桜の道を辿る・北国の桜@   A置賜桜回廊 B山形市の桜   

須賀川市長沼東小学校の菜の花と桜2017.4.24
 
桜の道を辿る・北国の桜・目次・2017年4月24日〜25日
@福島県白河市〜須賀川市 A山形県置賜桜回廊 B山形県寒河江市〜山形市

今年の春は多忙を極めました。各地の桜便りを聞く度に、北国の桜が散るのではないかと気がもめる毎日を過ごしていました。22日の夜から徹夜仕事を終わらせて23日夜、正月以来の県境の村に出発です。

風呂のボイラーが寒波の為にパンクしてしまい村の工事屋さんに交換を依頼していたので、23日の夜尋ねもらい使い方の説明を受ける事にしました。ボイラーは快適に動き一安心です。ボイラーで風呂を沸かす間、星空の下で懐中電灯を手に歓声を上げながら村の花を見て歩きました。草木の花が咲き、まさに百花繚乱の風景です。

北国の桜への憧れは、真っ白な雪景色の山なみを背景にした桜色の花びら、冬と春の二つの景色が広がる白日夢のような不思議な感動によるのです。加えて静かに咲く花の下でしみじみと桜色に染まる空を見上げる事ができます。多くが観光地ずれしていない事が嬉しいのです。贅沢を言えば公園の桜ではなく路傍の一本桜に出会えれば言う事がありません。街での暮らしでは中々出会うことが出来ない風景なのです。

高原の村に着いた23日の夜は寒さに震えて石油ストーブをつけました、24日宿泊先の山形県の宿では一晩中暖房が付いていました。素人考えですが、北海道や高山植物の花の息をのむような美しさを見るにつけ、この寒さこそが北国の桜の色を晒して凛とした色にしてくれるのではないかと思っているのです。加えて、北国の桜達の雪にうずもれた厳しい冬の姿を見ているので、猶更元気に春を迎えた姿に感動を覚えるのです。

最後の山形市霞城の桜までたどり着いたころには贅沢な事ですが桜に疲れてしまうほどでした。感動にも限界があることを知りました。

4月24日、白河市内のJA直売所・り菜庵で最大の楽しみである野菜を買うために村を出発します。美味しいそうなトマトを見つけて早速籠に入れます。白河市の"山口こうじ店"の無添加の味噌が切れたので買い込みました。段ボール一箱に買ったものを入れまず南湖神社に向かい旅の安全を祈りました。

道中、路傍の静かな桜を見つけては感嘆の声を上げながら遅々とした旅となりました。結局暮らす街から都合890kmの旅になりました。2017.4.24

北国の桜への道・2017年・地図
 

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@白河市・南湖と楽翁桜

南湖に向かう途中、ホーム・センターに立ち寄りキュウリとトマトの苗を買いました。北国の桜を見た後、村で畑に植え付けるつもりで車に乗せたまま出発です。南湖が近くなると桜色の帯が広がります。2017.4.24

 
湖岸の桜並木を松平定信を祀る南湖神社に向かって進みます。どうも嫌な予感がします。桜は満開を少し過ぎたような気配です。2017.4.24
南湖神社の楽翁桜、美しく流れるように咲く枝垂桜です。十分に美しい桜ですが、やはり少し満開を過ぎているようです。2017.4.24
南湖神社住所:白河市菅生館2。樹齢200年と言われる 楽翁桜は中々品のいい姿だと何時も思います。青空に浮かぶ桃色の花びらが風に揺れています。
拝殿でお参りをしました。一段高い石段の上から楽翁桜を見ています。桜の先の参道、そして鳥居の先には南湖が望まれます。
駐車場に戻る途中若木の桜が見えました。鮮やかな赤い実の強い桜です。2017.4.24
境内のヤシオツツジが満開です。個人的には最も優雅で美しいと思うツツジの女王だと思っています。
野田平業狛犬・大正11年(1942年) 野田平業24歳の作品  1回目 2回目 

拝殿に続く石段の入り口に白河市の石工である野田平業の狛犬。桜の咲く境内のせいか、牙をむきだす恐ろし気な狛犬も幾らか柔らかい印象です。

吽像から楽翁桜が見えます。左手には満開のヤシオツツジ、春爛漫です。

白河市横町の石工・野田平業の弱冠24歳の躍動する狛犬像です。

 

