2022年冬休みの狛犬巡りⅡ狛犬を訪ねてNo.45那須の狛犬① ②へ ③へ  |
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大田原市・荻野目諏訪神社・昭和15年(1940年) |
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2022年冬休みの狛犬を訪ねて |
2021年大晦日から2022年初詣の狛犬までの”狛犬を訪ねて№44”と2022年1月4日”狛犬を訪ねては№45”は一連の神社を訪ねる旅でした。”狛犬を訪ねて№44”の見出しを記載しました。
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狛犬を訪ねてNo.44一覧 |
2021年の大晦日、もう新たに手彫りの狛犬は無いだろうと少し寂しい気がしていたところ、何と未だ見ていないかなり大きな狛犬がある事が分かりました。見たい気持ちが抑えがたく2021年の最後の31日、その狛犬が奉納されている道々に鎮座する神社を参拝しながら出かける事にしました。既に午後2時、急がないと夕暮れが迫ってきます。
大晦日の白河神社(白河の関跡)から始まる神社を訪ねる旅は県道280号線・中野番沢線をたどります。此の道は芭蕉が奥の細道の旅で関山を参拝した折に何処かを横切ったかもしれません。道沿いに心を癒してくれる神社が点々と鎮座している極めて稀有な道に思えます。
2022年1月3日( 左石川郡の狛犬マップ )、雪が振り続ける県境の高原の村の新年、身も心も閉ざされた気分です。寝たり起きたり食べたりと自堕落にとっぷり身を浸って過ごしました。2日は時折晴れ間も見えるの時間に、脚立を立ててチェンソーで大きな木の枝を切りました。3日、少しは混雑も収まったかと初詣に白河市の南湖神社に出かけましたが車を止める事が出来ない程の混雑、諦めて石川町の神社を訪ねる事にしました。 2022.01.03
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2022年冬休みの狛犬巡りⅠ |
狛犬を訪ねてNo.44①白河市の狛犬マップ 白河市の狛犬 白河神社⇒胡桃下稲荷神社⇒五龍地神社
狛犬を訪ねてNo.44②白河市の狛犬マップ 白河市の狛犬 表郷・天神々社⇒羽黒神社
狛犬を訪ねてNo.44③石川郡の狛犬マップ 石川町・初詣の狛犬 王子八幡神社⇒石都都古和気神社⇒両所 神社
狛犬を訪ねてNo.44④石川郡の狛犬マップ 石川町・初詣の狛犬 福恵稲荷神社⇒若宮八幡神社⇒法性寺⇒重殿明神社 狛犬を訪ねてNo.44⑤いわき市の狛犬マップいわき市・初詣の狛犬 綿津海神社⇒古峯神社 |
2022年冬休みの狛犬巡りⅡ |
狛犬を訪ねてNo.45①那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 市野沢温泉神社⇒大田原市小滝の神社⇒荻野目諏訪神社
狛犬を訪ねてNo.45②那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 湯殿神社⇒大神神社
狛犬を訪ねてNo.45③那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 八幡宮⇒玄性寺 |
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狛犬を訪ねてNo.45一覧 |
テレビでは街の数年ぶりの強い寒波の襲来とのニュースが頻繁に流れているのを見るにつけ大きな不安が頭をもたげます。数年前の強い寒波で街のボイラーが破裂して水が噴き出した悪夢が目に浮かびます。予定を早めて街に戻る事にします。
街への帰路、折角のチャンスなので那須の神社と狛犬を見ながらの行程を進む事にしました。雪の那須岳を背景に鎮座する神社の佇まいは街では目にすることのできない風景です。 2022.01.04 |
出発前に、村のボイラーも慎重に水抜き作業と熱線の電源の確認を1時間程慎重に行いました。辺りは一面の雪景色です。杉の林がモンスターのように空に向かって聳えていました。 2022.01.04 |
街の暮らしでは想像も出来ない雪の降り続く日々の暮らしはいささか気が滅入ります。雪の止んだ2日昼間はチェンそーで伸びすぎた植木の枝を大量に切りました。それ以外はやる事も無く家の中に居るだけではストレスが溜まります。
村を出発して4号線を走り出すと村での雪まみれの暮らしが白日夢の如く薄れていきました。 2022.01.04
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左の那須の狛犬マップをご参照ください。各地の一覧表とマップがご覧いただけます。
狛犬を訪ねてNo.45①那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 市野沢温泉神社⇒大田原市小滝の神社⇒荻野目諏訪神社
狛犬を訪ねてNo.45②那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 湯殿神社⇒大神神社
2022.01.04
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市野沢温泉神社住所:大田原市市野沢828。カーナビに従って集落の近くの道を進んでいると道路脇に鳥居が見えました。車を鳥居の前の道路脇の小広いスペースに止めて参拝をすることにします。 2022.01.04 |
多くが小山の中に鎮座する白河周辺の神社と異なり那須の神社は明るく開けた那須野が原の平地に祀られている事が多いようです。市野沢温泉神社の境内も見通しの良い平地の森の中に鎮座していました。 2022.01.04
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参拝をする拝殿の前から神社の入口に立つ鳥居を望んでいます。差し込む陽の光が照らす参道の中程には狛犬が奉納されています。 2022.01.04 |
