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五合目近くの樹林帯は既に色付いていました

村に帰ってから、戦場ヶ原散策の道々雄大な姿を見せてくれた男体山に登りたい気持ちが抑えがたくなりました。天気予報では雨が続くとの事、休暇の期限もあるのでどうしたものかと迷ったのですが時折雨の降る中、何とか行けるだろうと31日の朝甘い考えで村を出発しました。

男体山の登りで私の現状を理解しない甘い考えだったこと思い知らされる結果となりました。二荒山神社で頂いた左図によると、体力の消耗で8合目の手前の鳥居(滝尾神社と思われます)から引返す事になりました。

原因は年齢からくる体力の衰えを理解しなかった事に尽きると深く反省しているところです。普通の人なら案内書に書かれた時間で登れるところが倍の時間でも難しい事が分かりました。

前日までの草刈りと畑仕事、夕方からのイワナ釣りと体を動かした事も体力の衰えた我が身には影響があったと思っています。

2022.08.31

男体山登拝口・二荒山神社住所: 栃木県日光市中宮祠2484。二荒山神社から登りました。残念ながら体力不足から約8合目の滝尾神社の鳥居から引き返す事になりました。
 山の花一覧を参照ください。記載の野の花の名前は間違っている場合もあることをお許し下さい。
日光男体山のスライド画像をご覧ください。雲が流れる中禅寺湖の動画が含まれています。
日光戦場ヶ原のスライド画像をご覧ください。
14:36・八合目手前の滝尾神社から引き返します
八合目手前の滝尾神社の鳥居から引き返すことにしました。

14:43・ヤマハハコ(ハハコグザ)が登山道に点々と群落を作って咲いていました。ついついその姿に魅かれて立ち止まってカメラのシャッターを押してしまいます。

2022.08.31

14:45・ヤマハハコは多くが岩がごろごろ散らばる登山道の脇に根付いています。もっと安定した土の多い場所に根付いたらと思うのですが、岩で保護されて安定感があるのかもしれません。大雨が降れが川になる登山道では最適の場所かもしれません。

2022.08.31

14:45・このヤマハハコグサはあたかも人の手による花束のように一塊に花が密集して咲いていました。

時折自然の不作為の造形の見事さに度肝を抜かれますがこのヤマハハコの花束にもそれを感じました。

2022.08.31

登山道には大小の岩が不規則に散らばるので下り路でも中々早くは進めません。野の花の連なりがせめてもの慰めになります。

2022.08.31

登山道に沿った山の斜面にはアキノキリンソウも咲いています。白いヤマハハコグサと混ざりあって秋の気配に彩を添えてくれていました。

2022.08.31

野の花の群れには真っ赤に実ったキイチゴが更に小さな花畑の風景に変化を着けてくれていました。

2022.08.31

アキノキリンソウの旺盛な花の咲き方は単なる雑草と野の花との境に位置しています。抑えた黄色の花びらが辛うじて野の花の風情を産み出してるようです。

2022.08.31

14:59・岩の続く場所ではロープが仕切りのように垂らされています。最初は立ち入り禁止のロープかと思っていました。

よくよく見ると丁寧に滑り止めと思われる結び目がところどころに見られます。もしかすると下りの折に掴まるロープではないかと思い至りました。ロープを掴むことでかなり楽に下ることが出来るようになりました。

2022.08.31

 

 

ロープに掴まり下りだすと野の花の近くを下ることになります。殺風景なゴロタ石の登山道より花の傍の道の方が心が癒されます。

2022.08.31

15:23・傾斜も若干緩やかになり草地も見られるようになってきました。何となく明るいうちに戻れそうな気配が強くなりました。

緩やか草地の斜面にアキノキリンソウが咲いていました。穏やかな風景が見られるようになってきました。

2022.08.31

15:23・シロヨメナなの白い花も見られます。穏やかな風景の中でどこかほっとした気分が湧いてきました。

2022.08.31

15:51・大きな樹木が姿を表しだしました。既にその葉は色付き始めていました。時折流れる霧の中で幻想的な姿で立ち並んでいました。

2022.08.31

15:52・樹林帯に入ったことで登山道のゴロタ石が若干少なくなり歩きやすくなりました。リズミカルに下れそうです。

2022.08.31

緑の森と色付いた樹木の織りなす秋の始まりの風景を楽しみながら下ります。

2022.08.31

15:53・誰一人いない静寂な山中を歩ています。未だ高度が高いせいか樹木も斜面を埋めるほどの圧迫感はありません。目を上に向ければ霧の掛かった空が見えます、程良いバランスの風景を大いに楽しみました。

2022.08.31

15:57・5合目に到着、辺りの静寂に圧迫されていた気分が開けた五合目の石柱の笹原で少し解放されました。

2022.08.31

15:58・小さな笹原から直ぐに再度樹林帯の中の下り道に入ります。此処まで来ると急ぐ必要もありません。のんびり景色を見ながら下ることにしました。

2022.08.31

16:17・4合目の鳥居まで戻ってきました。此処までくれば夕方になっても下ることが出来ます。これから九十九折の工事用意道路を下ります。

2022.08.31

16:19・工事用の道路脇に続く山の斜面は野の花が満開でした。シロヨメナの花の咲く道路をゆっくりと下ります。

2022.08.31

16:26・シロヨメナの花が途切れるとアキノキリンソウの黄色の帯がしばらく続きます。

2022.08.31

16:38・眼下に中禅寺湖が望める場所まで戻ってきました。往路の登りでは雲が流れる美しい中禅寺湖の姿が見られましたが今は霧で覆われています。

2022.08.31

16:41・四合目からの工事用道路が終わる三合目まで戻ってきました。これから深い樹林帯の中を下ります。

2022.08.31

熊笹の緑と大きな木々の緑が広がる中を下ります。圧倒的な緑の圧力が全身を覆います。漂う大気の密度が極めて高そうに思えます。胸一杯にその気配を吸い込みながら歩きました。

2022.08.31

そうは言ってもこの密度の高い静寂と夕方の近いことは朧ではあっても熊の出現への思いが頭ををもたげます。時折大声を出しながら下りました。

2022.08.31

17:11・1合目の鳥居を潜りました。二荒山神社登拝口は直ぐです。二荒山神社境内に入る前に途中靴底を洗います。

2022.08.31

17:20・男体山登拝口に戻ってきました。神社の門は半分閉まっていました。社務所では神社の方がお一人待っていてくれたらしく大変申し訳ない事をしたとお詫び申し上げました。私の為に神社の扉を少し開けてくれていたよです。

2022.08.31

17:55・二荒山神社の門の外の駐車所に車を停めてトイレの水道でタオルを濡らし体の汗を拭き着替えをします。登山中眼下に望んだ中禅寺湖が今では目の高さに見えます。

着替えをしながらデーパックを探っているとヘッド・ライトが見当たりません。車に戻った今からは不要ですが、夜歩きを覚悟していたのでヘッド・ライトを忘れたとしたらかなり問題だったと引き返したことを幸運だと思いました。今は亡き友達とライトを忘れて難儀をした両神山の事を友の姿と合わせて思い出しました。”またやってしまったよ”と思い出の中の友に話しかけました。

夕暮れの迫る中、県境の村に戻ることにします。車の便利で楽な事が身に沁みます。2022.08.31

09/15/2022
日光男体山②
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Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 09/15/2022 更新   ()転載