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約2週間前の3月28日、中山道から隅田川を海までたどった余韻が残る4月12日、再度隅田川を訪ねることになりました。この海までの旅では後輩二人が途中の千住・桜並木から同行しました。その内の一人が浅草で生まれて浅草 で今も暮らす事から当然地元の情報に精通しています。江戸の物語に登場する中川船番所に通じる旧中川周辺の街並みを勧められました。私には東京で最も馴染みの少なかった隅田川七福神巡りの道筋からさらに東側の一帯になります。知らない街への不安と期待が高まります。 |
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旧中川の散策 | |||
平井天祖香取神社から次の目的地・平井諏訪神社を探して旧中川沿いに南下します。旧中川の河川敷には未だ桜が咲いていました。目印はスカイツリー、いつもは西側から眺めていますが今回は東からスカイツリーを眺めています。 2022.04.12 |
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川がカーブする辺りに燈明寺らしい建物が見えてきたので土手を離れて隣接する平井諏訪神社を探しますが見つかりません。通りがかかりの地元の方に聞くと、その方も分からなかったのですが他の人に聞いて丁寧に教えてくれました。しばしば東京の街歩きで経験する思い出に残る親切に又出会えました。 2022.04.12 |
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墨東の神社と狛犬掲載データ 江戸の狛犬・街の狛犬 |
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⇦墨東の狛犬のスライド画像をご覧ください。左画像をクリックするとページが開きます。表紙の次は霧が流れるスカイツリーの動画が掲載されています。 | |||
平井諏訪神社住所:江戸川区平井6丁目17−36。燈明寺の門前を回り込むと隣に鳥居が見えました。広い境内の奥に大きな本殿が見えます。2022.04.12 |
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本殿の脇には、参道の入口からもかなり大型の狛犬が置かれているのが見えました。 2022.04.12 |
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参拝の人がかなり多い神社に見えますが今は私一人が参拝人のようです。本殿で参拝を済ませて大きな狛犬を見させてもらうことにします。 2022.04.12 |
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平井諏訪神社の御由来にはかっての”村社”(平井村と呼ばれた地域と推測されます)であったと書かれています。 2022.04.12 |
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江戸川区・平井諏訪神社狛犬 |
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明らかに通常の大きさの狛犬に比べてかなり大型の石像です。右に置かれた阿像、彩色が施されていることもあり活き活きとした表情を醸し出しています。彫りの線は美しく流れるような曲線を描いています。 石像が大きく台座も高い上に狛犬の周囲にスペースが無いため見上げるように鑑賞することになります。 2022.04.12
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左に置かれた吽像、こちらも彩色がされているのでリアルな印象の石像に見えます。 かなり高い位置に置かれているので細部を見ることはできません。台座に奉納年や石工名を探したのですが見つけることは叶いませんでした。 素人の推測ですが、素材・子取りや玉取りでない事、石工名を彫らない事等からかなり古い時代の狛犬ではないかと思いました(昭和初期か大正と推測しました)。 2022.04.12 |
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本殿の右に鎮座する稲荷神社に参拝をしました。参道一杯に目を引く程奉納された多くの赤い幟が林立しています。 2022.04.12 |
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小さな稲荷神社ですがかなり重厚な社に見えます。宮彫りの木彫が社を飾っていました。 2022.04.12 |
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稲荷神社参道入口近くに説明版が置かれていました。 この繊細な宮彫り彫刻が施された稲荷神社がかっての諏訪神社の本殿であったという意味だと思われます。どこか重々しい迫力を感じた理由が納得できました。
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境内の左の隅にある”平井の富士塚”を参拝させてもらうことにします。 2022.04.12 |
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時々目にする富士塚は登ることができるのですがこの塚は果たして上っていいのかが分からなったので鳥居の前で手を合わせました。説明版の高さが1.5mと書かれているので足を掛ける程度の高さの富士塚だったのかと思いました。 2022.04.12 |
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江戸川区・平井諏訪神社を参拝の後次の墨田区・白髭神社に向かいます。旧中川に戻り対岸に渡ることにします。旧中川の橋に向かうとガス管と鉄橋が川に掛かっていました。 神様を祭る神社とそれを鎮護する人々の暮らしが共存する穏やかな景色の中の心地よい散策です。 2022.04.12 |
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旧中川は私の思っていたより広い川幅の流れでした。これほどの流れなら江戸時代に多くの荷船が行き来をし、この下流部に中川船番所が設けられたことも理解ができます。 2022.04.12 |
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これから渡る旧中川西側の空にスカイツリーが姿を見せてくれます。私には極めて頼りになるランド・マークです。 2022.04.12 |
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旧中川に掛かる平井橋を東から西へ渡ります。次に訪ねる予定の墨田区・白髭神社は人家の中の神社なので探しにくいかもしれないと思っています。とりあえず桜を見ながら中川西岸沿いに遡って行くことにしました。 2022.04.12 |
