狛犬を訪ねて№35・白河市の狛犬③・天栄村若宮八幡 ①へ ②へ
白河市大信・熊野神社狛犬・大正10年(1921年)・眞船卯右ヱ門 (信夫村増見石平)

朝一番で白河市農協の直売所”り菜庵”を訪ねて、今日の買物の大きな目的である地元産の無添加の味噌を買い込みました。

この後、神社巡りをしてから県境の村を訪ねる大きな目的の一つである白河市借宿の細野農産物直売所でかなりの量のトマトとキュウリを買うためにそれ以外の野菜を買い込みました。2020.06.23

天栄村の武隈神社の近くの山口菓子店で白餡の栗饅頭を買うべく立ち寄りましたが、賞味期限の長いものは売り切れていたので通りがかりにある”道の駅・季の里・天栄”に立ち寄ったところ新しい山口菓子店の栗饅頭が少し残っていたので買い込みました。この道の駅は何時も込み合っています。得てして道の駅は観光客用の商品が多いのですが、この道の駅は地元の人も立ち寄る程の興味深いお勧めの販売所です。2020.06.23

白河市大信・熊野神社 

熊野神社住所:白河市大信隈戸滑里川10。
天栄村での寿々乃井酒造訪問と若宮八幡神社参拝を終えて294号線を白河方面に戻ります。往路立ち寄った”道の駅・季の里・天栄”の1km程手前を右折して小さな坂を超えます。5km程で集落の中の細い道にカーナビが導いてくれます。集落の家並みの中で急な曲がり角に集会場がありました。そこから奥を覗くと神社の鳥居が見えます。2020.06.23

鳥居の手前のスペースに車を止めさせて貰い参拝をすることにします。拝殿は太い杉木立の並ぶ緩やかに上る坂道の上に見えました。2020.06.23

社までゆっくりと登る事にします。多くのこの辺りの神社の例にもれず静寂が満ちた神域に身を置いています。ただ緩やかな石段を登りそして頭を垂れて祈るだけです。2020.06.23
拝殿の前でお参りをさせて貰いました。辺りの空間は木々の緑が覆っていました。2020.06.23

白河市大信・熊野神社狛犬・大正10年(1921年)・眞船卯右ヱ門 (信夫村増見石平)

境内の入り口の高い台座の上に奉納された見応えのある狛犬です。木立の覆う拝殿と明るい狛犬が好対照です。

ほぼ推測はしていますが台座に石工名を探します。驚いたことに右の阿像の台座の裏側から沢山のミツバチが出てきました。台座の隙間にハチの巣があるのでしょう。2020.06.23

右に置かれた阿像、所謂子取りの狛犬です。横たわる子供の姿に愛嬌を感じます。かなり細部にまで彫りが施された見応えのある狛犬です。一見して、この地の石工である眞船卯右ヱ門と推測できる特徴が備わっています。白河市周辺では眞船卯右ヱ門の彫ったかなりの数の狛犬が見られますが、昨日訪れた近くの庭渡神社もこの石工の狛犬が奉納されていました。2020.06.23

台座にミツバチの巣がある右の阿像から吽像を写しています。後方の作りもかなり丁寧に彫られているようです。2020.06.23
左に置かれた吽像は玉取りの意匠です。玉が籠彫りになっています、珍しい事に既にほぼ100年の風雪に耐えて今なお破損が見られない綺麗な状態を保っています。2020.06.23
神社が鎮座する旧大信村の石工・”真船卯右エ門”だとおもうのですが、どうも”真船要エ右門”と彫られているように見えます。同じ大正10年にほぼ隣接する矢吹町の矢吹神社の狛犬と同じ石工名が彫られているように見られます。野田平業の例にも見られるように石工によっては複数の名前を使い分けている例がしばしば見られる事からも、この石工も”真船卯右エ門”と推定して良いと思っています。2020.06.23
薄暗い参道から狛犬の置かれた明るい鳥居の方向を写しました。参道を護る杉木立の何本かは巨大な幹の太さから見てかなりの古木です。明暗のコントラスト美しく浮き出ています、暗から明への僅かな旅でした。2020.06.23
狛犬の置かれた境内の前には緑の田圃が広がっています。穏やかな日本の風景に心が癒されます。2020.06.23
白河周辺は水に恵まれた一帯で湧き水、沢の水等が随所に見られます。泥田ではない澄んだ水の溢れた池に蓮が優雅な花を開かせていました。細やかに咲く蓮の花の下を野鯉が塊を作りながら泳いでいました。今日の行程で最も楽しみしている白河市細野の農産物直売所の開店時間に合わせなくてはならないので次の神社に向かう事にします。2020.06.23
 
