紅葉の那須巡り3・観音沼の紅葉 ① ② |
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2014年・紅葉の那須・日の出平から姥ケ平①日の出平登り・②下り姥ケ平 を参照ください
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2014年9月29日以来何度か那須・姥が平の紅葉を見たいと思いながら、天候や仕事の都合でその思いは叶うことが有りませんでした。2019年も台風の影響などで延び延びになってしまったのですが、多分紅葉の盛期は過ぎたとしても、少しは噴煙を噴き上げるあの雄大な那須岳を背景にした最後の紅葉は見られるのでは僅かの可能性に賭けて10月20日の夜から県境の村に出かけて見ました。
21日の早朝、登り出してから峯の茶屋までの登山道で会った人に聞くと朝日岳から三本槍岳の紅葉も終わりの季節だったという話を聞いて朝日岳か三本槍岳までとの最初の計画に迷いが出ました。復路、姥が平から峰の茶屋まで戻ってくると沢山の人が朝日岳を目指して登っていきます。
県境の村で待つ妻とは明日観音沼の紅葉を見に行くことにしているのですが、天候も下り坂です。思い切って朝日岳は諦めて峯の茶屋から大急ぎで下る事にしました。県境の村に戻り、観音沼の紅葉見物を午後からする事にしました。
激しい色彩が那須岳の斜面を染め上げる季節は過ぎて、静かな紅葉を楽しむことが出来ました。そしてそれに代わって飛び切りの静寂の中で、心行くまで姥が平の今年最後の紅葉の中を歩けるという幸運に出会いました。
那須・姥が平⇒観音沼の紅葉⇒猿楽台地蕎畑の草紅葉⇒塔のへつり⇒小野観音と紅葉巡りを楽しんだ一日です。2019.10.21
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那須の紅葉巡りマップ |
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①掲載分・峯の茶屋駐車場6:00⇒峯の茶屋避難小屋6:39⇒7:00姥が坂(姥が平下山口)⇒②掲載分・姥が平7:28⇒ひょうたん池7:31(朝食)⇒姥が平7:56⇒姥が坂8:22⇒峰の茶屋避難小屋8:45⇒峯の茶屋駐車場9:07
マップ中印が那須姥が平関係の場所です。
*画像は2台のカメラで撮影していますが、内臓の時計が数分違っていますので時間は正確ではありません。又、途中休憩を兼ねた撮影で頻繁に立ち止まりましたのでかなり時間が掛かっています。2019.10.21 |
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那須岳山腹の姥が平から大急ぎで県境の村に戻り家人を車に乗せて、再度那須甲子道路に戻りました。那須から甲子温泉に出て白河方面に向かい雪割橋を訪ねますが未だ紅葉の季節には間がありそうでした。
289号線を観音沼を目指した会津に向かって走っていると高架橋の上から数人の人が紅葉を見ていました。私も駐車場に車を停めて辺りの風景を見渡します、紅葉はまさに始まったばかりのようです。
果たして観音沼は紅葉しているかにわかに不安になりました。集落の知り合いにも未だ早いと言われて出かけて来たところです。2019.10.21 |
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駐車場所に戻ると剣かずらの標識、それで納得しました。未だ会津に抜けるトンネルが出来る前の阿武隈川沿いの旧道に、木に剣の形した真鍮板を打ち付けた景勝地があり、剣かずらと呼ばれていました。 |
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因みに、旧道の剣かずらから先に奥甲子温泉に向かう最大の難所の細い急坂があり、途中で止まると再発進が困難なカーブの道です。懐かしく思い出しました。2019.10.21
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289号線を長大な甲子トンネルで抜けて会津に向かいます。僅かで左に観光客用の道の駅があります、その先で右手に分かれて旧道を進み289号線を潜ります。
更に細道を進んで行くと観音沼の大きな駐車場に出ました。観光バスもやって来る知られた紅葉の名所です。那須連山の方向を見ていますが辺りは山に囲まれています。如何にも遠くに旅した気分になります。駐車場の辺りの様子からは何とか観音沼の紅葉が始まったように見えます。2019.10.21 |
沼の名前の由来の嶽観音堂に参拝すべく湖岸の砂利道を進みます。いきなり激しい色に紅葉した2本のニシキギが現れます。
県境の村に植えた天然のニシキギとは全く似ていない風貌です。想像では特殊な園芸種を植えたのではと思うのですが、妻は綺麗ならば園芸種でも西洋種でも拘らないので桃色に染められた葉っぱに感激しています。私は何か場違いな感じがしてなりませんが・・・2019.10.21
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右に観音沼の水面と美しく色付いた湖岸の木々や山脈の景色を楽しみながら歩いていると三脚にカメラをセットした地元の方が写真を撮っていました。確かに如何にも絵になる風景です。それも程よく整った風景です、その方に許しを得て私も脇からシャッターを押しました。小さな島を彩る草紅葉が極めて按配よく配置されています。2019.10.21
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赤と黄金色が程よく混ざり合った落ち着いた紅葉の脇の道を歩いて嶽観音に向かいます。
2019.10.21 |
嶽観音堂は観光バスの駐車場から離れて居るので若干道が空いています。地元の人が多いようにみえました。
2019.10.21
