狛犬を訪ねて№46・日光の狛犬⑤  ①へ ②へ ③へ ④へ  街の狛犬へ

宇都宮市芦沼町・八龍神社狛犬昭和13年(1938年)石工・堀亀一 2022.09.06 ()無断転載
街の暮し  江戸の狛犬・街の狛犬街の狛犬・江戸の狛犬
御殿場市と小山町の神社と狛犬・掲載リスト
日光戦場ヶ原散策の往路の立ち寄り神社
 ①宇都宮市・徳次郎知賀都神社⇒②日光市森友瀧尾神社
 ①今市瀧尾神社
日光戦場ヶ原散策の帰路の立ち寄り神社
 ①塩谷町船生・岩戸別神社⇒②塩谷町玉生・親孝子神社芭蕉・一宿の地跡
街への帰路の立ち寄り神社
 宇都宮市今里町・羽黒山神社
 宇都宮市芦沼町・八龍神社 追加掲載・矢吹町・住吉神社
日新製菓直売店

日新製菓直売店:日光山荘宇都宮市下小倉町1312。

長い夏季休暇が終わり暮らす街へ戻る日がやってきました。その帰路、県境の村からも暮らす街からも遠い場所なので中々わざわざ尋ねる事が出来ない幾つかの神社に立ち寄ることにしました。

最初に尋ねる宇都宮市今里町・羽黒山神社 を探して道を失いうろうろしていると電柱に日新製菓工場直売所の看板が数回目に入りました。時間もあるので立ち寄ってみました。

2022.09.06

大きな工場の敷地内にある直売所は直ぐ見つかりました。かなり安価な壊れた煎餅が売られていました。どれにしようかと迷っていると今なら10袋入って¥1,000の品があるとの社員の方のアドバイスでそれを買うことにしました。

丁度煎餅が食べたかったので大きな段ボールを開けるといろいろな煎餅の大袋がぎっしり詰まっていました。見ると駐車場には那須ナンバーの車が止まっていて同じ段ボールとその半分の大きさの段ボールを買っていました。人気の商品のようです。

食べた味は申し分のない美味しい味でした。街に戻って知り合いに上げたり自分たちで食べたりしましたが保存も聞くので長く楽しんでいます。2022.09.06

宇都宮市芦沼町・八龍神社

八龍神社住所:宇都宮市芦沼町3274。神社は個人的に好みの場所である氏子の方々の集落が広がる中の小高い岡の上に静かに鎮座していました。

2022.09.06

宇都宮市今里町・羽黒山神社を出てからカーナビ任せで車を走らせていると狛犬が置かれた神社の真ん前に迷うことなく到着しました。途中の道では快適な田園風景の中を走るドライブを存分に楽しむ事が出来ました。

2022.09.06

田園地帯を走る快適な道から曲がって集落の中を通り抜けると道の脇に八龍神社の鳥居と狛犬が見えました。車は神社の横のスペースに止めさせてもらいました。鳥居を潜り狛犬に挟まれた間を抜けて石段を登りました。八龍神社は小高い岡の上に鎮座しています。

2022.09.06

何時もながら岡の上の神社は私には大変居心地の良い場所に感じます。静かな拝殿で手を合わせて頭を垂れました。長い夏休みはこれでほぼ初期の目的を達したことになります。

最後に訪れた八龍神社で夏休みの楽しい思い出を作ってくれた感謝を申し述べました。

2022.09.06

年輪がくっきりと浮き出した一枚板に刻まれた扁額が奉納されていました。境内を散策した後石段を下り狛犬を見させてもらうことにしました。

2022.09.06

小広い岡の上の境内にはそれぞれに人々の願いを込めた多くの石の社が奉納されていました。

2022.09.06

静かな本殿での参拝をすませて狛犬を見るために石段を下ります。今回の夏休みに尋ねた数々の日光地方の神社の佇まいが思い出されます。いよいよ旅の終りです、ささやかながら過行く時を惜しむ気持ちが湧きました。

2022.09.06

宇都宮市芦沼町・八龍神社昭和・13年(1938年)石工・堀亀一

右に置かれた阿像は子取りの意匠でした。子供には模様が刻まれた玉が添えられています。丸い目のそれ程怖さを感じない穏やかな表情の狛犬に感じます。

大きさは標準的なサイズに見えました。紙垂(しで)を付けた輪飾りが付けられていたと思われます。風雨に晒され紙垂はとれて輪飾りは切れているようです。

2022.09.06

右の阿像から左の吽像を写しています。体は若干太目で穏やかな印象を更に高めているようです。

2022.09.06

丸い目と柔らかく結んだ口元の左の吽像は更に柔らかい表情の顔付に感じました。

玉取りの意匠の玉には模様が彫られていました。

2022.09.06

台座を回りながら探すと昭和12年(1937年)伊勢神宮参宮と羽黒山湯殿山登拝を記念して昭和13年(1938年)に奉納されたと記されていると思いました。文意の理解が違っている場合もあるかもしれません。

