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川口市・元郷氷川神社・天保12年(1841年・辛丑)

前回の2018・02・19の狛犬巡り・戸田市・美女木八幡さいたま市・辻熊野神社蕨市・和楽備神社 に味を占めて、6月12日土手のジョギングからの家への帰路戸田市の上戸田氷川神社新曽氷川神社を回りました。この二つの社の狛犬が大変素晴らしい江戸の狛犬だったので、その後もグーグル・マップで神社を探し狛犬の有無を確認する作業を続けています。

日光御成街道とその脇街道の存在のせいか、想像以上の素晴らしい狛犬がまだかなり残っている事が分かりました。10月9日、ジョギングの帰路埼玉県南の三つの社に立ち寄ってみました。その中でも、川口市の川口神社では街の中の神社とは思えない程の美しい広い境内と5つの狛犬を見る事が出来ました。グーグルでは精々二つかと思っていたので嬉しい驚きです。中でも上写真の本殿脇に奉納されている平成の狛犬には感銘を受けました。それにしても一つの神社でこれ程多くの狛犬を見た経験は、都内では赤坂氷川神社だけです。2018.10.09

2018.10.09・狛犬巡り順路:①掲載分・川口神社⇒②掲載分・元郷氷川神社朝日氷川神社八幡木八幡神社③掲載分・戸田市・下戸田氷川神社⇒川口市・前川神社⇒④掲載分・川口市・春日神社(酒井八右衛門)◉埼玉県の狛犬マップ参照ください。

東京の狛犬を訪ねだした最初の頃浅学の私は狛犬は江戸に多くがあると誤解していました。その後、北区の狛犬日光御成街道沿いの素晴らしい江戸の狛犬を見てはたと思いました。この先の隅田川上流を超えた御成街道筋に同じような狛犬が見られるのではと・・・2018年10日9日、御成街道の街・川口市の神社を訪ねて見ました。まさに大当たりでした。外連味のないすっきりした狛犬が数多く奉納されていました。

埼玉県の狛犬スライド 日光御成街道やその脇街道の街には嬉しい事に江戸の狛犬がかなり残っています。無駄な飾りを省いた粋な江戸の職人らしい(地元の石工を含めて)狛犬が多く見られるのも大変嬉しい事です。

 
川口市・元郷氷川神社
元郷氷川神社住所: 川口市元郷1丁目30−2。

川口神社から元郷氷川神社を訪ねました、お祭りの準備が始まっているようで駐車場に車を入れる事が出来ませんでした。拝殿でお参りをさせて貰ってから狛犬を見る事にしました。嬉しい事に、台座にははっきりした彫りで天保12年の年号が彫られていました。残念ながら石工の名前は見つかりませんでした。奉納した人の名前に”下谷千束”の文字を見つけて、2018.02.13、その千束にある吉原周辺の物語”たけくらべ”と”吉原裏同心”の地を訪れた折りの事を懐かしく思い出しました。2018.10.09

川口市・元郷氷川神社・天保12年(1841年・辛丑)

右に置かれた阿像、真っ赤な涎掛けを掛けられ彩色も施されています。サイズは若干小型かもしれません。一つずつ個性が異なる江戸の狛犬は見る楽しさを堪能させてくれます。彩色のせいか優し気な風貌の狛犬の印象を受けました。2018.10.09

左に置かれた吽像、静か台座の上に座している好ましい様子の石像です。彩色のお陰で生き返ったように見えます。台座には天保12年の彫りがハッキリと残っています。2018.10.09

 

祭礼の準備でざわつく境内です、阿像から吽像を写しています。久し振りに賑わう辺りの気配もあって二つの狛犬の辺りにも何処か精気が満ちているように感じます。2018.10.09
川口市・朝日氷川神社

朝日氷川神社住所:川口市朝日1丁目3−15 。

境内に数台の駐車スペースがあったので安心して参詣が出来ます。神社は氏子の人々が新しく改装したように見えます。若干小型のサイズの狛犬も現在の新しいタイプもものが奉納されていました。2018.10.09

川口市・八幡木八幡神社

八幡木八幡神社住所:川口市八幡木1丁目25−2。

神社の境内には駐車スペースがありませんでした。隣接する公園の横は車の通りも少なく、道も広くなっていたのでそこに止めて大急ぎで参拝を済ませました。土地勘がないので神社のあり場所の見当が付きません、カーナビに従って進んでいると迷うことなく辿り着きました。美しい鳥居を持つ神社の入り口から手彫りの狛犬が見えました。直ぐ近くの三ツ和氷川神社の狛犬と同じ石工の狛犬と推定されます。

お参りを済ませてから狛犬を見させてもらいました。2018.10.09

住宅街に囲まれた静かな環境の中に鎮座する整った佇まいを感じさせる神社です。説明によるとこの地は旧鳩ケ谷市であったようです。2018.10.09
川口市・八幡木八幡神社・昭和7年(1932年)狛犬

右に置かれた阿像、風貌や意匠がかなり個性的に見えます。玉は一般的な足下に置かれているのではなく、足で抱え込んだ意匠です。顔の表情と併せて動きのある狛犬に見えます。若干大型のサイズの狛犬、状態は大変綺麗です。2018.10.09

注連縄が巻かれているのではっきりとは確認が出来ませんが、左の置かれた吽像も足で子供を抱え込んでいるように見えます。

彫りには作り慣れた熟練が感じられます。ユニークな良い狛犬に出会えました。2018.10.09

阿像から吽像を写しています。尻尾の形も、それ程多くの江戸の狛犬を見ていない素人の私には目新しく見えます。2018.10.09

奉納した人の名前と年月日が台座に記されていましたが、石工の人の名前を見つける事は出来ませんでした。駐車が心配なので急いで車に戻る事にします。2018.10.09

今回の”街の狛犬・江戸の狛犬巡り”はジョギング帰りの神社巡りとしては想像以上に中身の濃い狛犬との出会いでした。最初の川口神社での5つの狛犬との出会いには度肝を抜かれた程の驚きです。ジョギングはまだまだ続けられそうなので、まだ見ぬ狛犬をグーグル・マップで探して訪れる楽しみが多く残って居そうな予感がしています。川口市の狛犬巡り2018.10.09分①②終わり。

川口市の狛犬②
02/22/2019
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