紅葉巡り①・八溝山1022mの紅葉   
 

2019年の紅葉を訪ねる旅は10月21日の那須岳・姥が平()と観音沼で終わりと思っていました。街での多忙に紛れながらも、11月に入り美しい紅葉の帯が県境の村に降りて来た季節の美しい風景が胸に浮かんできます。仕事の都合が付いたこともあり11月10日から13日まで、県境の村を訪ねる事にしました。

10月訪れた折に村の2本の柿の木にかなりの赤い実が成っていたことも行きたいという思いを後押ししたようです。11月11日、前から気になっていた久慈川に沿った塙町の神社を訪ねながら八溝山・1022mの紅葉を見るべく県境の村をたちました。遠回りながら那須からも行けるようですが、塙町に寄る為に一旦北上する道を辿る事にしました。2019.11.11

   

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国道118号線に出て久慈川に沿って茨木県に向かって南下することになります。塙町の神社に立ち寄る途中久慈川を渡ってみました。118号線に沿って丘陵地帯が続きます。塙町は林業の盛んな町らしく丘陵が周りを取り囲んでいます。

常緑樹に紅葉が混在した抑えた美しい小山を眺めています。やはり、那須山の紅葉とは少し趣が違っています。

2019.11.11

帰りに矢祭山の公園に立ち寄ろうと車から様子を見る為に18号からかなり大回りをして県道28号(大子那須線)に入りました。カーナビに従って28号線を那須方面に進みます。途中すれ違いが難しい細い部分を通り、入口に八溝山の標識と鳥居のある八溝林道に入りました。この道は舗装されていますがかなり狭くすれ違いに冷や冷やしながら登ります。

途中、辺りの景色が一望できる開けたスペースに出てほっとしました。2019.11.11

西方・那須方面を眺めています。険しさは感じませんが山なみが長く続いている様子が分かります。

八溝山塊の中に踏み入った事が分かります。八溝山頂上までの細い林道で2台の車にすれ違いました、一台は狭い部分でしたのでこわごわ進みました。2019.11.11

八溝林道を登る程に霧が辺りを覆いだします。山道の走行には結構慣れているつもりですが、細くカーブが連続するこの道では対向車が来ないかと緊張の連続です。紅葉は帰りに見る事にしてひたすら前方に注意を払いながら進みました。

此の道なら観光バスが登ってくることはないので一定の静かさは保たれるのではと思いました。2019.11.11

八溝山頂上・1022m

幾つものカーブを曲がりながら霧が辺りを塞ぐ八溝山頂上の駐車場に着きました。頂上は15台ほどの車が止められるスペースです。頂上の手前にも二つの駐車場がありました。頂上には格式のたかそうな八溝嶺神社が鎮座しています。

頂上で会った方が、隣り合う日輪寺のある248号線から登ってきたが未舗装の道もあって大変だったので私達の登ってきた八溝林道を下ると話してくれました。私達も周遊するために帰路は248号線と思っていましたが、この情報を聞いて帰路も同じ道を下る事にしました。

頂上の脇には天守閣状の展望台があったのでらせん階段を上ってみました。2019.11.11

     

展望台の階段の登りでは強い風と冷たい空気に身震いしてしまいました。辺りは霧に覆われて殆ど景を見る事が出来ません、帰りの事もあるので早々に下る事にします。

下山時には登りでゆっくり見る事の出来なかった紅葉を見ながら下る事にします。2019.11.11

 

下り出すと豊かな色彩が織りなす紅葉が道路の両側に次々と現れます。

対向車が来るといけないので、良さそうな所でブレーキを踏みパーキングのボタンを押して車を止めます。

車から降りずにカメラのシャッターを押しました。2019.11.11

時間も遅かったせいか、下山時には登ってくるパトカー一台とすれ違っただけでした。ゆっくりと景色を眺めてシャッターをおします。このように赤と黄金色が程よく混ざり合った紅葉が個人的には最も好ましく見えます。2019.11.11

登りはかなり長く感じだ坂道ですが、下りはあっという間に風景が流れ去って行きました。

かなり下ったのか紅葉に緑が混ざり出して更に色のコントラストに複雑さが増してきます。2019.11.11

 

更に常緑樹が道路を覆い木の高さも増してきたようです。傾斜も緩くなってきました、八溝林道の出入り口が近くなった気配がします。2019.11.11

 

眼前に空間が広がっています。紅葉の色彩が最後の美しさを見せてくれているようです。2019.11.11

 

紅葉を楽しみながら下って来た八溝林道が県道28号(大子那須線)に合流しました。極めて美しい色彩の塊が八溝林道の最後のプレゼントでした。右折すると那須方面、私達は左折して118号線・大子町を目指します。2019.11.11

118号線を目指して走る県道28号(大子那須線)の両側にも紅葉が広がっていました。銀杏の大木が色付いていました。まさに黄金色の大きな塊は遠方からも目立ちます。車を停めて降りる事無くシャッターを押しました。2019.11.11

 

道は時折狭くなりますが車の通りもまばらなので美しい景色の場所では、一旦車を止めてから窓越しにシャッターを押しながら進みました。2019.11.11

118号線に出る頃にはかなり夕暮れが迫ってきていました。矢祭山を訪ねる事を断念して県境の村に戻る事にします。思っていたより遠い道のりなのです。矢祭駅前では既に真っ暗です、一両編成の水郡線の電車が通り過ぎて行きます。通り過ぎる電車の明かりが更に帰心を募らせます。

後はカーナビの指示に従って一路県境の村へと車を走らせました。2019.11.11

出発の朝、県境の村では小雨が降る寒い陽気です。随分迷ったのですが、野菜の販売所を訪ねるだけでも良いかと出発しました。偶然にも最初の目的地の塙町に着く頃には雨が上がり、大いに意気も上がります。結局目的の八溝山は霧で紅葉を見る事が叶いませんでした。帰路立ち寄ろうと思っていた矢祭山に着く頃には夕方の暗闇になり諦めざるえませんでした。それでも始めての土地を訪ねた目新しい風景や風土を十分に堪能し、沢山の農産物販売所や神社を訪ねた事で大きな思い出が出来ました。2019.11.11

05/30/2020
2019年の紅葉巡り④八溝山
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県道28号(大子那須線)と八溝林道の分岐点の美くしい紅葉 (*禁転載)