隅田川ジョギング・中仙道から海まで 2018年  桜を巡るC @へ  A  B 
 
中央区・月島石川島公園の桜並木 前回・2016年4月11日 
菜の花の土手  彼岸花の土手のジョギング
◎中仙道から隅田川のジョギング
@深川まで・2016年4月5日 @T A深川まで AU  B海まで @T C海まで AU
◎中仙道から荒川を海までジョギング・2015年3月30日
@  A  B
◎中仙道から浅草まで物見遊山のジョギング・2017年3月28日 @  A  B

2017年の春、隅田川の桜を見ながらのジョギングは腰を痛めて浅草までの旅で終わりました。2018年は昨年の失敗に凝りてトレーニングを程々に抑えて桜の咲くのを待ち望んでいました。

寒波の後の突然の夏日、桜があっという間に咲き出してしまいました。3月26日、隅田川のジョギングの最上流の戸田の土手の桜の様子を見に行くと、とても来週では間に合わないと27日に出かける事にしました。

桜の咲き具合を見た戸田の土手は、東京オリンピックのボート会場と隣接しています。何とか辿り着いた晴海埠頭も次の東京オリンピック会場になるらしく大工事の真っ最中です。二つのオリンピックの間の自分の人生を思う旅でもありました。

今回は最後の海までの部分を、前回の隅田川右岸から左岸を選びました。越中島公園から目にした月島はほぼ海の中に巨大な建造物が林立して、その縁を薄紅色に染める桜並木の帯は息を縫む程の新鮮な美しさでした。道々親切な地元の人達の手助けも忘れられない旅の思い出です。長い旅の一日の終わりは月島の銭湯の湯の中に身を沈めて達成感を感じる至福と時となりました。

人の居ない所は走り、居るところでは歩きました。距離としてはおおよそ8割強をよたよたとジョギングをし、2割弱を歩いたように思えます。2018.03.27

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中仙道から海までのジョギング 隅田川の桜を巡る  マップの@〜C掲載

地図上部の中山道・戸田の渡し跡から隅田川に沿って晴海埠頭までの桜を訪ねました。

マップ左上にあるボタンを押すと一覧表が出ますのでご利用ください.。マップ・メニュー欄右端マークをクリックして”拡大地図”を表示”を開くと見られるでしょう。マップが開くまで時間がかかる場合があります。インターネット・エクスプローラー ご使用の場合はバージョンによっては一部動作が働かない場合があります。

G墨田区・芭蕉稲荷  
 

13:52、新大橋を潜り抜けて隅田川左岸のテラスを走ります。隅田川の水面が更に広く見えてきます。下流に見えるのは清州橋です。その手間で小名木川が隅田川に合流しています。2018.03.27

大川端芭蕉句碑

隅川沿いに点々と芭蕉の句碑が並んでいます。足踏みをしながら読んでは写真を撮りました。以前の句とは異なるものがあるので入れ替えているのかもしれません。

13:54、テラスから堤防越えに芭蕉記念館の屋根が見えました、桜が咲きかけています。

芭蕉記念館分室と芭蕉稲荷

13:55、小名木川の合流点でテラスが途切れます、一旦階段で道路に出ると右手に芭蕉記念館分室の石段が見えます。石段を登った上の見晴らしの良い場所に分室はあります。私は右の地図の赤線を走ったり歩いたりして海の方向へと進みました。2018.03.27
右が小名木川です。内部はかなり以前よりきれいになっています。訪れる人が多いのかもしれません。2018.03.27
綺麗になった池を見ていると、小名木川を遊覧船が隅田川を目指して進んでいきます。江戸の物語にしばしば登場する小名木川と隅田川の合流点の風景は私のお気に入りの場所です。2018.03.27
 

背景には隅田川に掛かる清州橋、芭蕉の横を遊覧船が通り過ぎて行きます。

これから私は清州橋の方向に海を目指して進むます。2018.03.27

芭蕉記念館分室の入り口にある説明板です。私も以前地元の人にこの道を通ったと教えられたことがあります。この看板のほぼ隣に正木稲荷、その前に芭蕉稲荷があります。正木稲荷の前の路地が古い時代の萬年橋と船番所のあったところで、ほぼそこに真っすぐ伸びてくる路地がその道だと聞きました。

