秩父遍路道の狛犬と神社②  ③へ 街の狛犬へ 秩父の狛犬 秩父札所巡り
秩父市・聖神社狛犬・昭和15年(1940年) ()無断転載
今年の厳しい冬も峠を越し外歩きにも快適な陽気となった3月1日、久し振りに秩父に出かけて見る事にしました。 何時収まるかが見通せないこのコロナの状況から映画も人混みも出来る限り避ける必要がある事と、かって熱中した秩父霊場巡り34ケ所の内、納経帳に未だご記帳されていない空白の3ケ所を満たしたいと思いました。

霊場巡りの道々、神社にも参拝をしながら珍しい狛犬にも出会えそうです。合わせて秩父連山を背景に咲く蝋梅と福寿草にも出会えそうです。 2022.03.01

秩父霊場巡りの順路

道の駅 ”はなぞの”⇒② 旭製菓 花園工場⇒③花園フォレスト⇒④宝登山神社⇒⑤宝登山ロープウェイ⇒⑥聖神社⇒⑦曹洞宗白道山神門寺十八番⇒⑧道の駅 秩父食堂⇒⑨秩父神社⇒⑩定林寺・十七番札所⇒⑪今宮神社⇒⑫十四番札所・今宮坊勢至堂 ⇒⑬四番札所・金昌寺⇒⑭三番札所・ 常泉寺⇒⑮二番札所・真福寺⇒⑯一番札所・四萬部寺⇒⑰八坂神社

2022.03.01

 

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秩父霊場34か所掲載データ  秩父札所一覧

●31番・33番・34番札所 ●29番・清雲時の桜・30番札所  ●12番・13番・24番・25番・27番・28番札所 ●32番法性寺 ●15番・16番札所 ●31番・32番札所  ●5番、9番、11番 ●6番、7番、8番、20番 
秩父札所マップをご参照ください。 街の暮し

秩父市・聖神社

聖神社住所:秩父市黒谷2191。秩父鉄道の線路と並行して続く山梨県に抜ける幹線国道140号線を秩父市内方向に進んでいると道路脇に聖神社の看板が見えました。以前何度かこの看板を見た記憶が有りますが、当時は神社より霊場に興味が有った為に神社に立ち寄る機会が有りませんでした。今回は違います、140号線を左折すると30m程でトイレが併設された10台程の車が停められる駐車場がありました。この神社も訪れる参拝の人が多いらしく駐車場にやっと一台分のスペースを見つけて車を停める事が出来ました。2022.03.01

和同開珎由来の神社らしく旗竿にはその印が付けられています。この聖神社も先程の宝登山神社程ではありませんが参拝の人々が途切れずに石段の参道を登って行きます。2022.03.01

大きな和同開珎の飾りが置かれた拝殿で参拝をさせて頂きました。山の斜面に鎮座する狭い境内には参拝の人達が途切れません。その姿が出来る限り写らないようにしたいのでカメラのシャッターが余り押せませんでした。2022.03.01

参道の石段を登ると聖神社が鎮座する小広い台地の入り口に起立する大きな2本の杉の木が出迎えてくれます。2022.03.01

 

扁額を撮りましたが注連縄と弊紙の陰に隠れて全てを写す事が出来ませんでした。私には馴染んだ落ち着いた自然の木目が浮き出た扁額には”聖神社”の黄金の文字が刻まれていました。2022.03.01
拝殿の前の台地から階段の下の鳥居を写しました。駐車場はこの鳥居の左側にあります。後から分かったのですが、140号線にも臨時駐車場があるようです。2022.03.01

和銅がこの地、秩父黒谷で見つかった事や奈良の都との関連、加えて和同開珎の発行等の説明板が置かれていました。

奈良の都と東国との繋がりの場所に出会う事が出来て大変興味深く読ませてもらいました。

この地より更に北の町々の神社を訪ねていますが、しばしば奈良の都の時代やそれより更に古い時代との繋がる遺跡に出会って、この国の歴史の深さと繋がりに感動を覚えています。2022.03.01

上の看板の左側には聖神社近くの和銅採掘跡などの遺跡の案内図が書かれていました。今回はそれらを訪ねる事が出来ませんでしたが、もし次回この地を通る折りには訪ねるつもりです。2022.03.01

もう一つの説明板には和銅と和同開珎に関するより詳しい説明が書かれていました。2022.03.01

秩父市・聖神社狛犬・昭和15年(1940年)