南湖神社から湖に出ると雪がかなり残る那須連山が湖岸の桜の列の左上に見えます。

雪崩で人を飲み込んだようには見えません。静かに白い頂が空に浮かんでいました。2017.4.24

白河市・聯芳寺・三柱神社  1回目  3回目

聯芳寺住所:白河市向寺98。南湖神社で旅の無事を祈願した後次の須賀川の桜に向かいます。芭蕉の道と交差しながら阿武隈川を渡りました。

ふと、以前寅吉の作った墓石を観に来た時見た桜の大木を思い出しました。大急ぎで立ち寄ることにしました。駐車場前の狛犬、後ろには桜が見えます。2017.4.24

桜に囲まれたこの季節の狛犬はやはり何処か優し気に見えます。台座に年号が彫られているのですが”大正”の下の元号がはっきり見えません。大よそ100年程この地に立っていたことになります。

石工の人の名前の一部がはっきり見えませんが”三国岩次郎”だと推測されます。近くの西郷村の妙見神社の昭和9年に狛犬を彫った同じ石工の人だと思われます。妙見神社の狛犬はかなり彫りが細かく迫力があります。

こちらは親しみを感じる風貌です。

石段の脇に建つ狛犬の後ろの坂の斜面の赤い桜がとてもきれいです。誰一人見ている人が居ません。
本堂に回ってお参りをしました。そこにでも桜が出迎えてくれました。
本堂の左に平成になって新しく建てられた芭蕉の句碑があります。「関守の宿を 水鶏(くいな)に とはふもの(問おう)」
小松寅吉が作った墓石を覆うような大きな桜の木が見えます。少し坂を上って上から見ています。樹齢200年と言われる桜の巨木は満開の時が過ぎたようです。
 
天栄村・羽黒山磨崖仏
会津街道を走っていると溜池の際に姿の良い一本桜が見えました。水面と桜の木の取り合わせがなんとも絶妙です。住所:福島県天栄村大里羽黒山3番地。2017.4.24

溜池の脇に羽黒山磨崖仏の説明板がありました。興味をそそられたのですが、山道を登らなくてはならないようです。

時間がないので今回は我慢することにしました。

艶やかなソメイヨシノの一本桜、無粋な電信柱や電線が絡まるように隣接しています。

ただ咲く桜でこれはこれで私の興味を惹きます。2017.4.24

溜池の水は澄んでいるわけではありませんが、花筏が出来ていました。
福島県 岩瀬郡天栄村・高山寺

高山寺住所:福島県 岩瀬郡天栄村大里丹下2。県道294号線を会津若松方面に進むと又右手に桜が見えてきました。2017.4.24

 

明るく開けた道が続いています。大急ぎで高山歩いて写真を撮って直ぐ引き返してきました。2017.4.24
 
須賀川市立長沼東小学校
須賀川市の護真寺に向かって進んでいると右手の田圃の先に異様に鮮やかな菜花の畑が見えてきました。たまらず田圃の中の道を進むと小学校の裏手に出ました。桜も咲いていました。実際は少し緑色が強い私には珍しい色合いの菜花の群落でした。整然と密度高く植えられているので菜種油でも採るのかもしれません。学校の名前はもしかすると違っているかもしれません。
田圃の道から自動車道の戻ると川を渡ります。両岸が桜並木です。2017.4.24
 
須賀川市横田 ・護真寺
護真寺住所:須賀川市横田北之後158。参道には桜の花びらの絨毯が敷かれていました。桜並木の花びらが風に揺られて優しく降り注いでいました。

推定樹齢450年の桜は福島県でも有数な巨木です。葉っぱがかなり目立ちます。持ってきたブルー・シートを敷いて昼食をとる事にしました。

勿論人っ子一人いない無住の境内は貸し切り状態です。コンビニの弁当に桜の花びらが舞い落ちてきました。2017.4.24

どっしりと根を張った巨木です。震災の後に見た時は少し衰えたかと心配したのですが、まだまだ元気なようです。2017.4.24
須賀川市・横田陣屋の御殿桜
御殿桜住所:須賀川市横田北之後111。すっかり終わっていました。街に帰ってきたらNHKでこの桜の話をやっていました。来年はさぞかし混雑する事でしょう。2017.4.24
須賀川市・古舘の桜

古舘の桜住所:須賀川市桙衝古舘66-1。推定樹齢450年の野原に立つ孤高の一本桜、凛々しい姿です。

残念ながら今年は既に葉桜が始まっていました。

須賀川の桜の状況を見てから次の目的地の二本松市に向かうつもりでしたが、急遽予定を変更して山形の置賜桜回廊に向かうことにします。須賀川市に出て東北道に乗りました。2017.4.24

 

東北道福島飯坂ICで降りて栗子峠を越えて山形県長井市に向かいます。

幾つかの長いトンネルを抜けて米沢市に出るとスキー場の辺りには沢山の雪が残っていました。夜7時頃までには西山町の出羽屋に到着する予定です。2017.4.24

 
05/31/2020
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