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2020年6月の村の花②樹木編  ①草花編  ③4羽のひな鳥

極めて忙しい滞在でした。楽しみしていたイワナ釣りも出かける事が出来ず草刈りと畑仕事で殆どの時間を費やす事になりましたが、これで次回の訪問では少しはゆっくり出来るのではないかと思っています。

街へ帰る日の朝、持ち帰る花や木をカットしながら最後にウツギの枝のあいだに在るひな鳥の巣を確認しました。前を流れる沢の水を入れたプラステイックのゴミ箱に切り取った花木を差し込んで出発です。

ここでは私達に花を見せてくれた木を記載しました。2020.06.24

棘が邪魔して中々手入れの行き届かないザクロにかなり沢山の赤い花が咲いていました。赤味がかったオレンジの花は如何にも静かな緑の中では目立ちます。2020.06.24

ほぼ満開の花です。花の内部にはザクロの実の複雑な種の様子が推測できるような密度の高い造作が見られます。何度か此処までは来るのですが今まで一度として実になった事はありません。多分高原の寒さがこの木には向かないのではないかと推測しています。

今では激しい色合いの花を楽しむ木だと実を食べる事は諦めています。2020.06.24

これから花弁を作る所謂蕾の花だと思われます(もしかすると花から実になる過程ではと淡い期待もあるのですが)。この状態からも極めて奇異な花の姿が見てとれます。2020.06.24
モッコウバラ
植木屋さんの町で買ったバラですがかなり元気で全く手入れをしませんが枝をあちらこちらに伸ばしています。横に植えれた黄色の牡丹や近くのシャクヤクも今では遠慮がちに咲いています。花はそれ程大型ではありません。2020.06.24

標高400mのこの高原の村では街と花の季節が約一ケ月ほど遅れてやって来ます。アジサイは未だこれから1~2週間後が最盛期かも知れません。そのころ来られるかどうか分かりませんので写真だけは残しておくことにしました。

原始的な青いアジサイが好みなので数本が植えられています。取り合わせに街から持ってきた白いアジサイも山側に植わっています。山の斜面に咲く花の姿には変化がありどちらのアジサイも好ましく思っています。

これはやっと咲き出した白いアジサイです。2020.06.24

地元の人から分けて貰った昔風の青いアジサイです。かなり樹勢が強いので山の斜面に数本植えてあります。季節なると山の斜面が濃い青に染められます。2020.06.23

青味が未だ少し薄い発色ですが最も好きな濃い青のアジサイです。残念ながらアジサイは水揚げが良くないので持ち帰っても花瓶の中で枯れてしまいます。この山の冷気の中で見るだけに留めています。2020.06.24

街から移植した白いアジサイです。家族の思い出が残るアジサイです。この地にあるのか極めて元気に育って枝を繁茂させています。やはり街に切り花として持ち帰る事が出来ないのでここで見るだけに留めています。この白が冷気のせいか透き通るような白い色になるのが楽しみに観察しています。2020.06.22

アジサイの花の中では少し咲き方が静かな花なので私の好みに合います。山側に大きな青いガクアジサイの木が有るのですが未だ蕾の状態でした。白い墨田の花火と名付けられたガクアジサイがかろうじて一部の花が開きだしていました。2020.06.24
山側の斜面の青いガクアジサイ程豪華ではありませんが、静かに築山の上のこれも地味なネズミモチの木陰に咲く花です。豪華に咲く花も静かに咲く花も共に私には得難い植物です。どちらも片方だけでは楽しさが大きく減じられます。花の季節に出会える幸運を与えた呉れた事に感謝しました。2020.06.24

ナツハゼの葉が薄く色付いています。ナツハゼの実を探すと未だかなり小さな状態でした。植木屋さんの町でも売られていますが、この辺りには沢山生えている木なのでわざわざ庭に植える人は居ないようです。

2020.06.24

未だ小さなナツハゼの実です。やがて黒い実の一部に盛り上がった線が出来上がり恰も鉢巻のような形になります。この地の人々は誠に巧みにこの木の特徴を表した”ヤロッコノ・ハチマキ”の別称で呼ぶ落ち着いた木です。2020.06.24
極めて花付の良い花ですが既に盛期を過ぎているようです。ハマナスと取り違えて買い込んだ植木ですがこの寒冷の地でも極めて元気です。2020.06.24
イチジク
3年ほど前に買いこんだ確か大実イチジクと書かれていた木です。既に何度か実を生らしてくれているのですが未だ私達の口に入った事がありません。丁度良い時期に訪れないせいか残念ながら鳥の餌になっているようです。覆っていたネットもこの実を守るために広げる気にもなりませんでした。2020.06.24

サツキはツツジ程大きくならないのであちらこちらに植えこんで行ったので今では何本あるかもわかない程の数になっています。未だ空き地がかなり有った頃は植木なら何でも良いと思っていたので、知り合いの地元の方もサツキを植えてくれたこともあり25本程のサツキが植わっていると思われます。大輪の花のサツキの画像を撮影してみました。

①小さなプラステイックの池の近くのサツキ:色々な花の色が混ざって咲く大輪のサツキです。ツバキとナツハゼに挟まれてその間の空間をに何とか枝を伸ばして季節に綺麗な花も咲かせてくれます。2020.06.24

これは①の色が混合して咲き分けるサツキの一つの花弁を写してみました。白に薄い紅色が差している奇妙な色合いの花です。やがて赤い色の部分が強く発色して白地に赤い部分が混合した花びらになるのではと推測しています。2020.06.24
②梅の古木の下に咲く奇妙な花びらの混じるサツキです。樹高は低いのですが大輪の花弁を付けてくれます。一つの花弁が白と赤紫に綺麗に二分された花弁が数輪咲く好みのサツキの一つです。まさに満開の時が終わりを迎えた最も豪華な佇まいのサツキに出会えました。2020.06.24
③根占のアメリカコマクサと一緒に大きな花弁を見せてくれるこれも好きなサツキです。アメリカコマクサは既に散り始めていましたが、白と赤紫の花弁の咲き分けのサツキはまさに満開の時の終わりの季節に間に合ったようです。2020.06.24
④小さな白いサツキ・未だ2年程前に挿し木をした小さなサツキですが、今年早速大輪の花を咲かせてくれていました。2020.06.24
樹高は10cmにも満たないので④のサツキは花弁が枝から出す程です。2020.06.24
ヒメシャラ

ザクロの木も大きく育ってしまい花を撮る為には高い脚立の上に乗らなくてはなりません。脚立の上から隣を見るとヒメシャラが沢山の小さな白い花を付けていました。2年前ほど前に隣の英彦山ナツツバキと一緒に枝を大きく落としたのですが、又元に戻ってしまったようです。

シャラ(ナツツバキ)より花びらがかなり小型なので気付かづに終わってしまう事も少なくありません。2020.06.24

ナツツバキより花弁は小さいのですが、その抑えたヒメシャラの咲き方が私の好みに合うようです。未だ蕾が大量に枝に付いているのでさぞかし沢山の花を付けてくれることでしょうが、残念ながらそれを目にする事は出来ないようです。2020.06.24

何とも忙しない正月以来の村の滞在でした。最も、野菜の買い物、草刈り・畑仕事とほぼ初期の目的を達したので良しとしなければなりません。最後に高速に乗る前に村の農家の人に冷暗所で保存してもらっている最後の30キロの米袋を車に積み込みました。高速に乗れば後はほぼ自動運転で走れるので、安定したスピードの車の後を追尾しながら前方を注意しながら走るだけです。2020.06.24

06/30/2020
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