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湖岸にベンチが置かれた見晴らしの良い場所に出ました。持参のお菓子を食べながら景色を見ています。今朝登ったばかりの姥が平はこの観音沼の上部に位置します。観音沼の対面の風景を右から左・嶽観音堂の方向を見回しています。2019.10.21
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観音沼は格別水深が深いと言う様には見えません。湿地帯に広がる沼で、所々に島状の土の上に草紅葉の風景が湖面に散らばっています。水面に対面の山が影となって写り込んでいました。2019.10.21
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このあたりが丁度中心部のようです。対岸の先に大型駐車場があるために団体の人の姿が小さく見えます。こちら側の嶽観音堂への道は地元の人が多く紅葉の季節ながらかなり静かです。2019.10.21
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正確ではありませんが画面奥のかなり高い山は福島県にある旭岳ではないかと思えます(確かではありません)。那須連山の南に位置する朝日岳と北に位置する同じ名前の旭岳は、個人的にこの山塊の中で最も秀麗な美しい山だと思っています。2019.10.21
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この画面の左端から少し左方向に嶽観音堂があります。お参りをさせて貰うことにします。差し当たり街までの残された旅の安全をお願いしたいと思います。2019.10.21
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2017年8月1日にこの観音堂を訪ねています、湖岸にはヤマユリが咲き誇り山の冷気を満喫した記憶が残っています。人影は殆ど見られず対岸の道を歩く人は皆無でした。清々しい霊場の印象があります。2019.10.21 |
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観音堂の前に奉納されている狛犬です。右に置かれた吽像と思われる狛犬後ろには観音沼の紅葉が広がっていました。
阿吽像の左右の位置が一般的な向きと異なっているようです。台座にも牡丹と思われる彫りが施された中々見応えのある石像です。2019.10.21 |
左に置かれた狛犬は口の開きが大き目なことから阿像ではないかと推測しています。子供の狛犬が彫られた所謂子取りの意匠ですが、この子供が愛嬌たっぷりにお尻を向けています。何とも微笑ましい姿です、そして石像の姿は余り似ていないのですが、この後訪れた南会津町の 田出宇賀神社の狛犬もお尻を向けた子供が彫られています。 2019.10.21 |
拝殿の前の柱に彫られた所謂木鼻狛犬の彫が大変見事です。木彫彫った職人の腕はたいしたものだと見惚れてしまいます。右の狛犬の左に亀が彫られています。2019.10.21 |
左の木鼻狛犬の右にも亀が彫られています。この木彫が施された柱の囲んだ空間に何らかの動きを生み出しているように感じました。2019.10.21 |
左右の木鼻狛犬の真ん中にこれも緻密な彫の龍が飾ら得ています。会津地方には木彫の優れた職人が複数存在したのかもしれません。2019.10.21 |
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猿楽台地そば畑住所:福島県南会津郡下郷町下郷町落合上ジイゴ坂十文字1814 。上記グーグル・マップを参照ください、道路際に看板が出ているので割と容易に見つけられます。
県境の村での妻の最大の楽しみである野菜と果物の買い物に南会津町の道の駅(後でそれは”まちの駅”だと知りましたが)を訪ねる事にしました。会津西街道に出る途中にある猿楽台地のそば畑の草紅葉を見にやって来ました。
既に多くが刈り取られたそば畑の広がる台地はやはり山に囲まれています。2019.10.21
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蕎麦を食べる事には大変興味があるのですが、これ程広大な蕎麦畑は初めて訪れました。一面が草紅葉の原です。2019.10.21 |
遠くの畑で蕎麦の収穫をする機械が行き来している姿が目に入ります。この地を訪れる人は誰も見当たりませんでした。2019.10.21 |
遠くに見える山なみは更に奥深く、森が広がる奥会津の前衛鋒かもしれません。
南会津町の道の駅(まちの駅)に向かう事にします。2019.10.21 |
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田出宇賀神社・熊野神社住所: 福島県南会津郡南会津町田島宮本甲620。上記のグーグル・マップを参照ください。会津西街道を鬼怒川方面に向かってコメリのある信号を右折すると僅かで道路の右側に神社の鳥居と隣接する”まちの駅”の売店が見えます。2019.10.21 |
村社の熊野神社と郷社の田出宇賀神社が合祀された大きな神社です。先程の嶽観音の拝殿と同じく大変動きのある木彫の美しい龍が見られました。2019.10.21 |
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境内に奉納されている阿像と思われる狛犬は所謂子取りの意匠です。子供が大変ユニークでお尻を向けています、そして先程訪れた嶽観音と同じ意匠です。
田出宇賀神社の狛犬には製造された年月日や石工名が見つかりませんでしたが、嶽観音の狛犬を彫った”若松・石保刻”と刻まれた石工と同じ人かもしれないと思いました(そうであったら面白いと言う願望を込めた単なる素人の推測です)。
