街の狛犬江戸の狛犬・川口市と足立区の狛犬 ⑧
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川口市・三ツ和氷川神社・昭和7年(1932年)狛犬 (禁)使用

2019年1月28日、週一回の土手のジョギングからの帰路の狛犬巡りが所要の為に不可能となりました。翌29日、折角グーグル・マップで調べて置いたので出かける事にしました。最初に訪れる予定の安行氷川神社が、昔県境の村の植木を買う折にしばしば訪れていた埼玉県植物振興公社(春の花の季節の画像です)に隣接したこともありその気になりました。氏子の人々が守ってきた清冽な佇まいの社とそこに奉納された見応えのある狛犬に、それも二つ、出会う事が出来ました。2019.01.29

2019年1月28日の川口市の狛犬巡り⑦⑧⑨掲載分順路 
⑦掲載分 安行氷川神社峯ヶ岡八幡神社 ⑧掲載分・東京都足立区・ 入谷氷川神社三ツ和氷川神社  ⑨掲載分・鳩ケ谷氷川神社新井宿子日神社

東京の狛犬を訪ねだした最初の頃浅学の私は狛犬は江戸に多くがあると誤解していました。その後、北区の狛犬日光御成街道沿いの素晴らしい江戸の狛犬を見てはたと思いました。この先の隅田川上流を超えた御成街道筋に同じような狛犬が見られるのではと・・・2018年10日9日、御成街道の街・川口市の神社を訪ねて見ました。まさに大当たりでした。外連味のないすっきりした狛犬が数多く奉納されていました。

埼玉県の狛犬マップ参照ください。

埼玉県の狛犬スライド 日光御成街道やその脇街道の街には嬉しい事に江戸の狛犬がかなり残っています。無駄な飾りを省いた粋な江戸の職人らしい(地元の石工を含めて)狛犬が多く見られるのも大変嬉しい事です。◉ 埼玉県の狛犬マップ

 
東京都足立区・ 入谷氷川神社

入谷氷川神社住所:東京都足立区入谷2丁目25。グーグル・マップで調べているとこの足立区の氷川神社に良い狛犬が奉納されていて、川口市に隣接している事が分かりました。有難い事に参拝用駐車場もあるらしいので訪ねてみる事にしました。

大きな通りに神社の石柱がありすぐ分かりました。2台だけ止められる参拝用の駐車場は左に隣接する畑の先にありました。

足立区で(区内の千住はお馴染みなのですが)もこの辺りには馴染みがないので随分遠くまで来たような感じになります。神社の御由来を興味深く読ませてもらいました。2019.01.29

 

神社へ続く細い参道はマンションと畑の間を通っています。小広い境内に入ると小山の上に社が見えてきます。車の行き交う道から歩いてきた静かな境内は別世界です。2019.01.29

東京都足立区・ 入谷氷川神社狛犬

普通のサイズのかなり古そうな狛犬です、右に置かれた阿像と思われます。真新しい台座には平成8年改修の文字が見えます。私の推測では狛犬はかなり古く、破損した台座部分だけを平成8年に修復したと思われます。

残念ながら狛犬の製造年や石工名は残っていませんでした。

あっさりとした彫りの狛犬は大変優しい風貌で目玉が丸く小さいのが特徴です。狛犬の一部には彩色が施されて活き活きとした雰囲気を醸し出しています。2019.01.29

左の吽像から右の阿像を写しました。後姿からも静かに社を護っている様子が滲み出ています。2019.01.29

左の吽像、阿像より更に人懐つこい風貌に見えます。冬とは言え日の当たる境内は寒さを感じません、長閑な境内にはお似合いの狛犬です。2019.01.29

社の入口の木鼻狛犬の彫りも中々見応えがあります。

左右の木鼻狛犬に挟まれた中心部にはこれも見応えのある龍の木彫が飾られていました。2019.01.29

居心地の良い境内ですが冬の日暮れは早く訪れるので残念ながら次の神社に向かうことにします。

小山の上から石段を伝い参道を駐車場まで戻る事にします。

2019.01.29
川口市・三ツ和氷川神社

三ツ和氷川神社 住所:川口市三ツ和3丁目22−2。足立区から川口市の三ツ和氷川神社に向かいます。境となる川などは渡りませんでしたが、気が付けば県境を超えていました。次の三ツ和氷川神社に向かっている途中、右手にかなり大きな神社が見えました。慌てて右折して神社に向かいます。大きな狛犬が目に入ってきました、それは以前訪れた(昨年の平成30年10月9日に訪問)川口市・八幡木八幡神社でした。通りに戻って三ツ和氷川神社に向かうことにしました。

驚いたことに目的の三ツ和氷川神社は八幡木八幡神社から僅か500m程しか離れていませんでした、二つの神社は同じ旧鳩ケ谷市内にあった事になります。八幡木八幡神社もグーグル・マップで探したのですが、もう少し丁寧にマップを見れば一緒に訪ねる事が出来たのにと思わず臍を噛みました。2019.01.29

 

神社の御由来を見ましたが幾つかの村の合併が書かれていますが、何れ旧鳩ケ谷市に組み込まれ現在は全てが川口市に含まれています。 2019.01.29

駐車場は人家に取り囲まれた境内の鳥居の右側に入口がありました。ゆっくりと参拝が出来ます。

境内には神社御由来に書かれた離合集散からか幾つかの分社が奉られていました。2019.01.29

三ツ和氷川神社・昭和7年(1932年)狛犬

右に置かれた阿像です。狛犬はかなり迫力がある若干大型の石像です。胸を張り辺りを睥睨する鋭い目付きが印象的です。黒ずんだ石材が更に迫力を増しています。

そして、すぐに先ほど見た直ぐ近くの八幡木八幡神社の狛犬ととても良く似ている事に気が付きました。2019.01.29

 

狛犬の台座には昭和7年の奉納と、鳩ケ谷町長であった石田さんという方が”町長満期記念(一部文字が欠落)”で奉納した事が記されていました。台座に彫られた年号・奉納者・奉納の目的が近くの八幡木八幡神社の狛犬と全く同じです。

残念ながら石工の名前は見つかりませんでしたが、八幡木八幡神社とここの三ツ和氷川神社の二つの狛犬は同じ石工によって彫られたと推定出来そうです。2019.01.29

左の阿像、こちらもかなり力の漲る狛犬です。近くの八幡木八幡神社の狛犬と同じく個人的には楽しく見させて貰いました。狛犬の状態は大変綺麗です。2019.01.29

拝殿から入口の鳥居を写しています。参拝用の駐車場は左側にあります。静かな境内に居るは私だけです。お参りをさせて貰い狛犬とも出会えた今は心が解放され極めて爽やかな気分です。神社巡りの御利益としか思えません。

写真手前はゲージで囲まれた石灯籠です。江戸時代の作かと思って覗いてみましたが昭和8年の文字が見られます。倒壊の危険から守る為かと推測しました、そうであれば随分心配りの行き届いた事だと綺麗な狛犬の状態にも納得できました。2019.01.29

此処までは車の駐車にも問題が無く全ての目的の神社を訪ねる事が出来ました。近頃グーグル・マップで探す方法にかなり慣れてきたようです。ほぼ間違いなく神社の入り口までカーナビ頼りでたどり着けることが多くなりました。これも神社巡りの御利益だと決めています。

次はかなり人家の建て込んだ場所の社です、果たして車が安全に狭い道を通る事が出来るのか、そして駐車場はあるのか心配です。2019.01.29

川口市の狛犬⑧
02/22/2019
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