秩父市・今宮社：推定樹齢１０００年のケヤキの巨木と狛犬（禁）無断転載 |
霊場巡りの道々、神社にも参拝をしながら珍しい狛犬にも出会えそうです。合わせて秩父連山を背景に咲く蝋梅と福寿草にも出会えそうです。 
２０２２．０３．０１
秩父霊場巡りの順路：
①道の駅 ”はなぞの”⇒② 旭製菓 花園工場⇒③花園フォレスト⇒④宝登山神社⇒⑤宝登山ロープウェイ⇒⑥聖神社⇒⑦曹洞宗白道山神門寺十八番⇒⑧道の駅 秩父食堂⇒⑨秩父神社⇒⑩定林寺・十七番札所⇒⑪今宮神社⇒⑫十四番札所・今宮坊と勢至堂 ⇒⑬四番札所・金昌寺⇒⑭三番札所・ 常泉寺⇒⑮二番札所・真福寺⇒⑯一番札所・四萬部寺⇒⑰八坂神社
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⇐秩父お遍路旅 スライド画像をご覧ください。画像をクリックするとニコン・イメージ・スペースのページが開きます。２０２２．０３．０１
⇦秩父お遍路道の狛犬と神社 スライド画像をご覧ください。画像をクリックするとニコン・イメージ・スペースのページが開きます。２０２２．０３．０１●３１番・３３番・３４番札所 ●２９番・清雲時の桜・３０番札所 ●１２番・１３番・２４番・２５番・２７番・２８番札所 ●３２番法性寺 ●１５番・１６番札所 ●３１番・３２番札所 ●５番、9番、11番 ●６番、７番、８番、20番
秩父札所マップをご参照ください。
今宮神社住所：秩父市中町１６−１０。秩父神社からは秩父市の中心部を抜けて今宮神社を目指します。静かで趣のある家並みが多く見られる大変落ち着きを感じさせる街でした。有難い事に今宮神社にはかなり広い駐車場が近くにあるので心置きなく参拝が出来ました。２０２２．０３．０１
説明板を見た記憶がハッキリしませんが、多分、武甲山の伏流水が流れる池に掛かる赤い橋を渡り境内に進みます。２０２２．０３．０１
拝殿で参拝を済ませてからその前に奉納されている狛犬を見させてもらう事にします。
それにしても何故か社務所にかなりの人が並んでいます。それも若い人達が多いのに驚きました。私が参拝に訪れる多くの神社では初詣以外で人の列を見る事は極めて稀な事です。２０２２．０３．０１
金色の文字で刻まれた艶やかな今宮神社の扁額。２０２２．０３．０１境内を圧するように起立する推定樹齢１０００年と伝えられる欅の巨木が見えます。その静かな姿は私に何らかの内なる力を密かに与えてくれているように感じました。
推定１０００年との巨木の説明を読んで、置賜桜回廊に並ぶ推定１２００年の伊佐沢の桜を始めとした点々を並ぶ桜の姿を思い出しました。未だ豪雪の中で厳しい冬を耐えている桜の巨木達の姿に声援を送りました。何度目かの桜回廊への旅の季節がもう直ぐです。
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周りを旗で囲まれてハッキリその姿を見る事が出来ませんが、ごつごつした岩のように瘤を幹に巡らす生きる姿は見る者に十分な感動を与えてくれます。２０２２．０３．０１
見る位置によって回り灯篭のように欅の巨木は全く違った印象が見せてくれます。この位置が私には最も落ち着く見慣れた風景のようです。
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これだけの推定樹齢ならば説明板以外にも沢山の物語が生まれそして語り継がれている事でしょう。
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拝殿の前に奉納されている阿像、一般的な狛犬より若干小型です。
あっさりした彫りですが穏やかな表情が親しみを感じさせる石像です。
社務所に並ぶ人達の姿が写る事を避けて左の吽像の後ろから阿像を写しています。違和感を感じさせない均衡のとれ後姿に感じました、手慣れた石工の人の彫りだと思いました。
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左に置かれた吽像、牙らしき彫りが見られますが表情は阿像と同じく柔和です。這いつくばる姿の阿像と対照的に立ち上がった姿の吽像、対象の妙を感じさせてくれました。
台座を探しましたが年代や石工名を見つける事が出来ませんでした。
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今宮坊勢至堂：秩父市中町２５−１２。今宮神社に車を止めて近くの十四番札所・今宮坊を訪れました。今宮坊は納経帳に残る三つの空白札所の一つなので今回の札所巡りで是非訪れたいと思った場所なのです。随分長い時間が掛かりましたがやっと納経を済ませてほっとしました。お詣りを済ませてから境内を歩いて行くと勢至堂と書かれたお堂の前に神社に奉納される狛犬が置かれていました。＊札所での納経は別ページに掲載申し上げます。２０２２．０３．０１
お堂の前に狛犬が置かれる事はそれ程多くはありませんが、神様と仏様が揃って出迎えしてくれる心が暖かくなる風景に出会いました。お堂の鐘を鳴らして手を合わせました。２０２２．０３．０１