狛犬に挟まれた参道の奥に拝殿が見えました。今日最初に参拝する神社で帰路の安全をお願いしました。 2022.01.04 |
市野沢温泉神社狛犬・昭和16年(1941年)石工 笹崎三郎 |
差し込む陽の光が作り出す濃淡の強い縞模様が石像の姿を極めて見にくくしてしています。そうであっても力感を感じさせる狛犬と分かります。
右に置かれた阿像は子取りの意匠で子供の口には玉が彫り込まれたまさにてんこ盛りの狛犬です。
2022.01.04
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強い陽の光の下に浮かぶ狛犬、私の腕では上手く写すことが出来ません。玉取りの吽像から阿像を写しています。 2022.01.04 |
左の吽像は玉取りの意匠です、玉には模様が彫り込まれていました。狛犬の表情はかなり厳しい顔つきに彫り込まれていました。 2022.01.04
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しっかりした石組が作られています。台座には”昭和16年(1941年)”の年号と”川西町 石工 笹崎三郎”の文字が刻まれていました。川西町は現在の大田原市内と思われるので地元の石工の人の石像でしょう。 2022.01.04 |
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神社住所:栃木県大田原市小滝。次の荻野目諏訪神社に向かってライス・ラインの名称が付けられた2車線の快適な道を進んでいると、道路脇に鳥居が見えました。車を停めるスペースが有りそうなので参拝をさせて貰う事にしました。 2022.01.04 |
神社の名前を探したのですが鳥居にはそれらしきものが見当たりません。辺りの石柱にも見つける事が出来ませんでした。 2022.01.04 |
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鳥居の先に小さな狛犬が奉納されていました。街でしばしば目にする機械で彫られた岡崎式と言われる様式の狛犬かと思いました。
赤く彩がされて活き活きしているようにみえました。右に置かれた阿像は玉取り、もしかするともっと古い時代の狛犬かもしれないとも思いましたが台座にはそれらしき記録が見えませんでした。 2022.01.04 |
左の吽像は子取りと思われますが強い陽の光でハッキリ見えませんでした。狛犬の後ろには広大な那須野が原に田圃が広がっています。ライス・ラインの名前は道路脇に続く広大な田圃から付けられたのでは思いました。 2022.01.04 |
ビニール・ハウスの骨組みと思われる下に小さな石の社が二つ鎮座していました。手を合わせてお詣りをさせて貰いました。此処にも神社の名前を見付ける事が出来ません。 2022.01.04 |
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大田原市・荻野目諏訪神社住所:大田原市荻野目393。快適な両側2車線の道をカーナビに従って走っていると道路脇に赤い木の鳥居がありました。鳥居の前に車を停めるスペースがあるので焦ることなく参拝が出来ました。 2022.01.04 |
やはりこの萩野目諏訪神社も那須の神社らしく那須野が原の平地に鎮座していました。赤い木の鳥居が如何にも穏やかなで柔らかな佇まいの神社と思わせてくれます。 2022.01.04
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初詣の参拝が終わった今、神社の境内は静まり返っていました。狛犬が守る境内に鎮座する社で参拝をさせて貰いました。 2022.01.04 |
参拝を済ませた入り口の赤い木の鳥居を見ています。境内には初詣の参拝者を迎えた氏子の人達の仕事の痕跡が残されていました。一時の境内の喧騒の折りには焚火が焚かれていたのでしょう。 2022.01.04 |
大田原市・荻野目諏訪神社・昭和15年(1940年) |
右に置かれた阿像、中々良い顔の表情でこちらを見ています。この狛犬のように玉や子供等の付属物が彫り込まれていない作りも、虚構を見破る神様へ奉納する石像としては良い意匠だと思っています。
2022.01.04
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差し込む陽の光が逆光になる為、左に置かれた吽像から右に置かれた阿像を写しました。 2022.01.04
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左に置かれた吽像は強い逆光の為に私の腕では写す事が出来ませんでした。丸い形をした目の彫りが阿像と同じで静かで控えめな顔の彫りは中々良い表情に見えました。 2022.01.04 |
昭和15年(1940年)の皇紀二千六百年記念行事の一貫として奉納された狛犬と刻まれていました。”皇紀2600年”の文字は各地の神社に奉納された狛犬や石灯籠にはかなりの頻度で目にする年号です。 2022.01.04
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台座には”昭和15年(1940年)”の年月も彫り込まれていました。 2022.01.04
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出発地の朝の県境の村の雪まみれの景色が果たして現実のものだったのかと思える程、辿る那須野が原に点在する町々には雪の気配が全くありません。雪の空の下で過ごした身には明るい太陽の光が差し込むこの地はまるで春の風景のように見えました。 2022.01.04
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