埼玉県の江戸の狛犬・川口市三つの氷川神社の狛犬⑥ 
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川口市・二宮神社・明治15年(1901年)狛犬 (禁)無断使用

2018年12月11日、何時もの通りの土手のジョギングからの帰路また川口市の狛犬巡りをしました。素晴らしい狛犬と小山の上に神社を楽しく参拝しました。2018.12.11

東京の狛犬を訪ねだした最初の頃浅学の私は狛犬は江戸に多くがあると誤解していました。その後、北区の狛犬日光御成街道沿いの素晴らしい江戸の狛犬を見てはたと思いました。この先の隅田川上流を超えた御成街道筋に同じような狛犬が見られるのではと・・・2018年10日9日、御成街道の街・川口市の神社を訪ねて見ました。まさに大当たりでした。外連味のないすっきりした狛犬が数多く奉納されていました。

埼玉県の狛犬マップ参照ください。

埼玉県の狛犬スライド 日光御成街道やその脇街道の街には嬉しい事に江戸の狛犬がかなり残っています。無駄な飾りを省いた粋な江戸の職人らしい(地元の石工を含めて)狛犬が多く見られるのも大変嬉しい事です。◉ 埼玉県の狛犬マップ

 
川口市・朝日氷川神社
朝日神社住所:川口市木曽呂193

カーナビに従って走っていくと、昔足繁く県境の村に植える植木を買いに訪れていた場所の近くでした。当時は春になると沢山の人が草木を買いに訪れる場所でしたが、通販が盛んとなった現在は寂しい限りです。日本花卉という珍しい花木が売っていた店もなくなりました。

神社はそんな植木屋さんの町の中にあります。嬉しい事に神社には車を止める駐車場がありました。居心地の良い美しい神社は、整った佇まいの落ち着いた神域の中に鎮座していました。まずお参りをさせてもらいました。2018.12.11

川口市・朝日神社狛犬

狛犬は若干小型の所謂岡崎式と言われるタイプです。奉納された年号を確認することを忘れてしまいました。

下の画像の御由来を読むとかなり古い神社のようです。古い狛犬があったのかもしれません。2018.12.11

 
朝日神社の御由来を読むとかなり古い創建のようです。氏子の間の禁忌とされていた”四間半の家を作る事”や”蕎麦の栽培”の話などは大変興味深い話です。2018.12.11
稲荷社
天雲社
諏訪社

古い神社である事や、かなりの広い範囲の神社を合祀した事からなのか境内にはいくつかの分社が奉られていました。

狛犬には関係ないのですが、次の神社に向かう道路脇に農家の人の直売所がありました。地元の人が車を止めて買っているので、これはと思って立ち寄りました。多くが¥100で目の前の畑で採れた新鮮な野菜類です。エテシテ観光用の売店が多いのですが地元の人が買っているだけあって、大変美味しいお買い得な買い物を楽しむことが出来ました。次回植木屋さんに着た折には是非立ち寄りたいと思います。2018.12.11

 
川口市・二宮神社

二宮神社住所:川口市西立野1110。県道103号線に面している神社で鳥居が車から見えます。道路に車は止められないので一旦通り過ぎてから戻ってくると西立野町会会館の看板、そこに車を入れました。多分ここが参拝者用の駐車場かと思われます(確かではありませんが)。

鳥居の門柱には文政13年(1830年)の文字が刻まれています。参道の途中、住宅街の中を通る道が横切っていました。
元来氷川神社と呼ばれたと御由来の説明板には書かれています。上の鳥居の文政13年の奉納は氷川神社と呼ばれていた時代のものと思われます。
 
二宮神社・明治15年(1883年)狛犬

右に置かれた普通のサイズの狛犬、かなり古そうな石像に見えます。口を開けた阿像と思われます。

どこか江戸の石工の雰囲気を感じさせる表情が穏やかで姿の美しい狛犬です。2018.12.11

 

”x立野村・早船x太郎”らしき文字が彫られています。

多分奉納した人の名前だと思われます。。神社の現住所である西立野1110に似た”立野村”の地名から地元の人が奉納した狛犬と思われます(地元の石工の名前と考えるより妥当かと思います)。後姿からも手慣れた石工の腕が見てとれます。2018.12.11

