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御殿場市・新橋浅間神社狛犬・大正8年(1919年)  2023.03.06 ( 禁)無断転載 |
お盆の混雑も一段落したのではないかと思い8月16日、前から気にかかっていた所用を済ませるべく御殿場市に出かけることにしました。
東名高速に向かう首都高速からは晴天なら見えるはずの富士山が雲の中に潜ってその姿が見えません。御殿場への旅の大きな楽しみである富士山は今回諦めざるを得ないようです。出発時のはやる気持ちの出鼻をくじかれました。
往路は相変わらずの東名高速の工事で厚木ICまでは渋滞が続きます。それでも、久しぶりに小田原のJA農産物直売所、”朝ドレファーミ”での買い物を楽しみに目的地に向かうことにします。思ったより早く到着、既に人の列ができた店の前に私達も30分程待つことになりました。天候不順のせいかお目当ての大根は惨めな姿で並んでいました。トマトやきゅうりを主に買い込みひとまず初期の目的を達することが出来ました。家人が猫の額程の街の花壇に植える花が安いとかなり沢山買うことが出来ました。所用の合間に御殿場市周辺の神社を参拝することにしていよいよ小田原を出発しました。
2023.03.06
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①本庄市・金讃神社⇒②上里町・天神社⇒③高崎市・山名八幡宮
①小山町藤曲(ふじまがり)浅間神社⇒②熊野神社 * には未掲載の駿東郡小山町の2019年11月18日のデータを編集・掲載申し上げました。どこでも富士山・・・いつでも富士山① ② をご参照ください。 |
中日向(なかひなた)浅間神社⇒北久原(ほっくばら)浅間神社 |
新橋浅間神社⇒山之神社⇒子之神社⇒諏訪神社 |
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金讃神社(かなさな)住所:本庄市今井1124-1。関越道大里ICを降りて天神社を探したのですが関越道に沿った狭い道をカーナビに導かれて進みましたが目的地に到達できません。感を頼りに道を大回りしていると何処かかなり離れた場所に行ってしまいました。偶然にも間違った場所に来て目の前に神社が見えたので立ち寄ってみました。地図を確認すると目的地よりかなり道を戻ってしまったようです。 2023.03.06 |
しばしば目にする穏やかな佇まいの拝殿が広い境内の片隅に見えます。辺りは氏子の方々の人家に囲まれていることもあり緊張することなく参拝が出来ました。
2023.03.06
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私には珍しい作りに見える金讃神社の扁額が掲げられていました、金讃を”かなさな”と読む事は後から調べて分かりました。
2023.03.06
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境内は子供たちの遊び場にもなっている馴染みやすい神社を少し歩いてみました。
2023.03.06
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本庄市・金讃神社(かなさな) |
拝殿の前に置かれた狛犬は新しいタイプの小型の石像です。機械で彫られたと思われる石像としてはかなり出来の良い作りに見えました。模様が刻まれた玉取りの意匠、各部の彫りに立体感が感じられました。
2023.03.06
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左の吽像も足下に何かが彫られていますが私には何を表現しているのか分かりませんでした。右の阿像から左の吽像を写しました。
2023.03.06
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天(てん)神社住所:埼玉県児玉郡上里町五明871。道を迷ってしまい、訪問の順序を変えて最初に高崎市のガトーフェスタ ハラダ 直売所に向かってから再度上里IC近くに戻り天神社を諦めて農産物直売所を探しましたが再度道を失いました。驚くことに付近を徘徊していると偶然この天神社の鳥居の前に出ていました。それなら参拝しようと鳥居を潜り広い駐車場に車を入れました。
2023.03.06
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明るい日の光を浴びで氏子の人々が守る見慣れた作りの拝殿の前に狛犬が見えます。
2023.03.06
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やっと、それも偶然鳥居の前に出た神社の拝殿の前で頭を下げて参拝をさせてもらいました。旅先で訪れる神社ではいつもの如くこれからの旅の無事をお願いしました。
2023.03.06
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上里町・天神社狛犬・昭和2年(1927年) |
右に置かれた吽像は若干小型ながら手彫りの石像。やはり今まで私の乏しい経験で見た狛犬とは少し異なる雰囲気を醸し出しているようです。
2023.03.06
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二の鳥居の前に手彫りの見応えのある狛犬が見えます。最初に入口の一の鳥居に向かう折に目に入りましたが、まずは入口での拝礼と見るのを我慢して通り過ぎた石像です。
2023.03.06
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かなりの腕を持つ石工の人が彫った石像に感じました、車を停めることが出来た事ので心置きなく見事な彫の石像を楽しませて貰うことにします。大きさはほぼ一般的な手彫りの狛犬の通常のサイズと思われます。
少し前に見てきた北久原(ほっくばら)・浅間神社の昭和3年(1928年)の狛犬と似ていると感じました。素人の印象なので違っているとは思いますが、その推測を大いに楽しみました。
右の阿像は子取りの意匠で親を見上げる姿や動作が極めて動きのある彫りで表現されていると思いました。顔の表情も厳しすぎず口を僅かに開けているだけです。
2023.03.06
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奉納した人の住所が 群馬県多野郡鬼石町・藤岡市 石工も同町と書かれています 石工 藤楢 横森彫工 三波石渓谷 石材店が見られます
右の阿像から左の吽像を写しています。全体のバランス、体の曲面の表現に違和感を感じさせない彫だと見とれています。