白河市大信・赤仁田(あかにた)神社
赤仁田神社住所:白河市大信隈戸赤仁田70−1。カーナビに導かれて進んでいますが、白河でもこのような場所があるのかと思うほど細い坂道を登って行きます。実際にはそれ程の距離ではなかったのかもしれませんが全く見慣れない場所にやって来ました。2020.06.23

車でカーナビが目的地ですと告げる場所に車を止めて辺りを見回しますが鳥居らしきものが見当たりません。田圃の外れの森の中の木々の間に目を凝らしていると小さな金属製の鳥居らしい物が目に入りました。

車を道路の広い場所に止めさせてもらい歩いて行くことにしました。2020.06.23

左手の山際まで歩いて行くと田圃に沿って鳥居まで草刈りがされた道が続いていました。鳥居を潜り参拝をさせて貰う事にします。ここからは狛犬らしきものが見られないので違う神社かもしれないと思いながら境内を進んでいきました。2020.06.23
ハッキリと拝殿が見える場所まで来るとかなり小さな狛犬が奉納されているのが見えました。2020.06.23
森の緑に囲まれて鎮座する、赤仁田神社の文字が刻まれ扁額が奉納された社の前で鈴を鳴らしてお詣りをさせて貰いました。2020.06.23
赤仁田神社狛犬・石工 推定 眞船卯右ヱ門

彩色が施された狛犬は通常の1/4程の大きさの小型のサイズです。右に置かれた阿像には小型の狛犬ながら牡丹の花が彫られているようです。台座に石工名を探したのですが奉納した方の名前が見られるだけでした。私の個人的な推測ですが小型の狛犬ながら、牡丹や狛犬の顔の彫りなどから先程見た熊野神社と同じく、地元の石工・眞船卯右ヱ門 ではないかと思っています。2020.06.23

左に置かれた吽像から左の阿像を写しました。小型の狛犬ですが間隔が広く開けられている為に阿像がかなり小さく写っています。全体的な彫や形がバランスの取れた石像です。2020.06.23
左に置かれた玉取りの吽像。玉は籠彫りではありませんが彩色が残っている狛犬には精気さえ感じられます。小型の見応えのある狛犬出会えました。2020.06.23

白河市細野の農産物直売を目指して坂道を下る事にします。白河市は何度も来ているので大体の場所は分かるのですが、今回は全く見当のつかないい場所に来ています。下り道を走っていると沢に掛かる橋の上を通ると、水道ホースから勢いよく水が噴き出している場所に出くわしました。

車を下りて見に行くことにします。2020.06.23

どこかで貯めた沢の水を放水しているようです。綺麗な沢の水が勢いよく流れ落ちていました。周りにはユキノシタが花を咲かせていました。2020.06.23

途中で時間が撮られたせいで細野の農産物直売は既に訪れた人達が帰っていくところでした。何時も12時半の開店前に並ばないと売り切れてしまい野菜類が買えないので今回は駄目かと諦めました。妻だけを先に下ろして私は車の駐車スペースが空くの待ちます。何と運よくかなりのトマトとキュウリを買う事が出来たようです。これで県境の村を訪れた大きな目的の一つが達成出た事になります。2020.06.23

これから県境の村への帰路野菜の種や苗を買い畑に植え付けなくてはなりません。これでは夕方からのイワナ釣りは今回は諦めなくてはならないようです。2020.06.23

07/01/2020
№1へ №34へ   №36へ
№35白河市の狛犬②天栄村・若宮八幡神社 №明細
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved.
本日カウント数-
昨日カウント数-