|
|
十二所神社:茨城県久慈郡大子町大字大子426−1 |
袋田温泉で一泊、朝の寒さに驚きました。県境の村と変わらない氷点下でした。
暮らす街の帰路、袋田の滝に立ち寄るので神社巡りは早めに切り上げる事にして、大子町の中心部近くの十二所神社に向かいます。
カーナビに従って坂道を上ると右手に神社が見えます。車は鳥居の反対側に参拝用のスペースがありました。2020.01.07 |
|
|
|
|
由緒のありそうな佇まいの神社は町が一望できる高台の上に鎮座しています。ほぼ町の中心街にあるようですから初詣は大変な混雑だったのだろうと推測できます。2020.01.07 |
|
|
広い参道の石段を登り拝殿で手を合わせてお参りをさせて貰いました。帰路の安全を祈りました。
神社の屋根の下は手の込んだ木彫で飾られています。木彫の姿が私の見慣れたものと少し違うので大変興味深く見させて貰いました。2020.01.07 |
|
|
木鼻の飾りもよく見られる狛犬ではなく、牡丹の花らしい(違っているかもしれませんが)木彫で彩られていました。2020.01.07
|
|
十二所神社狛犬・大正7年(1918年)石工 x士 治(推測・武 士治?) |
一見してかなりの腕の石工の作品と見て取れます。右に置かれた阿像、開いた口の形や内部の歯の彫などに腕の冴えを感じました。玉取りの玉は籠彫りではありませんが、各部の彫の線がなだらかに律動感を出しながら体に流れています。今朝一番に良い狛犬に出会いました。2020.01.07 |
|
阿像の後ろから吽像を写しています。過不足なく彫られたバランスの取れた造形の様子が分かります。
台座に大正7年(1918年)の文字が彫られています。既に100年以上雨風に晒された石像にしては綺麗な状態に保たれているようです。2020.01.07 |
⇐十二所神社神社狛犬の台座には⇒の真弓神社狛犬の石工名と極めて類似した文字が彫られていますがはっきり確認が出来ません。3文字の中で1番目がはっきりしませんが”武”又は”式”等が頭に浮かびます。下の2文字は”士”と”治”と推定できるのでもしかすると”武(たけ?)”が姓で、士治が名前である可能性も頭に浮かびました。この十二所神社と真弓神社の狛犬の作者は年代等からも同一ではと想像しました。
全く素人の個人的な推理を楽しませて貰いました、見当違いの可能性が高い事をお許しください。2020.01.07 |
|
↑真弓神社(大子町大字浅川)の狛犬に彫られた石工名。 |
|
|
|
|
左に置かれた吽像は子取りの意匠です。確りした彫が生み出す均衡のとれた造形は見飽きる事がありませんでした。2020.01.07 |
|
|
|
|
*同じ茨城県の大洗磯前神社の陶器製の狛犬をご参照ください。 |
拝殿の左に緩やかに上る参道が続いています。最初に鎮座する三峰神社で参拝をしました。更に参道の先に赤い鳥居が見えます。登ってみる事にします。2020.01.07 |
|
かなり大きな摂社が鎮座していました。神社の名前が蒟蒻神社と書かれていて驚きました。確かにこの辺りは蒟蒻作りが盛んな場所ではあります。大変面白い名前の神社の前で再度お参りをさせて貰いました。
次の神社に向かう事にして参道を緩やかに下りだします。眼下に見える大子町の家並みと後ろには緑の山なみが続く穏やかな日本の景色を楽しみながら拝殿まで戻りました。再度頭を垂れてから次の二荒神社に向かいました。
2020.01.07 |
|
|
|
|
二荒神社住所:茨城県久慈郡大子町北多気1025。 |
|
拝殿の横には摂社が鎮座しています。案の定拝殿のスペースで車をUターンさせるのはかなり難儀なことが見て取れます。下の駐車スペースに車を止めて大正解だと思いました。2020.01.07 |
|
|
昨日の大子町芦野倉・吉田神社に続いてこの二荒神社でも極め付きの変わった狛犬に出会いました。愛嬌のある風貌と体形を目にして思わず笑みが零れてしまいます。長さは約1m程でしょうか。右に置かれたこの石像は吽像と思われます、つまり阿吽像が通常と逆に置かれているようです。2020.01.07 |
左に置かれた阿像の背中から吽像を写しています。辛うじて尻尾は彫られているようですが背中の造形も笑いたくなるほど極めて簡素です(ここまで来ると好ましく感じました)。
2020.01.07 |
|
左に置かれた阿像には何らかの細工を工夫したようです。この顔の造作のお陰で狛犬全体に動きが感じられます。
昼なお薄暗い静かな境内で極めてユニークな狛犬に出会って大満足です。
2020.01.07 |
|