建長寺方向に進んで行くと巨人が立ち上がるような巨木がありました。確かではありませんが建長寺のパンフレットに出ている柏槇(ビャクシン)の木ではないかと思いました。両手を広げたような異様な姿で辺りを圧する恐ろし気な気配の木でした。 大船駅での家人との待ち合わせの時間が気になり説明などを見つける事が出来ず、今になってせっかくの機会だったのにと残念な気持ちがわいてきました。例え柏槇(ビャクシン)で無かったとしてもこれ程の迫力を醸し出す樹木を目にしたので良しとすることにしました。
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総門の前から再度手を合わせてお礼を申しました。大船駅で待ち合わせる家人との約束の時間までに戻れる目途が立ちました。お陰で北鎌倉駅までの散策を楽しむことができそうです。
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入場券とともに手渡された建長寺の詳細な説明パンフレットです。 左記画像のパンフレット中、番号が記された場所には(幾つかを除いて)リンクが張られているのでクリックしていただくとその場所の掲載文がご覧いただけます。
尚、パンフレットには名前だけで番号の付いていない場所が数か所掲載されていますが、訪れた場所にはリンクが張られています。 サイトの文章にはパンフレットに記載された番号が記されています、加えて一部説明に手を入れてあります。 *現在作業中の為全てのリンクがご覧いただけるのはこのページ終了時になります。
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第六天社 |
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第六天社住所:鎌倉市山ノ内1523 総門から北鎌倉駅に向かう大きな通りに出ました。北鎌倉駅方向に向かって右の緩やかな坂道は建長寺に方向に歩いてくる人の姿がかなり多く見えます。 道路を反対側に渡ることにしました。道路を渡ると道路わきに良い狛犬が奉納された神社が見えます。第六天神社でした。
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明治の神仏分離の折に多くの第六天神社がその名称を変えたとの事で、関東地方に多く、西には少ないようです。その中で、以前訪ねた折に見ごたえのある狛犬を見させてもらった墨田区向島1丁目の高木神社もかって第六天神社であったことを知りお驚きました。 大変興味深い神社に出会って思いもよらない幸運でした。立ち入りができない門扉の前でお参りをさせてもらいました。 |
第六天神社の狛犬 |
愛嬌のある目つきと口の開け方が何処かで見たような気がしますがはっきりとは思い出せません。摩耗や苔などのせいで細部がはっきり見えませんが、足元に子供の狛犬でも彫り込まれていたような気がします。 全体の造形や彫りなどに完成度の高さを感じさせる見ごたえのある狛犬に見えました。
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殺風景な大きなビルが見られない普通の家並がつづく穏やかな道を北鎌倉駅へと向かいます。屋並みの背景には、鎌倉ではお馴染みの丘陵地帯が続きます、その斜面の複雑な色の組み合わせを見せてくれる紅葉が更に私を楽しませてくれました。
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北鎌倉駅近くの長寿寺の石段に特別拝観を行っているとの案内板が見えます。足利尊氏所縁の寺の文字に惹かれて時間が気になりますが石段を登ってみる事にしました。
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入口の案内板を読んでみました。見学には心の準備と時間が必要な気がして今回は残念ながら諦めることにしました。
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山門から長寿寺を見ながら手を合わせて石段を下りて駅へと向かいました。
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北鎌倉駅近くで目的の大船駅に向かう電車が通り過ぎていきました。私が乗る予定の電車だったかもしれないと肝を冷やしましたがかなり余裕をもって北鎌倉駅に着けそうなので一安心。
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昼食後鎌倉市内の親類の家でしばし歓談を楽しみました。余りの近さに、再会の日が近いことを告げ、その日の来ることを楽しみにして念入りの下調べをしようと決めました。 歓談後、家人が最も興味のある地元の人の行く野菜売り場に案内してもらいました。柿をメインに大根まで買い込んで大満足です。地元の人ばかりの長い列に並んで清算をして店を出ます。 |
店の外でかなりの量の買い物をバックに入れてみるとその重さと大きさに驚かされました。仕方がないのでゴボウは二つに折って入れました。
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鎌倉の観光より野菜の買い物に興味のあった家人は大満足です。
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今まで殆ど興味の無かった鎌倉でしたが、親類の人の電車での訪問はかなり便利になっているとの話で思い切って出かけてみることにしました。最初に驚いたのは大船駅までの所要時間が少ない事でした。全く気張ることなくちょっと新宿や有楽町に出かける気分とそれほど違いの無い事は信じがたい思いでした。 今回は親類の人の時間が無い事から、私の希望の場所への案内は難しかったので、手始めに一人で電車で行ける建長寺に出かけてみることにしました。無機質なビルの少ない道を少し進むと小山の中の細い道が続く人々の暮らす町の風情を大いに楽しむことが出来ました。 どうなるか分かりませんが、東京の街に物語の中の江戸の姿をも重ねて楽しむように、同じく侍達の作った街を思い浮かべながらの鎌倉散策は大変魅力的な楽しみになりそうです。また、そうなりたいと言う思いが心を占めているような気がします。
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| 12/06/2025 | ||||
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