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石川町・福恵稲荷神社恵比寿大黒像・昭和27年(1932年) 沢田村 彫刻師・小林和平 |
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2021年の大晦日、もう新たに手彫りの狛犬は無いだろうと少し寂しい気がしていたところ、何と未だ見ていないかなり大きな狛犬がある事が分かりました。見たい気持ちが抑えがたく2021年の最後の31日、その狛犬が奉納されている道々に鎮座する神社を参拝しながら出かける事にしました。既に午後2時、急がないと夕暮れが迫ってきます。
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2022年冬休みの狛犬巡りT |
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狛犬を訪ねてNo.44@白河市の狛犬マップ 白河市の狛犬 白河神社⇒胡桃下稲荷神社⇒五龍地神社 |
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2022年冬休みの狛犬巡りU |
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狛犬を訪ねてNo.45@那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 市野沢温泉神社⇒大田原市小滝の神社⇒荻野目諏訪神社 狛犬を訪ねてNo.45A那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 湯殿神社⇒大神神社 狛犬を訪ねてNo.45B那須の狛犬マップ 大田原市の狛犬 八幡宮⇒玄性寺 |
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福恵稲荷神社住所:石川郡石川町中田大塚。両所 神社から更に県道140号線を東に向かうと僅かで道路左に福恵稲荷神社の鳥居が見えました。車を停めるスペースがないので道路脇の端に止めさせて貰い急いで参拝をすることにしました。2022.01.03 | ||||||
鳥居の脇に二つの石像が奉納されています。左の恵比寿大黒の石像が小松寅吉(布孝)か息子の小松布行の彫りではないかと推測して参拝に訪れました。小松布行の恵比寿大黒像を近くの古殿町・伊波止和気神社で見た事があるのでもしやと思いました。2022.01.03 |
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優し気な眼差しなどは記憶に残る小松布行の恵比寿大黒像を思わせるものがありました。細部にまで彫り込まれた良い石像だと暫し眺めていました。2022.01.03 | ||||||
斜面に接するように置かれた台座からは文字等がハッキリ見えませんでした。枯れ葉を少し取り除いて台座を見ると”昭和27年(1932年) 沢田村 彫刻師 小林和平”の文字が刻まれていました。驚いたことに小林和平の彫った恵比寿大黒像でした。今回の初詣の旅では久し振りに小林和平の石像に出会う道中でもあるようです。 2022.01.03 | ||||||
神社の石段の先に二の鳥居が見えます。多分稲荷神社が鎮座していると思われますが車を道の脇に停めて来たので長居は出来ません。残念ながら小林和平の恵比寿大黒像に出会った事で満足する事にして次の目的に向かう事にしました。2022.01.03 |
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若宮八幡宮住所:石川郡石川町中田上矢作。更に東に進むと道標のように道の分岐点に鎮座する若宮八幡が見えました。先程の福恵稲荷神社と同じく駐車スペースが見つからないので邪魔にならない場所まで進んで道路脇に寄せて車を停めさせて貰いました。急いで参拝を済ませる事にします。2022.01.03 | ||||||
鳥居が置かれた小山の上に社が見えます。鳥居の脇には恵比寿大黒像が置かれています。神域の全貌が全て見えます。2022.01.03 |
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日の差す明るい石段を登り拝殿で参拝をさせて貰いました。何故か何処の社も私の心を穏やかな包み込んでくれる場所です。全くの初めての場所ですが身を置く事に違和感を感じません。2022.01.03 | ||||||
奉納された恵比寿大黒像はかなり大きな石像ですが残念ながら顔面部分の石が剥離していました。表情や奉納年や石工名を見る事が出来ません。神社に奉納した氏子の人の心持だけが伝わる石像です。2022.01.03 | ||||||
拝殿から神社の入り口を見下ろしています。道が交差するこの地は人々の思いの集まる場所でもあるのでしょう、そこにそれらの思いを受け入れる神様が鎮座する神社があることは極めて理にかなって居るように思いました。2022.01.03 | ||||||
諸楽山法性寺住所:石川郡平田村小平。カーナビが集落の中に通じる道の脇にある諸楽山法性寺の前に導いでくれました。石柱の間を抜けてお寺の中に進むと車を停める広いスペースがありました、安心してお詣りが出来ます。 | ||||||
暮らしが身近に感じられる穏やかなお寺の佇まいが望まれます。雪の残る石段を登り手を合わせる事にしました。 2022.01.03 |
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お寺を訪ねる事が少ないのでいささか戸惑いを感じながら手を合わせてここまでの旅の無事のお礼を申しました。2022.01.03 | ||||||
今まで複数体見ている小林和平の観音菩薩像のようです。個人的にはこの菩薩像を含めて2体だけですが、小林和平は狛犬だけでは無く幾つかの、かなりかもしれません、観音菩薩や恵比寿大黒の石像を彫っている事は特徴の一つであるかもしれません。 福島県中島村・善通寺・小林和平作の地蔵菩薩像 2022.01.03 |
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台座にはハッキリと”昭和27年(1952年)”と”沢田村沢井 石工小林和平”の文字か刻まれていました。2022.01.03 | ||||||
逆光の中にほほ笑みを浮かべた柔和な表情の観音菩薩がで認められました。和平の狛犬も何処か通じる穏やかな心が込められた石像だと思いました。手を合わせてその温かみを感じる心を分けて貰いました。2022.01.03 | ||||||
重殿明神社住所:石川郡古殿町上くまだか巣。さらに道を東にとり古殿町の重殿明神社を目指します。カーナビに従って進んで行くと道路の脇に鳥居と神社が見えました。車は道路脇に止めさせて貰いました。2022.01.03 |
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神社の前には田圃が広がり神社も平地に鎮座しています。多くが山の中にあることが多い今までの神社とは異なり明るい境内で参拝させてもらう事にしました。2022.01.03 |
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手入れの行き届いた綺麗な拝殿で鈴を鳴らして手を合わせました。2022.01.03 | ||||||
鎮座する神様や御由来は不明ですが、私には初めて目にする神社の名前です。神社が鎮座するこの古殿町にも”殿”が付きますが”重殿明神社”はそれと何らかのつながりがあるのかなどと素人の推測を楽しみました。2022.01.03 | ||||||
狛犬は通常の石像より小型のサイズです。右に置かれた阿像と思われる狛犬の顔の一部が剥離していました。子取りの意匠です、それ程険しさを感じさせない穏やかな表情の狛犬です。 2022.01.03 |
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右の阿像から左の吽像を写しています。尻尾の彫りからそれなりに手慣れた石工によって彫られた狛犬に見えました。2022.01.03 |
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左に置かれた吽像は玉取りと思われます、石像全体にかなり経年による摩耗が見られる事から細部の作りはハッキリ見分けられません。2022.01.03 | ||||||
台座には昭和17年(1942年)の文字が刻まれていました。約80年前に奉納された狛犬です、残念ながら石工名は見つける事が出来ませんでした。 2022.01.03 |
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木陰に薄く雪が残る境内の先に氏子の方々の集落が見られます。夕方の近い事を知らせる低い位置から差し込む陽の光が集落の間に広がる田圃を照らしていました。五穀豊穣の祷りが通じて、訪れる秋の実りが目に浮かびます。2022.01.03 |
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02/06/2022 | ||||||
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