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板橋区西台天祖神社狛犬・年代・石工名不明 *()転用・使用

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蓮沼氷川神社(板橋区蓮沼町48−3)⇒西台天祖神社(板橋区西台2丁目6−29)⇒稲荷氷川神社(板橋区坂下3丁目5−7)

2019年7月2日、県境の村に出かけた折にタイヤに小さな釘が刺さって未だ新しいタイヤの空気が走行中に少しずつ抜けてきます。村でタイヤ圧を一杯にして一般道を街に帰ってきました。即日行きつけのタイヤ屋さんで1本だけ交換する事にしました。それならとタイヤ交換の帰路板橋区の神社を回る事にしました。

私の僅かの経験では板橋宿の周辺には江戸の狛犬の比率が多いような印象を受けます。大変楽しみにしています。2019.07.02

稲荷氷川神社 板橋区坂下3丁目5−7 大正13年(1927年)狛犬
西台天祖神社 板橋区西台2丁目6−29 文久元年(1861年)の狛犬と他に二つの狛犬。美しい境内。
蓮沼氷川神社 板橋区蓮沼町48−3 昭和9年の狛犬
新田宿八坂神社 板橋区成増2丁目34 昭和15年(1940年)
赤塚 氷川神社 板橋区赤塚4丁目4−22−1 明治35年(1902年)酒井八右衛門・井亀泉と文久3年
諏訪神社 板橋区大門11−1 明治15年の狛犬
常盤台天祖神社 板橋区南常盤台2丁目4−3 文久三年(癸亥・1863年)
徳丸北野神社 板橋区徳丸6丁目34−3 文久三年(癸亥・1863年)
城山熊野神社 板橋区志村2丁目16−2 安政2年1855年石工 村田清八
東熊野神社 板橋区前野町3-38-3 嘉永2年1849年石工・村田清八
西熊野神社 板橋区前野町5-35 寛永3年1859年の狛犬
氷川神社 板橋区氷川町21−8 江戸の狛犬2対、17号国道脇
二葉町氷川神社 板橋区双葉町43-1 江戸の狛犬と昭和の狛犬の2対
子易神社 板橋区板橋2丁目19−20 昭和7年の異相の意匠の狛犬
 
蓮沼氷川神社

蓮沼氷川神社住所:板橋区蓮沼町48−3。 17号国道の神社入口近くにあるコイン・パーキングに停めました。

17号国道にある石材店の角を曲がると神社がありました。境内に車が止まれるようにも見えますが安全の為にコイン・パーキングに止めました。2019.07.02

神社はほぼ中山道沿い(江戸時代の道は少し離れているかもしれません)にある神社、周りは家に囲まれています。2019.07.02

銀杏の大木が木陰を作る境内は17号国道(中山道)の喧騒とは別世界です。お参りを済ませて狛犬をゆっくりと見させて貰いました。

秋には未だ間があるのに地面には青い銀杏の実が数個落ちていました。余りにも年月の流れるスピードが速いのにぎょっとしました。

拝殿の右に稲荷神社が奉られています。2019.07.02

 

車が17号に曲がって行きました。車の右に石材店があります。2019.07.02
 
蓮沼氷川神社狛犬・昭和9年(1934年)・推測

右に置かれた阿像と思われる狛犬はかなり激しい表情をしています。サイズは僅かに小さめで、私には彫りはかなりあっさりした仕上がりに感じます。2019.07.02

右の阿像から吽像を写しています。蓮沼神社の境内は静かな空気が漂っています。阿吽像共に自然石の上に奉納されています。2019.07.02

右の置かれた吽像、阿像と同じく丸い目が目立ちます。

自然石の台座に9年らしき数字と人名が見えますが、かなり摩耗して正確には読む事が出来ませんでした。

かなり確かな”9年”(もしかすると戦時中や占領時やその影響する期間を除いた39年かもしれませんが)は昭和9年の事ではないかと推測しました。

2019.07.02

 
西台天祖神社

西台天祖神社住所:板橋区西台2丁目6−29。神社の目を奪われるほどの素晴らし佇まいに加えて参拝用の駐車場までもがありました。

中央線の無い対面通行のかなり細い道を、対向車が来ないかと冷や冷やしながら進んできました。志村第五小学校を左に見て直進します(グーグルマップ参照)。僅かで左に駐車場を備えた天祖神社がありました。道路から下に広がる美しい境内の風景に心の中で感嘆の声を上げました。そして参拝の後、三つの狛犬に出会うことになり大きな充実感を感じる事になります。2019.07.02

天祖神社の江戸の狛犬・文久元年(辛酉・1861年)

