紅葉巡り④・阿武隈川・雪割橋の紅葉   

2019年の紅葉を訪ねる旅は10月21日の那須岳・姥が平()と観音沼で終わりと思っていました。街での多忙に紛れながらも、11月に入り美しい紅葉の帯が県境の村に降りて来た季節の美しい風景が胸に浮かんできます。仕事の都合が付いたこともあり11月10日から13日まで、県境の村を訪ねる事にしました。

10月訪れた折に村の2本の柿の木にかなりの赤い実が成っていたことも行きたいという思いを後押ししたようです。11月11日、前から気になっていた久慈川に沿った塙町の神社を訪ねながら八溝山・1022mの紅葉を見るべく県境の村をたちました。遠回りながら那須からも行けるようですが、塙町に寄る為に北上する道を辿る事にしました。2019.11.12

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昨日・11日の八溝山は残念ながら山頂の紅葉は霧の中に沈んで見る事が叶いませんでした。12日、近頃は紅葉の時期になって289号線を通っても立ち寄る事もしなかった雪割橋に行って見る事にしました。紅葉の季節になれば那須山の周辺で、透明感のある美しい景色を沢山見る事が出来るので、近頃は雪割橋も訪れる人が多いと言う噂を聞いて敬遠していました。

*グーグル・マップの+印をクリックすると”熊のすべり台”の場所が表示されます。2019.11.12

 

 

一休みの滝と夫婦滝の紅葉

鳥首川上流の”熊のすべり台”の紅葉は大きな感動を与えてくれました。駐車場への帰路に辿る紅葉の遊歩道をのんびりと歩いてきました。

駐車場に戻る途中、熊のすべり台の下流、阿武隈川との合流点近くにある一休みの滝と夫婦滝に立ち寄る事にします。二つの滝は連続しているために一緒に見る事が出来るようです。2019.11.12

標識に従って紅葉の中に続く鉄製の簡易階段の道を川の斜面に沿ってくだります。2019.11.12
僅かな下りで紅葉する木々の隙間から滝が見えてきました。静かに水を落としている滝です。2019.11.12

降り立った鳥首川の河原です。川の水が流れ下る先に阿武隈川の本流が見えます。

次に訪れる雪割橋はこの阿武隈川の上流・右手に掛かっています。2019.11.12

薄暗い谷底を静かな滝が流れています、この風景を見ているのは私達だけです。狭い空に続く山の斜面は紅葉です。これが一休みの滝のようです。2019.11.12

一休みの滝の右側のなだらかな岩棚を登ると滝の上に出ます。岩棚から滝の水の落ちる姿を暫し眺めました。2019.11.12

 

浅い川の流れを渡って滝の反対側から異なるアングルの滝の姿を鑑賞する時にも長靴は重宝しました。一休みの滝の緩やかな岩棚を登り夫婦滝を見る事にします。2019.11.12

 

一休みの滝の岩棚を登ると目の前に”夫婦滝”があります。岩底が美しい小さな滝です。鳥首川はこの先で左にカーブしているようです。斜面の紅葉が広がっています。2019.11.12

渓流を歩くとどうしてもイワナの釣りの本性が出てしまい、魚が釣れそうなポイントを探してしまいます。2019.11.12

これから帰る県境の村で二本の柿の木から、かなりの数の実を取らないとなりません。日暮れがあっという間にやってくるので早々に戻る事にしました。2019.11.12

 

 
夫婦滝から一休み滝へと川を下ります。僅かで最初に降り立った河原に戻ってきました、合流する岸壁で囲まれた阿武隈川流が青く見えました。2019.11.12

紅葉が辺りを覆っています。個人的な好みとして、黄金色に僅かな赤い葉っぱが彩を添えているこの程度の紅葉が大好きです。2019.11.12

 

一休みの滝を振り返って別れとお礼を言ってから斜面を登りだしました。鉄製の簡易階段が設置されているので大変楽に上り下りが出来ました。2019.11.12

紅葉する斜面を登って行くと阿武隈川の青い流れが眼下に望まれます。2019.11.12

 

何とも美しい紅葉の中の遊歩道です。滝を見物して戻ってくるまでに人に出会う事がありませんでした。先程の熊のすべり台と言い、一休みの滝・夫婦滝と言い、何とも贅沢な紅葉見物でした。2019.11.12

この緩やかな最後の登りが終わると駐車場に向かうアスファルトの道路です。黄金色の紅葉は辺り一面に広がっているようです。アスファルトの道路の脇に一休みの滝展望台という金属製のテラスがありました。2019.11.12

雪割橋の紅葉

駐車場まで戻っていよいよ県境の村に戻る事にします。雪割橋に向かって車を進めていくと雪割橋展望台の標識がありました。公園の中のスペースに車を止めて寄っていくことにしました。道路脇の展望台に立つと雪割橋と架け替え工事中の新しい橋の向こうに那須連山の山なみが広がっていました。この展望台は大変良い景色を見る事が出来ます。2019.11.12

雪割橋に到着、橋を渡った駐車場に車を停めて橋まで歩きました。目が眩むほどの高さに掛けられた雪割橋の風景は確かに見ごたえがあります。

下流の左岸、熊のすべり台の滝の往復に通った辺りの紅葉です。2019.11.12

雪割橋直下の阿武隈川の様子を写しています。先程一休みの滝との合流点で見た青い流れです。目が眩むほどの高さから水面を覗き込んでいます。2019.11.12

 

既に傾いた太陽が光を届けられない谷底には影に覆われています。反対側の崖の斜面の紅葉を照らし出していました。2019.11.12

陽がかなり傾いてきたようです。陽の光に黄金色を輝かせている左岸の岩壁、陽の笹内右岸の岸壁は薄暗く沈み込んでいます。遙か下に見える阿武隈川の水面が細やかな光を反射していました。2019.11.12

村からの紅葉を巡る旅の終わりの時がやって来ました。新しい橋にかけ替えられた雪割橋はもしかすると観光バスが押し寄せるかもしれません。

そうであればこのような静かな滝巡りを楽しめる最後の年で会ったかもしれません。それに間に合った幸運を感謝しなくてはなりません。村の紅葉終わり。2019.11.12

05/30/2020
2019年の紅葉巡り⑦雪割橋
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阿武隈川鳥首沢一休みの滝の紅葉(*禁転載)