2023.03.06
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左の吽像も右の阿像と同じ子取りの意匠です。それでも幾分右の阿像より表情は柔和に感じられました。旅の終わりに楽しい一時をもらいました。
2023.03.06
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台座に石工名は見つかりませんでしたが奉納された年月の大正8年(1919年)の文字が刻まれていました。既に100年の長きにわたりこの神社を鎮護してきたことになります。石像には目につく程の欠落等も見られない保存状態も極めて良好に感じました。
次の山之神社に向かう事にします。
2023.03.06
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山名八幡宮住所:高崎市山名町1510−1。御殿場線の線路を踏切で越えて集落の中の道を進むと小山の前に鳥居が供えられた神社が見えました。道路脇のスペースに車を止めて石段を登る事にします。 2023.03.06 |
個人的には好みの佇まいの小山の上の神社は、綺麗に整えられた心地良い石段で上へと導いてくれました。
2023.03.06
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拝殿の前にかなり異相の手彫りの狛犬が置かれています。狛犬の間を抜けて参拝をさせて貰います。
2023.03.06
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山之神社狛犬 |
右に置かれた阿像、体のサイズに比べて顔が随分小さく彫られているように見えます。全体のサイズは一般的な手彫りの狛犬より若干小さめのように感じました。
体がかなり長く見える、私には見慣れないユニークな造形ですがそれだけに生き物のような雰囲気を感じさせてくれるようです。
2023.03.06
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左の吽像から右の阿像を写しています。背面の彫もかなり簡素な仕上がりですが、それだけに太目の足や長めの胴体はやはり私には恰も生き物のような佇まいを感じました。
2023.03.06
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左に置かれた吽像の口の彫りを見て随分愛嬌のある造形も感じました。それは見る者に微笑みを与えてくれます。
私には”何か文句があるか”と問いかけているように見えました。思い出に残る極めてユニークな狛犬に出会えた事は、これからの帰路の道々車の運転の無聊を大いに慰めてくれることでしょう。
2023.03.06
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台座を探しましたが、このユニークな狛犬の石工名等は見つける事が出来ませんでしたが、平成22年に”諏訪神社”より移設の文字が刻まれていました。帰路立ち寄った近くの”諏訪神社”の事ではないかと推測しました。
台座は平成22年に作られたのでしょうが狛犬が作られた年代は昭和初期の15年代ではないかと推測しています。
2023.03.06
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子之神社:御殿場市萩蕪149。
参拝を終えた山之神社の近くの道路脇に子之神社の案内板が見えたので足を延ばしてみる事にしました。田圃の広がる道の脇に神社は直ぐ見つかりました。
2023.03.06
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かなり急な石段を登ると開けた大地の上に綺麗に清掃がなされた社が鎮座していました。
今日の旅は此処から折り返して帰路に着くので参拝をして途中の安全をお願いしました。
2023.03.06
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小高い境内からは鳥居の先に広がる氏子の方々の家並みが望まれます。穏やかな風景を目にして帰心が募ります。
2023.03.06
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広い境内の鎮座する本殿の前に奉納された狛犬が置かれているのが見えます。
2023.03.06
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綺麗な拝殿で参拝をさせて貰います。随分予定外の神社を訪ねる事が出来ましたがこの諏訪神社が時間的にも最後の参拝となりそうです。
再度帰路の無事をお願いしました。
2023.03.06
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かなり新しい神社に奉納された綺麗な扁額です。
2023.03.06
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所謂岡崎式とも呼ばれるしばしば目にする小型の新しい狛犬です。右の阿像、玉取りの意匠でまだ新しいせいかかなり赤い彩色が目立って見えます。
もしかすると先程目にした山之神社狛犬の台座に刻まれていた”平成22年・諏訪神社より移設”の文字はこの神社の事ではないかと思いました。
2023.03.06
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右の吽像は子取りの意匠ですが多くの類似の石像と同じくかなり厳しい表情で彫られています。
2023.03.06
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台座には奉納された平成22年の文字が見られました。平成22年に移設された山之神社狛犬の後にこの狛犬が奉納されたのではないかと推測しました。 2023.03.06
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帰路の東名高速は目論見が大きく外れ御殿場ICから乗ると既に渋滞の列が眼前に広がっていました。今日の旅で目にした富士山の姿を目に浮かべながら心を落ち着けて乗り切る事にします。
2023.03.06
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03/19/2023
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