左に置かれた吽像、明治15年の文字が見られます。この狛犬は阿吽像共に特徴的な鼻の彫りが印象的です。神域の静寂を邪魔しない静かに置かれた狛犬の姿は私の好みです。2018.12.11

拝殿側から鳥居の方向を見ています。参道を横切る道と駐車スペースが見えます。私はこの前の道路に近いスペースに停めさせて貰いました。
境内には幾つかの分社が奉られています。
川口市・東沼神社

東沼(とうしょう)神社住所:川口市差間2-15-45

カーナビに従って車を走らせて来ると、道路脇に神社の看板などがあって簡単に参拝者用駐車場までやって来ることができました。想像以上の規模の神社でした。富士講の小山や鎮守の森、杜の中を抜けると、後背地には見沼用水が流れ田園風景が広がっています。そちらにも大きな鳥居と広い駐車場がありました。見る物が満載の神社を参拝させてもらいました。2018.12.11

東沼神社・平成11年狛犬

拝殿の前にかなり大型の狛犬が奉納されています。新しい狛犬ですが、しばしば目にする定型的デザインとは異なる見て楽しめる意匠です。多分機械で彫られた石像でわないかと思われますが中々良い姿に見えました。

台座に平成11年の年号が彫られています、平成の狛犬でも見る楽しさを味わえる個性的な狛犬が有るのだとしげしげと見上げてみました。すぐに川口神社の平成8年の狛犬を思い出しました。平成の狛犬の中にも見応えのあるものがある事が分かりました。2018.12.11

右の阿像から左の吽像を写しています。新しい狛犬ながら尻尾の形も安定感を感じます(個人的な好みですが)。素人の感想ですが、年月を経て更に味わい深い姿になるような気がします。風雪に耐えた時の長さがそれを生み出すとように思います。

左に置かれた吽像、玉を足下に納めた玉取りの意匠です。やはり機械では篭彫りで中に更に玉の入ったものは難しいのかもしれません。あっさりした玉です。

高い台座の上に乗った大型の狛犬は十分境内で目立ちます。2018.12.11

 

東沼神社富士塚

社の左の駐車場の前に富士塚が見えます。岩山状の富士塚はしばしば目にしますが緑の草原状のものは初めて目にしました。東沼神社はかって浅間神社と呼ばれていたようで富士信仰に由来する神社でもあった事が案内板に書かれていました、大変興味深い説明です。そして、先月、11月に訪れた静岡県小山町の東口本宮冨士浅間神社 (須走浅間神社)を思い出しました。遠く離れた地の二つの浅間神社に偶然巡り合った不思議さに驚いています。

小山を登り頂上の石の社手を合わせました。下を見下ろしています、いつも感じる事ですが上に登る行為(例え細やかでも)を伴った神社への参拝は私には大きな満足感を与えてくれます。2018.12.11

富士塚から鎮守の森の小道を抜けて進んで行くと赤い大きな鳥居がありました。右には広い駐車場、眼前には見沼用水と田園の風景が広がっています。

清冽な社、富士塚、鎮守の森、小山と楽しみに満ちた神社です。こちら側にも広い駐車場がありました、季節には多くの参拝の人が訪れる神社なのでしょう。2018.12.11

赤い大きな鳥居の前には見沼用水が流れ美しい田園風景が見られます。鳥居から左方向に散策しながら橋を渡ると紅葉した針葉樹の林が見えてきました。後から調べると川口自然公園でした。2018.12.11

見沼用水の橋を渡ります。右手が東沼神社です。

橋を渡って神社を見ます。

川口自然公園の中に池があります。紅葉が美しい彩です。

かなり広大な川口市の地理に不案内の為、今もって正確な場所のイメージが描けません。多くは人口密集地が広がるようですが、少し鉄道線路から外れると未だ美しい田園風景が見られる大変楽しい狛犬巡りの地のようです。グーグル・マップで探した多くの個性的で見る楽しさを味わえる狛犬と美しい神社に巡り合えた事は大きな喜びでした。2018.12.11

川口市の狛犬⑥
02/22/2019
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