秩父札所②・19番、20番、21番、22番、23番 ①は

●31番・33番・34番札所 ●29番・清雲時の桜・30番札所  ●12番・13番・24番・25番・27番・28番札所  ●32番法性寺 ●15番・16番札所 ●31番・32番札所 ●5番、9番、11番 ●6番、7番、8番、20番 秩父札所マップをご参照ください。 街の暮し

秩父の近くに所用が出来たので、朝早めに家を出て足を伸ばして見ました。今年の厳しい冬の寒さが緩んだ春のような一日。暮らす街からちょっと足を伸ばしただけですが、野菜・カリントウ・豆を買い、蕎麦を食べ、札所を回り仏様に手を合せて心が洗われる一時を過ごす事が出来ました。日暮前に町に戻る事が出来ました、町から関越道花園ICまでは僅かな道のりでした。2015.2.23

買い物をした場所は関越道・花園ICを降りて秩父に向かうと車で5~6分の場所にあります。長瀞で岩畳を見て大沢屋で豆を買いました。秩父市内の道の駅で蕎麦の昼食をとり、近くの19番龍石寺、20番岩乃上堂、21番観音寺、22番童子堂、23番音楽寺と5カ所の札所を回りました。案内板が完備しているので道を間違える事はないでしょう。秩父市内の札所の地図の内、今回は荒川の左岸の札所をめぐりました(19番龍石寺のみ右岸です)。2015.2.23

20番札所・岩之上堂

19番龍石寺から荒川を左岸に渡り秩父駅方面に向かいます。この道に沿って点在する20番から24番までを訪ねます。

19番・岩之上堂の駐車場に車を入れて、道の下を見ると優雅なお堂が見えます。荒川に続く斜面に御堂はあります。武甲山が望まれます。下る石段からはお堂の正面が見えません。

石段を下りて御堂の正面に回りました。何とも風情のある佇まいです。中に入ると、天井から吊るされた美しい傘状の飾りが、まるで異次元の雰囲気を感じさせてくれます。幻想的な空間の中で、手を合せて祈りました。

この大きな傘のような美しい飾りが、薄暗い御堂の空間を常ならざるものと感じさせてくれるようです。なにか手を合せた願いが、仏さまに聞き届けられたように思えてきました。雑念を美しい飾りが追い払ってくれたようです。お陰で心がさっぱりとしました。

住所:秩父市寺尾2169・電話:0494-23-9419
お参りを終えてから納経をお願いに別棟に行ってみましたが御留守のようです。何度かベルを鳴らしたのですが返事がありません。残念ながら納経は次回にする事にして21番に向かう事にしました。

駐車場に戻ってきました。21番札所はすぐ近くのようです。2015.2.23

21番札所・観音寺

観音寺は車が頻繁に通る道路の脇にあります。駐車場は道路を挟んだ反対側にあり、道を横断する時は右・左を確認しないと危険です。お寺は美しく整っています。本堂の裏手は墓地になっていました。まず手を合せて祈ります。

住所:秩父市寺尾2354電話;0494-24-7263

説明板に書かれた芭蕉の句碑に秩父で巡り合った事は思いもよらぬ好運でした。極く普通の人々が芭蕉への敬愛を形に表したいと言う抑えがたい熱意に巡り合って、大きな感動を覚えました(幾つかの場所で目にしていますが)。山寺の句碑(せみ塚)を見に行った事があるので、尚更その気持ちが理解できるのです。

田舎芝居の役者のお墓も私には印象的です。秩父の寺は、普通の人々の願いを受け入れ続けてきてくれた仏様のおあします場所なのでしょう。江戸時代から続く人々の祈りの列がそれを示しているように思えるのです。

上の説明板参照。芭蕉の句碑は説明によれば大正13年建立、この地の画家・写梅園習斉の書を刻んだと書かれています。右は駐車場の脇に建つ地芝居の名優・中村十九十郎の墓です。
 

納経をお願いしました。お二人ですかと尋ねられたので、そうですと答えるとこれをどうぞと記念のシールを2セット頂いてしまいました。静かに建つ秩父の野の寺では穏やかな対応に何時も心が癒されます。更に加えて時折このような親切に巡り合うのです。

街での暮らしでざらついた心が柔らかくマッサージをされた気分になるのです。

参拝が終わったので駐車場に向かう事にします。六地蔵が見送ってくれます。左右を確認して道路を渡ります。
車が頻繁に行き交う道の反対側にある観音寺の駐車場から武甲山が良く見えます。二十二番札所・童子堂に向かいます。2015.2.23
22番番札所・童子堂
21番札所から僅かで左に大きな童子堂の石碑。道を左折して集落の中に入って行きます。畑と寺領の境も判然としません。立派な茅葺の山門に度肝を抜かれました。塀の陰には福寿草が咲いていました。
山門の左右に居る仁王さまの像を見て驚きました。そして微笑ましいそのお姿に心が和みました。多分”童子堂”なので子供の姿をしているのだと推測しました。懸命に踏ん張っている姿は、私にもう少し力を入れて生きなくてはならないと諭してくれているようです。
辺りの景色に溶け込んで建つ童子堂で手を合せました。住所:秩父市寺尾3595・電話:0494-23-9989
納経をお願いしたところ、書き終わってから、一枚だけ余ったのでどうぞと美しい紙を頂きました。ありがたく頂戴してお礼を言うと、童子堂の彫刻の美しさを説明してくれました。このような親切に接するほど心の休まる事はありません。嬉しい事に秩父の札所ではしばしば経験する好運なのです。

扉や軒下には見事な透かし彫りや彫刻が施されています。別世界に一時心を遊ばせるに十分なお堂の美しさと重厚さを堪能させていただきました。地元の方々が大切に守って来たお堂に再度手を合せました。

何処までは寺なのか仕切りが判然としません。畑が近くにあれば人家もあります。秩父の自然の一部のようにお堂はありました。
決して威圧するような感じはありませんが、おもわず”おっ”と声が出そうになる美しくもあり見事でもある茅葺の仁王門をくぐり次の23番札所・音楽寺に向かいます。2015.2.23
23番札所・音楽寺
今日最後に回る24番・音楽寺に向かいます。暫く急な坂道を登り秩父ミューズパークの駐車場に車を入れました。駐車場奥の左から坂道を登ります。

坂道の先に石段が表れてきました。雨が落ちてきます。

石段を登りきると端正なお堂が表れます。音楽寺住所:秩父市寺尾3773・電話0494-25-3018
がっしりした作りの音楽寺の軒下には千社札が多量に張られています。寺の名前にちなんで音楽に関係する人の参拝が多いと聞きました。その様な噂に浮かれて張り付けるのでしょうか。
雨が切れ間無く降りだしました、階段を登りお祈りをします。
 
   
確かにうわさ通り歌手が奉納したポスターが飾られていました。 大きな鐘楼を鳴らさせてもらいました。胸を打つ隠々とした鐘の音が辺りの山に吸い込まれていきました。
納経はお堂から少し下った場所でお願いします。 大変見晴らしの良い場所です。秩父市内が眼下に広がっています。

武甲山が目の前に見えます。景色の良いせいか食事をとる店が何軒か並んでいました。今日は定休日なのか店は閉まっていました。

雨に追われて急いで駐車場に戻りました。所用で近所まで来たお陰で訪ねる事が出来た今回の秩父の旅も大変楽しい思い出を作る事が出来ました。2015.2.23

秩父札所その①へ

03/30/2019 トップ・ページに戻る
本日カウント数-
昨日カウント数-
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 禁・無断転載