口の中に玉を彫り込んだ腕は中々と思いました。2019.10.21 |
左置かれた吽像、安心して見る事を楽しめる手慣れた彫りに見えます。玉の模様も何処か嶽観音の狛犬の玉と似ているように見えてしまいます。
この辺りにはそれ程狛犬が奉納された神社は多くないので、それを彫る石工の人も限られていたように思われます。中々良い狛犬を再度見る事が出来ました。2019.10.21 |
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まちの駅・南会津ふるさと物産館住所: 福島県南会津郡南会津町田島宮本東41−1 ・電話0241-63-3055 。
田出宇賀神社に隣接するこの物産店はお勧めです。時代小説の知識ですが、この辺りは江戸時代、南郷お蔵入りと呼ばれた幕府の直轄地でした。田島の町の雰囲気がどこかおっとりしているのもそれが有るのかとも余所者の私は推測しています。その”南郷お蔵入り伝承館”が隣にあり駐車場も広くゆっくりと買い物が出来ます。
妻に強く推薦した農産物販売所です。何時か釣りに来た折りに立ち寄り、南会津の特産品であるアスパラガスを沢山買い込みました。値段が信じられない程良心的で味が抜群に美味しかったのです。
私の道の駅の優劣を判断する最大のポイントは地元の方が多いかが大切です。少なければ観光用で、地元の方が多ければ、毎日買うに値する品質と価格の地元の味に出会える事になります。
この店の前を通る太いバイパスの工事をしているようなので何時までこのような販売方法が続くかは不明ですが、地元の方がかなり多いい店です。今回は県境の村でもかなり高価になってしまったナシを買いました。15個入って確か¥1,350だったと思いますが残念ながらこれは安物買いでした、それはそれで買い物を楽しみました。ナシの左にある私が初めて目にする大きな里芋が絶品でした。確か2個入って¥100か¥200だった思いますが、まるで正月に食べるヤツガシラの味でした。
推測ですが雪深い会津なので冬は野菜や果物が店頭に出ないのではないかと思っています。2019.10.21
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塔のへつり |
県境の村への帰路にあたるので、塔のへつりに立ち寄る事にしました。以前、妻は一度訪れて居て、良かったというので行って見る事にしました。
有名な観光地なので沢山の人が訪れていました。
妻が言うには前に訪れた折とは印象が異なっているようだとの事、私も同感でした。橋を渡ってこれはと思いました、長居をせずに村に戻る事にしました。やはり紅葉には未だ間がありそうです。2019.10.21
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小野観音住所:南会津郡下郷町大字湯野上居平甲195。上記グーグル・マップを参照ください。
県境の村の帰路の最後の訪問地に塔のへつりでは少し心残りなので、通り道にある小野観音を回る事にしました。私も最初の訪問では度肝抜かれましたが、始めての妻も小野観音への最初の上り道にまさかここを登るのかと言う顔をしていました。かなり急こう配のカーブを対向車に注意しながらぐんぐんと高度をあげて行きました。
行き止まりの美しい佇まいの小野観音の台地の周りに美しい山を背景にした集落がある事にも驚いたようです。駐車場から目の前には少し色付いた尖った山が聳え立っています。下の道路から一気に登った事になります。かなり下に会津大川の脇にある会津西街道の周囲に広がる集落が見渡せます。俗からは最も遠い透明感に満ちた景色が広がっています。2019.10.21
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文化15年(1818年)に奉納された(かなり綺麗なので一部は再建したのかもしれません)石灯籠や優し気な石仏、そして会津方向に連なる山脈、心を打たれる日本の秋の風景です。
高みに登ったせいか心が晴れ晴れとします。清冽な気配に満ちた静かな観音堂で手を合わせてここまでの旅の安全にお礼を述べ、街までの恙無い帰宅をお願いしました。
会津の紅葉巡りの最後の立ち寄りどころとしては最適な小野観音堂でした。2019.10.21
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早起きしたお陰で那須山の姥が平の紅葉を見てから、更に会津の観音沼を訪ねる事が出来ました。素晴らしい風景に早起きなら当然の眠気を感じる暇もありませんでした。小野観音から県境の村への山道はイワナ釣りで頻繁に通っている慣れた道です。景色を眺めながらドライブを楽しみ県境の村に付いた頃には既に辺りが真っ暗になっていました。2019.10.21
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翌22日は朝から雨が降っています、前日一日で那須の紅葉巡りを済ませた幸運に安堵しました。
22日は街へのお土産に、お気に入りの農産物直所巡りをして安価で美味しい野菜と果物を大量に買い込みました。因みに上の写真は最もお気に入りの白河市の細倉農産物直売場です。好みではないのですが、開店前の行列に並んで買います。22日は激しい雨が降る寒い日でした。もう季節が終わりなので少し入っている数が少ないのですがトマトは¥200、大量に入ったキュウリが¥300です。価格は何時も同じで季節により入っている数が少し違うだけです。値段に厳しい妻の話では街で買う半額で、勿論味はこれが同じトマトかと思うほど美味しいとの感想です。2019.10.21
紅葉の那須巡り③・観音沼
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12/02/2021 |
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