先ほど通ってきた堅川に掛かる一の橋を渡ってこの正木稲荷の道を通ったと言われています。2018.03.27

かなり昔からある正木稲荷です。この前の道が江戸時代の萬年橋に通じていたようです。

正木稲荷の前にある芭蕉稲荷です。

I小名木川の桜

午後2時になりました、海まで行くなら余りのんびりは出来ないのですが、小名木川だけは見たかったので萬年橋から高橋の間を回りました。

この川は江戸の物語には欠かせない情緒ある川です。桜は萬年橋の東にある水門の先の両岸で見る事ができます。

東西に流れる川で、こちらは北岸、対岸は南岸、海方向になります。2018.03.27

北岸を高橋まで歩きます。桜を見ているのは殆どが地元の人らしい感じです。それでも数人の人が桜を見ています。2018.03.27

高橋を渡って南岸の川岸の桜を見ています。どうも日当たりの関係なおか南岸の桜の方が育ちが良さそうな気がします。

桜の枝が川面に垂れて風情があります。

前に訪れた時は船で桜見物をする人が見られたのですが今回は静かです。余り早く咲きすぎて準備が間に合わなかったのでしょうか。2018.03.27

 

水門が近づいてきました、川岸の道はそこで行き止まりになります。名残惜しいのですが再会を願って道路に出なくてはなりません。
小名木川の水門が桜の花の間から大きく顔を覗かせています。此処から道路に出る事にします。2018.03.27

2:18、萬年橋に戻ってきました。随分時間が掛かった様に思いましたが僅か18分程の桜見物でした。

此処から隅田川テラスの左岸に出てジョギングを開始します。海に出るまでは隅田川の景色と橋の姿を楽しみながら走る事にします。2018.03.27

萬年橋から永代橋 スタート地点より永代橋まで27.3km

14:20、清州橋。 14:25、隅田川大橋
隅田川大橋の手前で日本橋川が隅田川に流れ込んできます。大きなビルの左の小さな白い物体が日本橋川に掛かる豊海橋です。日本橋に比べると如何にも小さな橋です。2018.03.27
14:28、永代橋にやって来ました。月島のビル街が聳えているのが見えてきました。2018.03.27

14:30永代橋の下を潜りました。海が近くなってきたので精神的な緊張が解けたようで中々快調です。

スタート地点から24.86kmの新大橋から永代橋までは、小名木川の桜見物で少し大回りしたので約2.44km。永代橋まではスタート地点から約27.3kmです。2018.03.27

永代公園
14:31、永代橋を超えると永代公園、月島の先端がとても美しく見える場所です。右に隅田川、左に豊洲運河と流れが二つに分かれます。2018.03.27
14:32、私は左に豊洲運河に沿って走ります。この広さはほぼ海を思わせます。2018.03.27

目を隅田川方向に向けると月島・ 石川島公園の桜が、美しい色で無機質な近代的な風景に柔らかな彩を添えています。

私には神社でもなくお城でもなく、新しい桜の風景に見えます。北国の雪の山を背景にした桜に感嘆の声を上げたのと同じ喜びです。大変美しい桜の景色に出会えた事は、今回の海までのジョギングの大きな収穫です。2018.03.27

永代公園はそれ程大きな公園ではありません、桜も印象に残るほど目にした記憶がありません。

地元の人らしい二人が一本の桜の木の下で小さな宴を催していたこの風景が印象的でした。2018.03.27

14:33、テラスが行き止まりとなるのでいったん外に出て大島水門まで進みます。 突き当りの公園の前の道に出て大島川に掛かる巽橋を渡り直ぐ右折。 大島水門の脇の道を抜けると越中島公園です。
J大島川の桜

14:36、大島川に掛かる巽橋にでると、左手に思いもしなかったことに並木が見えました。船で桜を見ている人が居るようです。

私も一旦川沿いに歩こうかと思ったのですが、時間が無いので橋の上からの見物に留めました。2018.03.27

何処となく夕方が忍び寄ってくる静かな桜の景色は今回の旅の終わりを飾ってくれる美しい思い出になりそうです。2018.03.27
ここまでわざわざ桜を見に来る人は地元の人か縁のある人なのでしょう。それでも数人の人が川岸を歩いているのが桜の間から見えます。2018.03.27
巽橋から入る大島川の桜の道の入り口です。右には”ヤマタネ”の大きな倉庫が見えます。越中島公園にはこの倉庫の右端に沿って水門の脇を進みます。2018.03.27

K越中島公園

越中島公園に入りました。この公園は極めて贅沢な見晴らしをプレゼントしてくれます。混雑と言うほどではありませんが、人々が静かに現代風の新しい景色の中に身を沈めています。2018.03.27

 

 

前の豊洲運河を行き来する船が作る波の航跡、桜並木、巨大なビル群、銀座の近くにこれほどの風景があるのはまさに贅沢な事です。2018.03.27

左方向、これから進むテラスを見ています。画面の端に豊洲運河を渡る相生橋が見えます。桜の帯が左にも伸びています。2018.03.27
右方向、隅田川の方向です。白い航跡を残して走る先に白い中央大橋が見えます。2016年4月11に渡った懐かしい思い出があります。2018.03.27

銀座や丸の内が近いからか散歩する外国人居住者らしい人の姿が見られます。一人の男性などは、日本人でも滅多に着ない袴を着けて運河に向かって居合の稽古をしていました。

水面と桜はただそこにあるだけです。2018.03.27

 