境内の左奥に小さな鳥居と多くの摂社、そして鳥居の前に如何にもと言う狛犬が目に入りました。

小型の鳥居は説明に書かれた神明型と言われる仕様に見えます(正面入り口の寛政8年・1796年の神明式鳥居と類似した作りです)。

辺りには興味深い石像類が多く置かれています。嬉しい事に詳しい説明がそれぞれに付いていました。2019.07.02

右に置かれた阿像、サイズは小型ですが一見して江戸の狛犬と知れる何処にも違和感を感じさせない石像だと嬉しくなりました。

神社の静寂に同化してひっそりとそこにあります。子細に細部を見ながら何度か周囲を回りました、尖ったような表現は見られません。穏やかな気持ちで流れるような毛の彫りを楽しく鑑賞させてもらいました。2019.07.02

右の阿像から左の吽像を見ています。二つの狛犬に挟まれた空間にも長閑な雰囲気が漂っているように感じました(久し振りに江戸の狛犬に出会って気持ちが少し高揚しているのかもしれませんが)。2019.07.02

左に置かれた吽像、毛並みの彫りの見事な曲線が目を惹きます。顔の各部の彫りも立体感が有る為に160年近く風雪に晒された経年による摩耗もそれ程の影響を与えていないように見えます。台座に彫られた年号を文久元年と推定したのは干支の”辛酉・かのととり”の酉の文字が見える事からですが、違っているかもしれません。2019.07.02

 

右端の摂社が説明板にある八雲神社(天王さま)、左端の3つの社は右から杵築神社(出雲大社)、伊勢神宮、春日神社を願請したもののようです。

石像群の見られる斜面の左側には稲荷神社が祀られています。

天祖神社拝殿前の狛犬・平成10年

拝殿の前に大きな招魂社と思われる狛犬が奉納されています。辺りを睥睨する堂々たる姿です。

平成10年の新しい狛犬のようです。2019.07.02

右に大きな神楽殿が見えます。氏子の方々の日頃の神社を護る尽力が感じられる素晴らしい境内です。2019.07.02 すり鉢の底のような参道から入り口の鳥居と狛犬を見ています。
山犬と思われる神使が護る御嶽神社、この石の社の左に小さな山状の部分がありますが、この御嶽神社の一部かもしれません(確かではありません)。2019.07.02
   
天祖神社一の鳥居の脇の狛犬
天祖神社説明板に書かれている神社入口の一の鳥居は神明型と呼ぼれる仕様で寛政8年(1796年)に作られたものです。その先に一見すると江戸の狛犬と思われる石像があります。残念ながら台座に年号や石工名が見られません、江戸時代ではと思ったのは鳥居や境内奥の文久元年(1861年)の狛犬の存在などからの個人的な推測です。2019.07.02

 

右に置かれた阿像、狛犬サイズは一般的な大きさに見えます。天祖神社境内奥にある江戸の狛犬・文久元年(1861年)と丸い目の形や足の爪も形状がかなり類似しているように見えます。同一の石工の作ではと推測しています(そうであればと言う淡い希望を込めての推測です)。2019.07.02

 

残念ながら台座には手がかりとなる文字が刻まれていません。江戸の狛犬にはこの天祖神社の例だけではなくしばしば石工名が無い場合が多い印象です。2019.07.02

左に置かれた吽像、静かな姿ですが十分すぎるほどの存在感を感じます。大変愉しい一時を過ごす事が出来ました。2019.07.02

 
稲荷氷川神社

稲荷氷川神社住所: 板橋区坂下3丁目5−7 。有難い事に参拝者用の駐車場があります。

都心をつなぐ幹線道路の国道17号線と高島通りに挟まれた裏通りながら、2車線の道路に面して神社がありました。不思議な事にこの一帯だけは騒音も忙しい世間の雰囲気も無縁の場所に感じます。

   
稲荷氷川神社・大正13年(1927年)狛犬
狛犬はかなり小型のサイズです。阿吽像共に模様が施された玉が添えられた所謂玉取りの意匠です。彫りは簡素ですが全体のバランスがしっかりとれているように見えます。2019.07.02

拝殿の左に稲荷神社が鎮座しています。

境内には二つ入り口があります。この鳥居のある入り口は高島通りに面しています。

 

タイヤ交換で訪ねたタイヤ屋さんからの帰路に立ち寄った板橋区の狛犬、西台天祖神社では美しい佇まいの境内で文久元年(1861年)の狛犬の他に二つ、都合3つの狛犬を見る事が出来ました。2019.07.02

板橋区の狛犬⑧
07/27/2019
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