浅学の為に神様にも仏様にもことさらの知識がありません。僭越ですが、ただ心静かに祈る事でその後に訪れる穏やかな心の在り様を感じたいだけなのです。
狛犬の置かれたお堂で手を合わせてから狛犬を見させて貰う事にしました。２０２２．０３．０１
最前目にした今宮神社の阿像に似た這いつくばるような姿でこちらを見ています。その目付きは優し気て威圧する感じはありません。若干小型の狛犬に見えました。２０２２．０３．０１
右の阿像から左の吽像を写しています。跳躍する気配が感じられる阿像、確かな腕の石工の人の石像に見えました。
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左に置かれた吽像は口を閉ざしてただ静かに佇んでいるようです。全体のバランスがとれた狛犬だと感じました。台座を探しましたが石工名や年代の彫りは見つかりませんでした。
玉や子供が彫り込まれていない意匠は、一般的に古い時代の狛犬でしばしば目にする狛犬だと思われます（それでも多分昭和10年代かと思いますが・素人の推測ですが）。もしかするとこの地の狛犬の特徴なのかもしれません。
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お堂の柱にも札所十四番と勢至堂の文字が刻まれていました。
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八坂神社住所：秩父市栃谷４０４。今日の旅の終りの秩父札所一番 ・四萬部寺と隣接する八坂神社にやって来ました。既に夕暮れの気配が境内に満ちていました。四萬部寺の納経所は閉まっていました。３度目の参拝なので納経は既に済ませてあるのでお詣りをさせて頂きました。隣接する八坂神社までは左に暮れゆく雪の武甲山を見ながら歩きました。＊四萬部寺は別ページに記載します。
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八坂神社は私には見慣れた風景である小山の斜面の上に鎮座していました。やはり坂を登る場所の神社は私に居心地が良いようです。２０２２．０３．０１
八坂神社の御由来を興味深く読ませてもらいました。この辺りは如何にも山国の秩父の雰囲気が感じられる美しい風景が集落の家並みの間に広がっていました。
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拝殿への石段の両脇に狛犬が奉納されています。２０２２．０３．０１
八坂神社の石の鳥居の先には氏子の方々の集落が望まれます。集落の空には雪を纏った武甲山が見えました。
旅の最後に神様が贈り物を授けてくれたようです。
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見晴らしの良い台地に鎮座する本殿で鈴を鳴らして参拝をさせていただきます。旅の終りに清々しい心持を授けて貰ったようです。
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夕暮れの迫る最後の八坂神社で従来の静かな参拝をすることが出来ました。手を合わせる境内は静寂です。２０２２．０３．０１
八坂神社の拝殿の左には稲荷神社が鎮座しています。
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特異な山容の両神山が境内からハッキリと見えました。かって中学時代の友人と登った思い出の山です。数年前に亡くなった友との懐かしい思い出が胸にあふれ出てきました。２０２２．０３．０１
かなり急な石段の脇に奉納されている狛犬、小型の阿像。かなり高い場所に置かれているので細部まで見る事が出来ません。右に置かれた阿像、丸い穏やかな目付きは今まで見てきた他の秩父の狛犬と似ています。
石像の大きさはかなり小型の部類に属すると思われます。２０２２．０３．０１
左の吽像は逆光になる為に上手く写すことが出来ませんでした。私にとってはかなり珍しい意匠の狛犬に出会いました。
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秩父一番札所 の四萬部寺と隣接する八坂神社の参拝で今回の旅はほぼ目的を達成する事が出来ます。旅の最後は札所と神社の二つを訪ねる事が出来る大きな幸運に恵まれました。併せて四萬部寺から八坂神社に続く参道からは圧倒的なスケールの雪の武甲山が夕闇の迫る空に聳える姿を見せてくれました。
加えて緩やかな上り坂の続く神域の前を通る道路脇に佇む宿屋と道の風情がまるで時代劇の世界のような美しい風景として見せてくれました。秩父のお遍路道を辿る旅には幾つもの驚きと楽しさが待ってくれていたようです。
| 03/27/2022 |  |
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