拝殿の前に奉納されている阿像、私には見慣れないかなり珍しい意匠の狛犬です。 招魂社式と言われる狛犬のように細身の体の胸を精一杯に突き出して起立しています。

2022.03.01

左に置かれた吽像は胸の周りに鈴と思われる飾りが施されています。阿像もこの吽像も私の見慣れた狛犬のように毛の彫りがそれ程見られない意匠です。2022.03.01

台座に刻まれた文字から、各地の神社でしばしば見られる”皇紀二千六百年記念”を祝う奉納と思われます。個人的に目にした経験からも全国には数多くの紀元二千六百年を記念する石像や石碑の類が奉納された事が推測されます。2022.03.01

秩父神社 一回目

秩父神社住所:秩父市番場町1−3。2013年4月1日秩父霊場巡りと桜を見ながらの旅の折りに訪ねた事のある秩父神社、秩父市の中心部に鎮座する大きな神社です。当時は神社や狛犬に今ほど興味がなかったのでその折の記憶がハッキリしません。

今回は狛犬を見る楽しみを期待しながら参拝させていただく事にしました。境内には車を停めるスペースがあります、安心して参拝が出来そうです。2022.03.01

秩父神社の御祭神の一人”知知夫彦命”由来の”知知夫神社”の文字が扁額に刻まれていました。本殿の周辺は彩色を施された見事な宮彫りが一面に見られます。一旦狛犬を見に入口の鳥居に向かいますが再度戻って木彫を見させて貰いました。2022.03.01
車を駐車した境内の横に見える神門も見応えのある作りです。門を潜り拝殿に向かいます。2022.03.01

本殿に参拝の人が途切れた時を待ってシャッターを押し参拝をさせて貰いました。参拝を済ませた後入口の鳥居の脇に置かれた狛犬を見させて貰う事にします。2022.03.01

鳥居の前の大きな台座の上に大きな狛犬が置かれています。鳥居と一緒に狛犬を写すためには神社の前の通りを横断して道の反対側から撮る以外方法がありません。信号で道路を横断してシャッターを押しました。

2022.03.01

秩父神社狛犬・昭和10年(1935年)

右に置かれた阿像、高い台座の上に聳えるように足を張って辺りを睥睨しているようです。時々目にする所謂、招魂社式と言われる意匠の狛犬ではないかと推測していますが、大き目な石像です。2022.03.01

左の吽像から右の阿像を写していますが高い台座の上で更に伸びあがるように構える狛犬は画面からはみ出しそうです。如何にも勇ましい風貌の狛犬です。

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見上げる位置にもよるのでしょうが、かなり激しい風貌で神社の入り口を見わたしている左に置かれた吽像。顔の様子や頭部の全体像が見えない事もあってか、頭の上に置かれている狛犬を見上げる事はかなり疲れます。

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台座には文字が彫られていましたが私に判読できたのは奉納された昭和10年(1935年)の文字だけでした。

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神門を潜った境内の左に”柞稲荷(ははそいなり)神社”が祀られています。2022.03.01

秩父神社本殿の宮彫りの大きな画像は、秩父お遍路道の狛犬と神社 のスライド画像をご覧ください。画像をクリックするとニコン・イメージ・スペースのページが開きます。

入口に置かれた狛犬を見てから本殿の宮彫りを見るべく再度参拝をさせて貰いました。都合の良い事に参拝の人が途切れてゆっくりと色鮮やかな木彫を見上げています。右の木鼻狛犬は竜と思われる木彫が彫られています。2022.03.01
左の木鼻狛犬、彫も彩色も見応えの有る木彫です。2022.03.01
正面の上部には恵比寿大國と思われる彫が見られます。2022.03.01
本殿の脇にも一面に宮彫りが施されています。躍動する虎の姿が見られます。2022.03.01
この一面には先程の虎とは異なる意匠の撮らば彫り込まれています。その虎と左には孔雀と思われる艶やかな姿見られます。何か目が眩むほどの艶やかな宮彫りに出会いました。2022.03.01

狛犬が置かれた鳥居の傍らにある手水舎の屋根越しに雪を纏った武甲山が姿を見せてくれました。見事な宮彫りを楽しんでから雪山の風景まで見せてくれました。

まだまだ武甲山にはお目に掛かれそうです。お遍路道に戻る事にします。2022.03.01

此処まで参拝した秩父遍路道の神社の狛犬はやはり私が何時も見る県境の村の周辺の狛犬とは、もし何らかの動物のイメージから生まれたとしたらそらは互いに全く異なる動物ではないかと思いました。風土によってこれ程大きな差が見られる事は大変興味深い事です。日暮れまでの秩父お遍路道の旅でどれ程の狛犬に出会えるか楽しみになりました。2022.03.01

03/27/2022
   
秩父お遍路道の狛犬と神社②
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Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 03/27/2022 更新   ()転載