狛犬を訪ねて№25・那須の平業の狛犬を訪ねて①  

 

さくら市加茂神社・野田平業(42歳)狛犬・昭和15年(1940年)禁・無断転載

2018年12月28日の夜から県境の村へ向かう予定でしたが仕事が忙しく31日の朝出発することになってしまいました。午後3時頃までに村に到着すれば良いので、途中東北道の矢板ICで降りて那須の神社を訪ねて見る事にしました。

宇都宮インターを過ぎて矢板インターに向かって東北道を進んで行くと鬼怒川を渡ります。上流の左右に雪の山が見えます。左は男体山等の日光連山かもしれませんそうすると、右は会津の山でしょうか。大晦日とは思えない長閑で静かな風景です。平成最後の年の大晦日、那須の狛犬を訪ねる旅は青空の下の雪山が道連れとなりました。

初詣の準備で氏子の人々が集まっている場合があるので、その様子を見るのも楽しみの一つです。集落の共同体の人々の護る静かな神社も大晦日・正月は一時の賑わいとなります。社を浄める和気あいあいとした人々の姿を見ると、暮らしと一緒にある神社の佇まいが生き生きとして見えてきます。

今回の狛犬巡りはグーグル・マップで探した、白河の石工・野田平業の狛犬を訪ねる旅になります。4つの平業の狛犬を見て大きな満足感を感じながら、県境の村へ向かう帰路に尋ねた最後の神社は更に思いがけない石像を見る事になります。平成最後の大晦日の狛犬巡りは私に大きな喜びを与えてくれました。2018.12.31


2018.12.31・狛犬を訪ねて№24・①那須の狛犬を訪ねての神社参拝順路

◉その1記載分 ①加茂神社⇒②大田原市蛭田・温泉神社⇒ ◉その2記載分①笠石神社⇒②狭原・温泉神社 ◉その3記載分①薄葉温泉神社⇒②西郷神社
2018.12.31

那須の狛犬マップはこちらです。   ◉那須の狛犬スライド ◉野田平業に付いて
 
さくら市・加茂神社
加茂神社:栃木県さくら市上河戸

駐車に付いて:神社は狭い集落の道の脇にありますがこの木の鳥居の周辺に数台車が止められます。

神社は樹木に覆われて見にくいのですが注意して進んでいたので鳥居に気が付きました。駐車場所は木の間にあるので気付かずに一旦通り過ぎて戻って来て、この木の鳥居への道に止めさせて貰いました。既に初詣の準備は整っているようで神社はひっそりとしてありました。2018.12.31

赤い木の鳥居を潜って石段を登ってきました。グーグル・マップで確認していた通り出来の良い野田平業の狛犬が境内に見えます。幸先の良い那須の狛犬巡りのスタートとなりました。2018.12.31
 

さくら市加茂神社・野田平業(42歳)狛犬・昭和15年(1940年)

右に置かれた阿像、口の開き具合の彫りが巧みなのか顔付が精悍に感じます。素人の感想ですが、この時代の平業の狛犬の中でも良い出来に見えます。

篭彫りであった玉は経年の為にほぼ破損していました。2018.12.31

皇紀2600年を記念した狛犬は良く目にします。昭和15年に奉納されたようです。阿像の後ろから吽像を写していますが、後姿の彫りも大変美しいと思いました。2018.12.31

左に置かれた吽像、子供が2頭彫られています。吽像もやはり阿像に似て顔付がかなり精悍です。2018.12.31

台座には”白河町字横町 彫刻師 野田平業作”とハッキリと刻まれています。所謂皇紀2600年を祝して奉納された狛犬の年号が昭和15年と記されていました。2018.12.31

社から右に降りる踏み跡を辿ると分社がありました。石段の下には鳥居とその先に氏子の人々の暮らす集落が見えます。

降り立った道を車を止めた本殿の鳥居の下まで戻ります。道路は杉並木にが続きます。

蛭田の湯泉神社に向かう事にします。見通しの良い道からは大きな青空と幾つもの雲が浮かんでいます。大晦日とは思えない長閑な風景に歓声を上げてしまいました。

地平線の先には塩原周辺と思わる雪の嶺が望まれます。街の狛犬巡りとはやはり楽しさが違います。見知らぬ土地の心細さも加わり旅した気分が横溢として心を占めます。

 
大田原市蛭田・温泉神社
温泉神社住所:大田原蛭田。

駐車に付いて:神社への道はかなり狭く曲がりくねっていました。近くに来てから、庭の手入れをしている地元の方に出会い30m程先との説明を受けてなんとか辿り着きました。神社の横に2~3台ほどの駐車スペースがあります。2018.12.31

村社温泉神社の社柱が建っています。氏子の人々の数が多い事を表しているのかもしれません。初詣の支度は既に終わっているようです。2018.12.31

温泉神社の左には稲荷神社が奉られています。八聖山不動尊や墓地も隣接しているので集落の神聖な場所なのかもしれません。

狛犬の姿が見えます、拝殿でお参りをさせて貰うことにします。2018.12.31

大田原市蛭田・温泉神社狛犬・昭和16年(1941年)野田平業43作品

通常のサイズより僅かに小さな平業の狛犬が奉納されていました。右に置かれた阿像、狛犬の表情はまさに平業の狛犬です。篭彫りの玉に模様が入った平業としては珍しい意匠です。先程尋ねたさくら市加茂神社の狛犬が昭和15年ですから、それから一年後の作品になります。

2018.12.31

皇紀2600年は目にする年号ですが、2601年と言うのは寡聞にして初めて目にしたかもしれません。2018.12.31

 

左に置かれた吽像、この狛犬も先ほど訪れたさくら市加茂神社と同じく子供を2頭足下に納めています。2018.12.31

苔が密生して台座に刻まれた文字の一部、白河町横町と思われますが、が判読できません。ただ、”彫刻師野田平業作”読むことが出来ました。

温泉神社の狭い道を抜けて森に覆われた神社を振り返りました。カーナビが導いてくれる進行方向は広い畑とその先に雪の山と大きなそれが広がっています。

神々のプレゼントのような風もない穏やかな大晦日、平成最後の一日をゆったりと楽しんでいます。2018.12.31

 
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2019年1月16日
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