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↑板橋区氷川町・氷川神社狛犬・弘化2年(1845年・乙巳) 狛犬・阿像

板橋区にはかなり江戸の狛犬が残っていることが分かりました。10月5日、仕事で板橋区に出かけた折、出先の駐車場に車を置いて大急ぎで狛犬を見てきました。

リストを渡してこの内最も近い神社を教えてくれと言ってやってきたのがこの氷川神社でした。地元の人にはそれ程興味もないのか、後で調べるとリストに載っていない神社でした。近くの他の神社も車で回ったのですがやはり電車でないと無理のようなので次回に回しました。村の狛犬と様子の違う江戸の狛犬を見るのは興味津々です。2015.10.05

稲荷氷川神社 板橋区坂下3丁目5−7 大正13年(1927年)狛犬
西台天祖神社 板橋区西台2丁目6−29 文久元年(1861年)の狛犬と他に二つの狛犬。美しい境内。
蓮沼氷川神社 板橋区蓮沼町48−3 昭和9年の狛犬
新田宿八坂神社 板橋区成増2丁目34 昭和15年(1940年)
赤塚 氷川神社 板橋区赤塚4丁目4−22−1 明治35年(1902年)酒井八右衛門・井亀泉と文久3年
諏訪神社 板橋区大門11−1 明治15年の狛犬
常盤台天祖神社 板橋区南常盤台2丁目4−3 文久三年(癸亥・1863年)
徳丸北野神社 板橋区徳丸6丁目34−3 文久三年(癸亥・1863年)
城山熊野神社 板橋区志村2丁目16−2 安政2年1855年石工 村田清八
東熊野神社 板橋区前野町3-38-3 嘉永2年1849年石工・村田清八
西熊野神社 板橋区前野町5-35 寛永3年1859年の狛犬
氷川神社 板橋区氷川町21−8 江戸の狛犬2対、17号国道脇
二葉町氷川神社 板橋区双葉町43-1 江戸の狛犬と昭和の狛犬の2対
子易神社 板橋区板橋2丁目19−20 昭和7年の異相の意匠の狛犬
東京都板橋区・氷川神社
氷川神社住所:東京都板橋区氷川町21−8。車を止めさせてもらって大急ぎで教えて貰った道を歩きました。驚くことにその神社は静寂とは無縁の環状7号と17号の交差点、板橋本町の近くでした。17号を日本橋方面に歩きます。この辺りの17号はご存知のように、上には東北道への分岐に繋がる首都高速5号、終日車の騒音が響きわたります。撮影2015.10.05
板橋本町の交差点から50メートルほど進むと都営地下鉄の板橋本町駅があります。更に道なりに日本橋方向に進むと石神井川にかかる新板橋を渡る事になります。
車では17号をしばしば通るのですが歩くのは初めてです。教えてくれた地元の人の地図に従って石神井川添いを探しますが釣り堀公園があるだけで神社が見当たりません。通りがかりの人に尋ねると神社は17号沿いだと教えてくれました。確かに17号に戻るとありました。
 
17号国道の入り口は神社の横にあたる入り口でした。社がすぐ目の前にあります。

長い参道が日本橋方向に続いていました。銀杏並木の長い参道を入り口の鳥居まで歩きました。

稲荷の社・、明治42年

社が近くなると最初に小さな稲荷神社がありました。高さが50センチも満たない小さな狐の石像が一対置かれていました。顔の表情が中々良い感じに出ています。右の狐は耳と尾が欠落したようです。明治42年は彫られていましたが石工の名前が見つかりませんでした。撮影2015.10.05

狛犬・安政6年(1859年・己未)
稲荷社の隣に小さな社が有ります。石段の下に狛犬が一対。石工の名前は見えませんが、安政6年と推測される彫り込みがありました。少し小ぶりの狛犬です。
 
これは阿像と思います。江戸の狛犬を見るとどこかどっしりとした感じがします。一般的な村の狛犬より少し古い事もあるのか胴回りが太く見えます。県境の村の狛犬に比べると全体に大ぶりというかゆったりととした作りのように感じました。

吽像と推測されます。こちらも表情が柔らかく、優しい印象を受けます。毛の曲線の彫りなどは上手だと感じました。

 

富士塚

説明板の右にある鳥居をくぐりお参りをしてきました。小さな社が幾つかあるので説明に書かれた浅間社もあったのかもしれません。撮影2015.10.05

富士塚へ上る石段の左に柵で囲まれた石塔がありました。後ろに何か彫られていないかと覗き込みましたが隙間が無く分かりませんでした。

上の説明板の富士塚への上り道に奉られた江戸時代の石塔ではないかと思いました。

氷川神社・本殿前の狛犬・阿像 弘化2年 (1845年・乙巳)

本殿の前に据えられた阿像と思われる狛犬です。幾つかの江戸の狛犬と同じ印象ですが、重厚な造りと優し気な表情を感じます。そしてどこか粋な姿でもあります。撮影2015.10.05

 

阿像の後姿です。毛の曲線の彫りなどには違和感を感じない仕上がりに見えます。小さな飾りの彫りなどは経年で薄れてしまったようです。やはり後ろから見ても親しみを感じる狛犬だと思いました。撮影2015.10.05

氷川神社・本殿前の狛犬・吽像 弘化2年 (1845年・乙巳)

吽像は彫りがかなり残っているようです。そして表情はより柔和で優し気に見えます。全体の細かな彫りも巧みな作業だと感じました。

撮影2015.10.05

吽像の後姿です。尻尾は下に下がっています、これも優し気な顔の表情に似合うものに思いました。細かな彫りが施されています、そしてその意匠がいかにも江戸らしく粋に見えました。

仕事先の人と昼食をとる約束をしていたので大急ぎで帰らなくてはなりません。

社殿でお参りをさせてもらいました。村の社と異なり時折人が訪れます。それでもすぐ脇の17号国道の喧騒とは無縁の世界です。

 

能舞台か神楽を舞う舞台のようです。17号の脇にこれほどの神社があった事が意外でした。 板橋本町の交差点に戻ってきました。17号線と環状7号線、さらに首都高速5号線が合流するこの交差点のこれが普通の混雑です。
車を止めさせてもらった仕事先の人の案内で、地元の暖かな雰囲気の洋食屋さんで美味しい洋食を食べながら話をしました。時折通るなじみの道の脇にこのような社があったことに驚き、そして大変愉快な気分でした。最後に町の洋食屋さんで美味しいランチを食べて、わずかな時間ながら豊かな気分になれました。撮影2015.10.05
板橋区の狛犬E
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