メタボリックを楽しんだ5か月①   

文中の『走る』と書いたものは、他人から見るとよたよたと歩くより少し早く足を動かしている状態と云う意味です。

境界型糖尿病の診断

2008年11月の健康診断で境界型糖尿病でこのままでは糖尿病に進行する恐れがあると言われた事からこの話は始ります。ずっと肥満とは無縁と思っていましたし、他人から太っていると言われた事がありません。体重70キロの結果と,医師の話を聞いたショックははかり知れません。確かに少し腹は出てきた気がしていましたが専門家の指摘と現実を見せつけられて愕然。これは2008年12月から2009年4月までのメタボリックとの付き合いの話です。苦しみから始まり、楽しみを見つけられるようになる頃やっと62キロまでの減量の目処がたったようです。

医師の指示は間食を控えて運動をすること、想像通りの答えです。普段から、途切れながらも腕立て伏せ20回・スクワット30回・2キロのバーベル90回を含めて毎朝15分ほどのストレッチは続けていたのですが何の役にも立たなかったようです。

医師の忠告に一念発起、歩くから始めて約5か月、今では走り時折歩く段階まで来ました。減量もかなり進んで体調も軽快となり、今ではメタボリックのお陰でここまでこれた事に感謝しているほどなのです。極めてささやかな個人的な経験ですが、歩くから更に少し走るまで進まれる方の参考になれば幸いです。

此処で言う『走』は本人がそう思っているだけです。若い人々のカモシカのような走りとは雲泥の差があります。よたよたと歩いているのかと見える ほどのジョギングです。それでも移り変わる景色の変化のスピード、充実感はただ歩くだけの比ではありません。走ることを少しでも入れると、歩くことは休息となり甘露の味がします。歩く事の楽しさが更に増す事を発見しました。そして体重を減じるためには走ることが最も効果的であることも分かりました。

始めるにあたり私が決めたことは①普通に食べながら痩せる②仕事に差し支えないよう無理をしない③中断してもくよくよしないの3点でした。幸運にも現在まで持病がなく足腰に支障がない事で、医師のまず運動をする事ですと言う忠告を実行に踏み出すことが出来ました。配偶者の意見はめったに聞きませんが、日頃から専門家の見識や意見には極めて素直に従う事にしています。

①についてはご飯は出来る限り1杯にするが魚と野菜中心の食事は普通に摂る。できれば筋肉と持久力も減量と合わせて獲得しようと目論んだのです。2008年何度かハイキングに出かけましたが体力の衰えに愕然としました。この際運動が減量と体力向上の一石二鳥になるのではと淡い希望。低山のハイキングを余裕を持って楽しみたいと思うのは虫が良すぎるでしょうか。

歩き始める

2008年の11月にメタボリックの一歩手前・境界型糖尿病と医師に言われてまず始めたのは近所を歩く事と間食をやめる事でした。駅までの歩行では人に抜かれない様に早く歩く。通勤時には若い女性でも結構早足の人が居て人ごみの中で競争になってしまい変な人と思われそうになります。人の多い場所ではどうも気恥ずかしくて早く歩くことが出来そうもありません。

結局夕食後近くのスーパーまで早足で歩く事に変更しました。正味は往復約25分ほどです。これは結構楽しいものであることを発見しました。スーパーの中の本屋や運動具店を見て歩いたり、買物の手伝いをするのです。

11月から約2か月続けたのですが、朝65キロ台・夜66キロ台で体重計の目盛りは一向に下がりません。ストッパーでも付いているようにぴったりとその間に張り付いています。ちなみに朝と夜で体重が1キロ近く違う事を発見したのも驚きでした。半世紀以上動かした私のような体でも絶えず微妙に変化して居るのを知って嬉しくなりました。

汗をかくほどの早足で往復45分ほどの『ブック・オフ』までコースを加えてもやはり体重を下げることが出来ないのです。一時はくじけそうになりました。その時、人に走ることが楽しいという話を聞いたのです。走ることは苦しいだけでどこが楽しいのだと意にもとめませんでしたが、これだけ歩いてもこれ以上の減量が望めないなら試しと見ようと思ったのです。②に続く

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土手のジョギング①
 
10/20/2020
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