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中川沿いに暫く歩きますが思ったより遠い気がしてきました。道路脇の家の開いた玄関に人影が見えたので墨田区・白髭神社の場所を訪ねてみました。 この先の人家の中の道を辿れば近いが分かりにくいので川沿いに進めば神社が見えるとご親切に教えてくれました。お礼を申してから少し川沿いに進むと道路左に立花大正民家園の看板がありました。 少し夕方の近い事を知らせる傾きだした日の光から次に訪ねる墨田区・白髭神社が本日最後の神社になりそうなので立ち寄ることにしました。 2022.04.12 |
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確かに今では滅多に目にすることができない広い庭のあるいわゆるお屋敷です。 2022.04.12 |
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この住宅は大正6年に建築されたと書かれています。 2022.04.12 |
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かっては時折目にした屋敷と呼んでいた大きな平屋の建物が見られます。郷愁を誘う佇まいです。 2022.04.12 |
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畳、ふすま、床の間、障子・・・今では県境の村でも新しく建つ家ではめったに目にすることが少ない懐かしい暮らしの場所です。
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旧中川の桜の景色を右に見ながら散策を続けていると僅かで左に神社らしい佇まいが見えてきました。 2022.04.12 |
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旧中川沿いの道から神社の甍が見えますが、入口は見当たりません。神社の先を左に回り込んでみることにしました。 2022.04.12 |
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白髭神社住所:墨田区立花6丁目19−17。入口が分からず中川から離れて大きく回り込むと氏子の人たちの家が立ち並ぶ裏通りの道の脇に鳥居がありました。2022.04.12 | |||
鳥居の前で拝礼をしていると本殿の前に今回初めて参拝する地元の方と思われる人の姿が見えます。鳥居脇の自転車が参拝する地元の方の物と思われます。
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私が本殿で参拝をさせてもらっていると地元の方はいつの間にか姿が見えなくなりました。ゆっくりと狛犬を見させてもらうことにしました。 2022.04.12 |
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白髭神社の金色に彩られた本殿に奉納された扁額です。 2022.04.12 |
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墨田区・白髭神社狛犬 |
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右に置かれた阿像はいわゆる子取りと呼ばれる意匠ですが子供の彫りがかなり特異な様子に見えます。私の知る子供の姿はそれらしくそしてかなり小型ですが、この子供の姿はほぼ大人と変わらず大きさも一回り大きいように感じました。 腕の確かな石工の人のかなり奔放な彫から生まれた動きを感じさせる石像に見えました(素人の印象ですが)。阿像の右側が木で覆われているので全体がはっきり見通せないのでこれは限られた一面から見た印象になります。 2022.04.12 |
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左の吽像から右の阿像を写しましたが植込みの木等が在って阿像の姿ははっきりと写せませんでした。 2022.04.12 |
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左に置かれた吽像も子取りの意匠、阿吽像共に子取りと言うことになります。これも私にはかなり珍しい組み合わせの狛犬です。 それでも吽像の子供は目立つほど大きくは感じません、石像全体の印象は右の阿像と同じく力強さを感じますが見慣れた狛犬に見えました。 2022.04.12 |
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台座には”昭和57年”・”台座”・”小山孫市”文字が読み取れます。素人の推測ですが、狛犬はこの年代より古そうなので台座だけを昭和57年(1982年)に改修したと思われます。 これも推測ですが昭和57年に台座に問題が発生したとしたら、本体の狛犬は昭和初期か大正時代の作でないかと推測しています(確かではありませんが)。2022.04.12 |
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本殿の左に二つの鳥居が見られます。薄れた説明版の文字から伏見稲荷と三峰神社と思われます。辺りには氏子の人々の家が立ち並んでいます。 2022.04.12 |
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二つの社で柏手を打ち頭を垂れて参拝をさせてもらいました。神社を訪ねる旅が無事目的を達して終わったことを感謝しました。 2022.04.12 |
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東武亀戸線・亀戸水神駅へ |
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先ほどの地元の方に教えられた人家の密集地を通る真っすぐの道を進むとアッという間に太い道路に出ました。 時間を考えて今日はこれで帰路に着くことにしました。帰路は東武亀戸線・亀戸水神駅から亀戸に出れば、JR亀戸駅につながるのでそれを利用することにしました。旅の最後に先ほど東から西に渡った平井橋を目指して河原の遊歩道を歩くことにしました。 2022.04.12 |
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散策する遊歩道の脇にはこの季節でも満開の桜が見られます。満開の桜の花の間からは空に浮かぶスカイツリーが姿を表しています。 2022.04.12 |
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東武亀戸線亀戸天神駅へ向かう街並みの間からも目印のスカイツリーが道案内をしてくれます。 2022.04.12 |
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亀戸水神駅で電車を待っていると対向する電車が発車していきます。右手から私の乗る亀戸駅行きが目に入りました。後は電車に乗って家路に向かうだけです。 私には全く馴染みのなかった墨東の地が思い出の中に残りました。 2022.04.12 |
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06/18/2022
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