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北区の狛犬
志茂熊野神社 志茂
八雲神社 岩淵
氷川神社 浮間
平塚神社 上中里
上田端八幡神社 田端
田端八幡神社 田端
七社神社 西ヶ原
船方神社 堀船
白山神社 堀船
王子稲荷神社 岸町
装束稲荷 王子
富士神社 中十条
八雲神社 中十条
八幡神社 赤羽台
静勝寺 赤羽西
香取神社 赤羽西

 

東京都北区赤羽台・八幡神社 狛犬・阿蔵

27年11月15日、古い友人達と王子駅前の”北トピア”の展望レストランで会食をすることになりました。その前に赤羽駅まで足を延ばして日光御成り街道沿いの寺社を訪ねてみました。東京の北端、上野の山から続く丘陵地帯に沿った場所にあたります。 2015.11.15

東京の狛犬を訪ねだした最初の頃浅学の私は狛犬は江戸に多くがあると誤解していました。その後、北区の狛犬@Aで日光御成街道沿いの素晴らしい江戸の狛犬を見てはたと思いました。この先の隅田川上流を超えた御成街道筋に同じような狛犬が見られるのではと・・・2018年10日9日、御成街道の街・川口市の神社を訪ねて見ました。まさに大当たりでした。外連味のないすっきりした狛犬が数多く奉納されていました。

北区赤羽台・八幡神社

八幡神社住所:北区赤羽台4−1−6。赤羽駅の外を歩いたのは20年以上前の事かもしれません。特に西口は薄っすらとした記憶しかありませんが、変貌ぶりに驚きました。線路沿いの道を北に向かって緩やかな坂を登ると神社の標識がありました。2015.11.15

どうなっているのかはっきりしませんが、神社の近くに新幹線のトンネルが口をあけているようです。

鉄道の高架橋の下をくぐると鳥居が見えました。由緒のありような社でお参りをしました。七五三のお参りに訪れた着飾った親子連れの人達が多く見られます。2015.11.15

赤羽八幡神社本殿前の狛犬

猛々しい姿の新しい狛犬が一対、阿吽像の位置が逆になっているようです。少し場違いな狛犬を目にしたような気分です。

赤羽八幡神社もう一つの狛犬

本殿の左に回ると小さな鳥居、幾つかの分社が祀られているようです。古そうな狛犬が置かれています。

大急ぎで近づいてみました。かなり大き目な一対の狛犬、社を守護する力強さと人懐っこさを併せ持つ馴染みの表情の狛犬です。

右に据えられた狛犬、口を開いた表情から阿蔵ではないかと思います。すっと伸びた背中の線が粋な感じを受けます。彫りも鋭利な感じはしませんが全体に穏やかで伸びやかな印象を受けました。好ましい石像に出会えて幸運でした。石が若干赤みを帯びているのは素材の色なのか彩色したのか分かりません。2015.11.15

阿蔵を左横から見てみました。美しい背中の線が首をすくっと伸ばした頭部を生み出しているようです。台座の周りを見渡したのですが、石工の名前や奉納された年月日を見つけることが出来ませんでした。狛犬のすぐ前によく似た石の色の石灯籠が奉納されていました、それには明治45年(大正元年・1912年)の文字が彫られていました。果たして狛犬と同じかどうかは不明ですが、一つの手がかりの可能性がありそうに思えます。2015.11.15
阿蔵から吽像を見てみました。やはり、メリハリのきいた粋な姿の狛犬に見えます。
少し口を閉じた感じの吽像、この狛犬がすっきりした姿に感じるのは頭部が小さいせいかもしれません。江戸時代に作られたどっしりした狛犬に比べて、全体のプロポーションがすっきりとして見えるのはこのせいかもしれません。2015.11.15
この狛犬の奥には幾つかの社が分社しているようで狐や、兎、牛などの石像が置かれていました。2015.11.15 左の小さな社は古峰神社と書かれていま。右に大国神社と大国主の命の石像、左の因幡の白兎の石像。

正面に、高さが60cm程の恐ろしい顔付をした狐の石像が置かれています。境内には七五三のお参りの人達がかなり訪れていました。

最後に良い狛犬に出合えて幸運でした。赤羽駅に戻り、更に日光御成り街道を東十条駅まで歩くことにします。2015.11.15

静勝寺

街の神社探しは、村に比べると見つけやすいようです。多くが、どこも樹木が茂っている村の神社と異なり、家が立て込んでいるので鎮守の森は遠くからでも見つけられます。赤羽駅西口を通り越して暫く進むと右手に森が見えました。右に曲がると石段の右に稲付城跡の石柱が建っていました。2015.11.15

 

上野の山から続く丘陵は荒川を北限として長く続いています。その山麓に街道が通り山城が出来たのでしょう、現在は岡に沿って幾つもの鉄道が通っています。2015.11.15

境内を奥に進むと右に本堂がみえました、手を合わせて祈りました。本堂の前に狛犬が据えられています。2015.11.15

静勝寺尊狛犬・吽像

台座は後年新たに作ったようで、石工の名前や奉納された年月日は見つけられませんでした。右側に置かれていますが、子供を足下に置いた吽像と思われます。一般的な並びとは逆のように思えます。個人的な印象としては中々良い狛犬だと思いました。2015.11.15

静勝寺尊狛犬・阿像

玉を足下に置いた阿蔵のようです。玉に模様が彫られている事からも分かるように、右側に据えられた吽像と同じく確りと彫られているように見えます。阿像にも石工の名前らしいものは見つけられませんでした。2015.11.15