2022.09.06

文字が薄れて確定はできませんが”石工 堀亀一 刻”と彫られているように見えました。2022.09.06

神社の道路の反対側に立つ看板に驚かされました。明治19年(1886年)に開通した東北本線の宇都宮と西那須野間の線路が此処を通っていたと書かれています。

田園地帯の中の静かな集落の中を通る蒸気機関車の姿を目に浮かべてみました。文明開化の動きはまさにこの国の隅々まで広がっていたのでしょう。

2022.09.06

 
2022年6月27日に参拝した福島県矢吹町・住吉神社の狛犬・昭和36年(1961年)の掲載をし忘れたのでこの日光の神社と狛犬⑤に併せて掲載申し上げました。
矢吹町・住吉神社  
2022年6月27日、県境の村に滞在中に、大きな楽しみである農産物直売所での買い物の後、前から気になっていた矢吹町の住吉神社を訪ねてみました。
矢吹町・住吉神社狛犬阿像・昭和36年(1961年)

県境の村を訪ねる大きな目的の一つが農産物を買うことです。最も美味しく価格が嬉しい農産物直売所に行く帰り道、近くの神社に立ち寄ってみることにしました。

直売場では大きな30kg様コメ袋に入ったキュウリが¥1,000で売られていました。トマトは全て一袋¥200です。かなり大量に買い込むことが出来ました。

満足する買い物ができた嬉しさを胸に残しながら矢吹町の神社に向かいました。2022.06.27

 
住吉神社住所:西白河郡矢吹町61。カーナビに従って集落近くの道を進んでいると道路脇に鳥居が見えました。車を鳥居の脇の集会所と思われる建物の前の小広いスペースに止めて参拝をすることにします。2022.06.27

木製の美しい鳥居の後ろの拝殿の周りには杉木立が立ち並び、薄暗い神域の佇まいを醸し出していました。鳥居をくぐるとあくまでも静寂の空間が広がっていました。

2022.06.27

薄暗い境内と前面に広がる明るい生活の場は鳥居によって仕切られているように見えます。

阿吽像の狛犬が更に神域としての佇まいを際立たせてくれていました。

2022.06.27

 

静かな拝殿でお参りをさせてもらいました。農産物直売所で大量のトマトとキュウリが買えたお礼を申しました。

2022.06.27

 
矢吹町・住吉神社狛犬・昭和36年(1961年)

思ってもいないかなり異相の狛犬に出会いました。四角の石の一部を残したのではと思われる意匠・顔が異様に大きい作り等の思い切った彫りだと感心しました。

右の阿像の足の下には石材の一部の切り立った面を利用して多分牡丹と思われる花が彫られていました。四角張った顔の面積も一般的な狛犬より大きく感じます。

見る者に迫るような迫力と言う点では申し分ありません。

2022.06.27

右に置かれた阿像の後ろから吽像を写してみました。背中部分の彫はかなり簡略化されていますが丸めた背中の様子にはどっしりした安定感が感じられます。

2022.06.27

個人的にはかなりインパクトのある珍しい石像なので左の吽像の後ろからもシャッターを押してみました。

2022.06.27

左に置かれた吽像は石工の人が意識的に若干顔に丸みを帯びて彫ったのか優し気な様子が表現されているように見えました。

子取りの意匠も2頭の子供が親し気に寄り添う様子に見えます。

2022.06.27

台座には奉納されたと思われる”昭和36年(1961年)”の年号と伊勢神宮参拝記念と思われる文字が刻まれていました。参拝の人が置いたと思われる牛の頭の象が添えられていました。

2022.06.27

コロナ騒動が続く中での長い夏休みの旅は恙なく終わりと迎えました。街で喧伝されるコロナの騒ぎが何処か他所事のような何時もと変わらない静かな時間が流れる県境の村での暮らしと時折の小さな旅は心に残る大きな思い出を残してくれました。折につれては思い出してその楽しさを再度噛みしめるに値する数々の出来事に満ちた日々を懐かしく思い出しています。日光の神社と狛犬①②③④⑤終わり。2022.09.06

10/29/2022
№1へ №45へ

№46・日光市の神社と狛犬⑤

本日カウント数-
昨日カウント数-
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 10/29/2022 更新   ()転載