街の狛犬江戸の狛犬・さいたま市@ Aへ
村の狛犬を訪ねて 街の狛犬トップ 

さいたま市南区・大谷口氷川神社・明治45年(1912年)獅子山狛犬・吽像

ほぼ毎週出かける土手のジョギングの帰路立ち寄ったさいたま市の神社の狛犬です。グーグル・マップを頼りに探した神社です。今回も大谷口氷川神社・明治45年(1912年)獅子山狛犬と大間木氷川神社の弘化2年(1845年)の狛犬に巡り合うことが出来ました。2018.11.26と2018.12.28(*禁・無断転載)

埼玉県の狛犬マップ参照ください。

埼玉県の狛犬スライド 日光御成街道やその脇街道の街には嬉しい事に江戸の狛犬がかなり残っています。無駄な飾りを省いた粋な江戸の職人らしい(地元の石工を含めて)狛犬が多く見られるのも大変嬉しい事です。埼玉県の狛犬マップ

 
さいたま市桜区・御嶽神社
御嶽神社住所:さいたま市桜区田島3丁目28−30。

ジョギングの帰路最初に訪れた神社は、車の行き交う2車線の道の脇にあってすぐ見つける事が出来ました。嬉しい事に参拝者用の駐車場が供えられていました。これで心置きなく神社を見る事が出来ます。

 

境内に足を踏み入れて、色彩に溢れた神社の様子に驚いてしまいました。目まぐるしい色彩の渦の中に立っています。狛犬も鮮やかな色に塗られていました。
0御嶽神社神社・社殿前の狛犬

 

岡崎式の小型の狛犬の色彩に度肝を抜かれてしまいます。”天神雷鳥”と刻まれた鳥の石像と並んで置かれています。山で見る雷鳥は鶏程度の小型で地味な鳥ですがこの石像は何を表しているのか不明です。

 

もう一つ小さな狛犬が置かれていました。この神社は木曽の御嶽神社と関係があるようです。参拝を済ませて次の神社に向かうことにしました。2018.11.26

さいたま市南区・大谷口氷川神社

大谷口氷川神社住所: さいたま市南区大谷口2285。神社は大きな通りに面した住宅街の中にあります、見つけるのは容易です。住宅街だけに駐車場所が無く、私は神社に向かって右側の神社の脇の小さなスペースに停めて大急ぎで参拝を済ませました。

狛犬は、獅子山の石組も魅力的で上に乗る狛犬の彫りや動きのある姿にも中々の腕の石工の作品に見えます。2018.11.26

 
静かな境内は心を落ち着かせてくれるに最適の場所です。鈴を鳴らしてお参りをさせてもらいました。境内には整った分社が幾つか見られますが駐車が心配で早々に次に向く事にします。
ご由来に書かれた通りで、この地は少し坂道を登っ台地の上にあります。2018.11.26
大谷口氷川神社・明治45年(1912年)獅子山狛犬

獅子山の上に奉納された狛犬は珍しいので新鮮な印象を与えてくれます。赤井氷川神社の狛犬も獅子山ですが上に切り石の台座が置かれています。これは全てが自然石で作られているようです。

右に置かれた阿像と思われますが、残念なことに顔面の一部が経年の為に剥離が見られるようです。2018.11.26

獅子山の全高は140cm程度だった記憶があります。狛犬大きさは若干小型です。

左に置かれた吽像はまさに飛び掛からんとするリアルな姿態です。動きを感じる良い狛犬です。明治15年の年号が彫られています。2018.11.26

右の阿像の後ろから写しています。阿像は上から私を覗き込むような動きを感じます。阿吽像の呼吸がぴたりと合っているように見えます。2018.11.26
阿像を大きく写してみました。狛犬の足元には誰かが奉納した植物の鉢が置かれています。最も豊かな表情が表現されていたと思われる目と口の周辺が剥離しています。2018.11.26

ほぼ全体が良い状態で残されている吽像、跳躍力を足に貯めた姿は今にも動き出しそうです。奉納した氏子の人々の名前は見られたのですが、石工の名前は私には見付ける事が出来ませんでした。素人の推測ですが、江戸の職人ではなかろうかと思っています。

2018.11.26

 

 
さいたま市緑区・大間木氷川神社

大間木氷川神社住所: さいたま市緑区東浦和5丁目20−2。JR武蔵野線東浦和駅から100m程の場所、辺りは人家が密集しています。車は駅前に幾つかあるコイン・パーキングに入れました。2018.11.26

駅から歩いて3分程で神社の前に出ます。やはり若干高台の上にある神社です。鎮守の森も僅かに残されていました。杉木立に覆われた参道を拝殿に向かいます。2018.11.26
 
大間木氷川神社狛犬・弘化2年(1845年)狛犬

拝殿でお参りをしてからゆっくりと狛犬を見る事にします。この右に置かれた狛犬は口の開き具合から阿像と推測されます。経年による摩耗具合からかなり古そうな様子が見えます。大きさは通常のサイズと言えます。なだらかな体の曲線とシンプルな意匠は江戸の狛犬の雰囲気が強く出ているように見えます。静かに佇む狛犬です。

2018.11.26

台座を詳細に見回すと弘化2年の文字と伊勢講の人々の奉納らしい文字も見えます。

想像もしなかった江戸の狛犬との遭遇です(古くても明治の狛犬かと思っていたので喜びが倍加します)。

江戸時代と分かると成程と思える作りに見えてきます。2018.11.26

こちらは左に置かれた吽像、残念ながらかなり摩耗が進んでいるようです。大げさな造りを野暮と感じる江戸の職人らしい彫りだと思いました。全体のバランスに違和感を感じさせないすっきりとした姿です。ただ静かに境内に佇んでいます、それも気が遠くなるほどの長い時間です。2018.11.26
社の横に回って見ました本殿の高い屋根が見えます。それを守護する狛犬の姿、一幅の美しい絵になる光景です。辺りには静寂だけが満ちていました。2018.11.26

少し薄暗さが増してきたようです。今日の狛犬巡りをこれで切り上げる事にしました。参道を鳥居に向かいます。車を止めた駅前のコイン・パーキングまでは5分程です。2018.11.26

さいたま市緑区・中尾神社
中尾神社:さいたま市緑区中尾2506

年末になり今年最後のジョギングの帰路、前回見つけた素晴らしいリンゴがかなり安価で買えるスーパーに立ち寄りました。大粒のサンフジが15個程箱に入って¥1,000、リンゴの産地でもある県境の村より安価で美味しいリンゴです。

その近くの中尾神社を訪ねる事にします。車は神社右手の駐車場の前(ロープが張られていたので)に停めました。お参りをしてから狛犬を見させてもらいました。2018.11.26

狛犬は岡崎式のかなり小型の石像です。2018.12.28

拝殿奥の狛犬
さいたま市の狛犬B
01/21/2019
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved.
本日カウント数-
昨日カウント数-