右側に置かれた吽像から左に据えられた阿像を見ています。素材の石の色なのかそれとも経年による変色なのか少し沈んだ色に見えるのが残念です。2015.11.15

赤羽駅前から続く表通りに戻ります。石段の登り口の左に(来る時は右に)お稲荷さんの社がありました。お参りをします。通りまでは緩やかな下りが続きます。2015.11.15
北区・普門院
次の目的地香取神社を目指して歩いていると右手に樹木の塊が見えます。念の為通りから入ってみます。一風変わった山門が見えます。どうも神社ではないようですが、訪れて見る事にします。2015.11.15

普門院住所:東京都北区赤羽西2丁目14−20・電話 03-3900-6757

普門寺と言うお寺のようです。美しい仏舎利塔と思える高い石組の塔がありました。住宅の立て込んだこの辺りでは一際目立ちます。綺麗に石畳が敷き詰められた境内を見回しましたが狛犬はいないようです。

滑るから注意との標識が幾つも立っています、高をくくっていたら雨で濡れた石畳で見事に滑りました。手と尻をしたたかに打ちましたが大事には至りませんでした。

注意しながら石段を下り表通りに戻りました。2015.11.15

恭愛野外ギャラリー

広い駐車場のある病院の前を通りました。唐突に、駐車場の横に絵が飾られていました。恭愛クリニックという病院が飾っているようです。個人的な趣味としては、生意気な事を言うようですがかなり上手い素人の絵より、その手前の人の絵を面白いと感じるのです。多くが私の好みでした、楽しい巡り合いでした。2015.11.15

北区・香取神社
通りを南に進むと線路と接近してきます。道路の右に法眞寺の看板が現れます。右に緩やかに坂を上っていきます。住宅街の右手に石段と香取神社の門柱が見えます。

香取神社住所:北区赤羽西2−22−7。今回訪れた場所は全て東京には珍しく小高い岡の上にあります。見晴らし・雰囲気が大変好ましい神社・仏閣でした。この香取神社には江戸の狛犬が二対据え置かれたおり、氏子の人々が丁寧に管理をしてくれているようで、個人的には大変好ましい良い狛犬と巡り合うことが出来ました。2015.11.15

香取神社・石段上の狛犬阿像・石工 源次郎 阿像嘉永三年(庚戌)1850年

石段を登り切ると綺麗に色を付けられた狛犬が置かれていました。口の中には紅のよな粉末が盛られ、目にも色が付けられています。多分奉納されていた時にはこのような色が付けられていたのではないかと思います。個人的には、一度はこのように色を再現した狛犬を見てみたかったので大変幸運でした。2015.11.15

香取神社・石段上の狛犬吽像・石工 源次郎 阿像嘉永三年(庚戌)1850年

口を閉じた吽像、目が彩色されていました。彩色されたこともあるかもしれませんが、活き活きと躍動感の感じられる狛犬に見えます。2015.11.15

 

赤い彩色を再現してくれたお蔭で奉納された年月と石工の名前がはっきりと見る事が出来ました。

石工の名前を見て嬉しくなってしまいました。”江戸深川 仙台掘・石工 源次郎”と彫られていました。芭蕉と江戸の物語にしばしば登場する深川の仙台掘に実在した人物の名前に出合って感激してしまいました。隅田川の川岸の町に暮らした石工の源次郎はどんな人だったのだろうと想像を膨らませて楽しんだ次第です。江戸時代、大川沿いにはこの源次郎が立ったであろう石置き場が幾つかあって、そこは物語にもしばしば登場する(多くが殺伐とした場面なのですが)お馴染の場所なのです。

 

鳥居をくぐって境内へ進みました。更に一対の狛犬が置かれています。

七五三のお参りが多く、係りの氏子の人達が中に何人かいました。賽銭箱に恥ずかしい程の小銭を投げ入れてお参りをしました。お礼を言われて恐縮してしまいました、恥ずかしいので大急ぎで狛犬を見に入り口の鳥居まで戻ります。2015.11.15

香取神社・狛犬阿像・石工 源次郎 ・嘉永五年(壬子)1852
右側に鎮座する狛犬で、阿像と推測されますが違うかもしれません。石段の上の狛犬が奉納された二年後に奉納された狛犬。綺麗に色付けされていることもあり、更に動きと力のある狛犬に見えます。若干石段の狛犬より大型のようです。彫りも非常に繊細です。2015.11.15
 
香取神社・狛犬吽像・石工 源次郎 ・嘉永五年(壬子)1852
 

左側に据えられた狛犬、顔の表情などから吽像と推測したのですが違っているかもしれません。

左側の狛犬も、毛の流れるようなカーブが美しいと思います。氏子の人達のおかげで、阿吽像共に状態が大変綺麗に残っているのはありがたい事です。2015.11.15

  嬉しい事に、氏子の人と思われる願人の小川平兵衛と言う方に認められたのか、石段下の狛犬と同じ江戸深川仙台掘の石工・源治郎の作品です。
 

右側の阿像と思われる狛犬から吽像と推測される左側の狛犬を見ています。後姿も動きがあると思います。2015.11.15

 

高台にある香取神社の境内から町並みを見てみました。左に線路、前方方向が東京駅方面です。2015.11.15 次の神社を訪ねるために通りまで戻ってきました。新幹線が北へ向かってスット通り過ぎていきました。2015.11.15

今回初めて東京都北区の江戸の狛犬を見ました。所用の途中なのでいささか忙しい思いもしますが、社を回ることは精神の息抜きには最適なようです。幾つかの社を回った後は心の緊張が緩やか解けたようです。続いて日光御成り街道を更に南へと向かいました。そのAは近日中に掲載いたします。2015.11.15

04/17/2021
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