14:42、豊洲運河に浮かぶ中之島公園です。20mほどの小さな島でした。相生橋を渡り訪ねてみる事にします。2018.03.27

 

 

 

14:49、相生橋に中之島公園の入り口がありました。何も無い小島の公園です。夜景が素晴らしいかもしれません。2018.03.27

14:46、相生橋を渡り月島に出ました。この桜並木が月島を取り巻いていた桜並みです。2018.03.27

 

相生橋の袂から桜並木を覗いてみました。まだ若木の桜です。この先を進むとパリ広場があるようですが今回は先を急ぐことにします。広場名は中央大橋に飾られたパリ市から贈られた”メッセンジャー像”と関係があるのかもしれません,関係も無く付けた広場名ではないようです。2018.03.27

 

14:58、東京海洋大学に係留されている美しい帆船・明治丸が見えます。大学のHPによれば明治7年に竣工して、後の日本の広大な排他的経済水域の確保に力があったと書かれていました。興味深い話です。2018.03.27
15:14、清澄通りを月島駅方面に向かい左折してから道が分からなくなりました。親切な駐車取り締まりの人がこの橋を渡り晴海通りに出て右折と教えてくれました。2018.03.27

15:15、晴海通りを南に向かって進んでいます。広い通りに人通りが殆ど見えません。最後はジョギングをする事にします。途中若い人が二人走りながら私を追い抜いて行きました。

15:31、異様なタワーが現れます。清掃工場でした。2018.03.27

晴海埠頭 スタート地点より31.9km

15:39、晴海ふ頭に到着、ターミナルが見えます。永代橋から約4.6km、スタート地点より約31.9km(32kmと書きます)でした。今朝6:30分に戸田公園駅を出発したので、約9時間の行程になりました。今回の行程はここで初期の目的を達した事になります。

2016年4月11日、隅田川をジョギングして訪れた晴海ふ頭西側の晴海公園方面は、現在東京オリンピックの工事の最盛期で立ち入り禁止になっていした。

この一帯の角々には交通整理の人々が立っていて、私がよたよたと走っていくと左程多くはない工事の車を止めて道路を導いてくれます。まるでマラソン・ランナーの気分で申し訳なくもゴール近くでの嬉しいおもてなしでした。2018.03.27

晴海ふ頭の10m程手前にフェンスがあって立ち入り禁止になっていました。対岸に見えるのはレインボー・ブリッジのようです。

今日は一日中春霞がかかったようなぼやけた背景が広がっています。2018.03.27

美しいガラス張りの晴海ふ頭のターミナル・ビルに入ってみました。誰も入っている人が居なかったので通りがかった関係者の方に聞いたら入っても良いとの事で広い展望デッキを一人占めです。

右手の晴海埠頭公園の前には、前回2016年4月11日、隅田川のジョギングで見た海王丸と思われる帆船のマストが見えます。再会は海まで来た実感を強く印象付けてくれました。

ご存知かもしれませんが、このターミナルはお台場から対岸を見るとキラキラ光っているガラスの建物です。東京オリンピックが開催されると多くの人で賑わう事でしょう。ただ、もうのんびりとした空間がその後戻る事も残る事も無いでしょう。

やはり春霞のように海面がもやっています。夕暮れが迫っている事もあり景色がぼんやり見えます。ただ、旅の最後には相応しい広大な風景と言うプレゼントをもらいました。2018.03.27

西側の晴海ふ頭公園があった辺りはクレーンが林立して盛んに工事が行われています。

埠頭東側にも船が停泊しています。やはり何らかの練習船のように見えます。

16:23、晴海ふ頭から左に曲がって朝汐運河を渡ろうとしましたが行き止まりにぶつかり、仕方なく晴海通りから清澄通りとの交差点にある勝どきに駅に出て勝どき湯に到着しました。かなり大回りしたことになります。

これで今回の隅田川のジョギングの旅は終わりとなりました。晴海ふ頭から勝どき湯まで約2.5km、勝どき湯から大江戸線勝どき駅まで0.4kmで計2.9km。今日の距離はスタート地点より34.8kmでした。2018.03.27

長い一日の 緊張は最後の勝どき湯の中で大きな充実感と入れ 替わりました。湯船に身を沈めた時間はまさに至福の時と言えます。墨堤の桜を除いて、多くは地元の人々が生活の一部としている桜の花を愛でているだけの、手垢にまみれた感じの観光用の桜ではない(勿論桜には何の問題がないのですが)清々しい花々に巡り合いました。それも隅田川と言う東京を流れるかなり広い水面を背景とした素晴らしい風景です。

特に最後の月島の桜の堤は私に最も感動を与えてくれました。既に次回も訪れて見たいと思っている春の景色です。2018.03.27

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04/17/2021

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