桜の道を辿る・北国の桜 白河市から二本松市へC
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二本松市・本久寺の枝垂桜・推定樹齢370年 2019.04.08(禁)無断転載
 
*参照ください・桜の道を辿る・北国の桜・目次・2018年4月9日〜10日
@福島県白河市〜須賀川市 A二本松市 B白河市1 C白河市2 D桜と狛犬

平成最後の春の訪れには大いに気をもまされました。日替わりで寒暖の日がやってくるので桜の開花が全く読めません。街での絢爛たるヨメイヨシノの桜並木を見てしまうと、密やかに花びらを開かせる北国の一本桜が無性に思い出されます。雪の山並みを背景にそれぞれに語り継がれた来た物語を持つ桜の古木達です。

4月8日、何とか時間をとって県境の村に出かける事にしました。一年前、慌ただしく訪れた二本松市の推定樹齢800年の茶園の桜を同行者に見せたいと思っています。ただ、果たしてこの寒さで桜が咲いているのかという不安を感じながらの出発です。案の定、高原の村に到着するとストーブなしでは過ごせない寒さです。おまけにあれ程慎重に水抜きをして帰ったのに台所用のボイラーが破裂していました。

2019.04.08

2019年北国の桜・掲載順路(マップ・コード:寺社の入口部分に設定しました)
@常願寺(61003006*88)⇒愛宕神社(61003283*54)⇒慈眼寺(61 035 581*06)
A茶園の桜(129608272*78)⇒大隣寺(129606637*76)⇒霞が城(129637274*30)
B龍泉寺(129636611*43)⇒蓮華寺(129638004*61)⇒鏡石寺(129608821*13)

C善性寺(129638389*16)⇒長泉寺本久寺(129639214*86)⇒駅前交流センター駐車場(129 607 403*13)・街散策と二本松神社

D白河市南湖神社・楽翁桜⇒白河市・妙関寺の乙姫(おとひめ)桜
〇2019年4月22日・北国の桜U(二本松市)・掲載順路F〜
E西郷村・阿武隈川の桜⇒二本松市平石町・豊稔神社鈴の石の桜129491135*78⇒芹沢の千年桜129431220*76⇒35

F新殿神社(129416811*40)⇒福田寺129416811*40)⇒合戦場の桜129444239*55)

G桃前の桜(129477644*68)⇒愛蔵寺・護摩桜129598001*86)
H祭田の桜(129623166*57)⇒小田彦太郎桜中島の地蔵桜(129655624*04)
 
スライド・2019年
スライド・2019年@ 画像をクリックするとスライドがご覧いただけます。 スライド・2019年A 画像をクリックするとスライドがご覧いただけます。
スライド・2018年
スライド@ 画像をクリックするとスライドがご覧いただけます。

スライドA 画像をクリックするとスライドがご覧いただけます。

北国の桜への道・2018年・地図 *2019年訪問地
 
二本松市・名知らずの桜
顕法寺(マップ・コード129638385*56)をセットして寺を探しました。辺りは上り坂で道路の両側は木が覆っています。車を止めるスペースがあったので車を止めて左の斜面の細い道を登ると行き止まりに一本桜がありました。お墓は有るのですがお寺は見当たりません。

一旦下って右の斜面を登ります。橋のある道に出たので100m程進みましたがお寺は見当たりません。斜面には桜並木が見えますが一本桜は見当たりません。

どうも間違った場所を探しているようなので一旦車に戻る事にします。

稲荷神社単体でこれ程重厚な神社は余り目にしたことがありません。狐の石像は昭和11年に奉納されたかなり大型の見応えのある作りでした。2019.04.08
家に帰りグーグル・マップで調べると、神社は二本松市竹田1丁目162の五社稲荷神社であることが分かりました。顕法寺は二本松市竹田1丁目198なので直ぐ近くであったことが分かりました。2019.04.08
二本松市・善性寺・枝垂桜

善性寺住所:二本松市二伊滝1丁目81
狭い道に不安を感じながらカーナビに従って道の行き止まりのお寺にやって来ました。駐車スペースに車を止めて山門に書かれた名前を見ると”長泉寺”と書かれています。又違ったかと不安を感じながら辺りを見回すと隣にもお寺が見えます。念の為に山門まで歩いてみるとそれが目指す”善性寺”でした。枝垂桜を見てから二つの寺院は中で行き来が出来る事が分かりました。2019.04.08

境内の左手に美しい樹形の枝垂桜は見えました。幾分夕方が近くなった西陽を浴びて美しさが増したようです。2019.04.08

 

優雅な咲き方の墓守桜の周りをまわりながらその姿の変化を楽しむことにします。2019.04.08

この方向からは少し花付が少ない印象を受けました。日当たりの加減なのかもしれません。2019.04.08

余り沢山の桜を見て草臥れてしまったと車に残っていた妻に美しい桜だと知らせて再度訪れました。2019.04.08
まさに満開の時を迎えたばかりの美しい桜の色に見惚れてしまいました。2019.04.08
善性寺の枝垂桜の前を通り左に進むと隣接する長泉寺に出られました。2019.04.08
 
二本松市・長泉寺
長泉寺と善性寺は隣り合っていました。善性寺の優雅な枝垂れ桜の下を過ぎて長泉寺の境内に足を踏み入れるとこちらも桜の花が迎えてくれました。2019.04.08
太い幹の枝垂桜が咲いていました。余り桜の花が咲いている事を意識しないかった為に慌てていたのか画像の上部が切れてしまいました。周囲には桜を始め美しい花が咲く境内が広がっていました。お参りをさせて貰って次の本久寺に向かうことにします。2019.04.08

本久寺(129639214*86)のマップ・コードを入れるとすぐ近くを示して車で進む方向が出てきません。歩いて長泉寺の左側を進んでみると道は行き止まりになってしまいました。仕方なく車を走らせてみると画面に本久寺への進行方向が出てきました。確かにほぼ隣接する場所にありました。2019.04.08

 
二本松市・本久寺の枝垂桜・推定樹齢370年

本久寺住所:二本松市根崎1丁目267−1。神社入口には小さな標識が出ていました。善性寺・長泉寺・本久寺はほぼ丘陵の裾に隣接しています、桜の季節は美しい桜の帯が広がっています。お参りをさせて貰ってから美しい桜を見させてもらいました。2019.04.08

元禄2年(1689年)の芭蕉の奥の細道の途次この本久寺の枝垂桜を見たという伝承が残っていると言う説明板が設置されていました。もしそうだとすると芭蕉の見た枝垂れ桜は樹齢が40年程になり、もし桜の季節に咲いていればそれなりの花を咲かせていたと思われます。現在でも花付の良い枝垂れ桜に見えます。もしかすると旅する芭蕉が見上げた同じ桜を同じように見上げていると思うと感動がより深くなりました。

因みに芭蕉が須賀川の等窮宅を出立、郡山を経て二本松から安達ケ原の黒塚を訪ねたのは現在の6月17日にあたります。2019.04.08

丁度見やすい斜面の位置に桜は咲いていました。右隣にもほぼ同じ大きさの枝垂れ桜、左の山の斜面にも桜、見る者には舞台装置として絶好の組み合わせになりそうです。2019.04.08

 

右に移動して見て見ました。未だ、花びらが開きだしたばかりで初々しい風情が魅力的です。満開の頃は更に全体が膨らんでくるに違いありあません。2019.04.08

 

右隣りにも似た枝垂れ桜、もしかして左の桜の子供かとも思えてしまいます。2019.04.08
丘の斜面を登り後ろから桜を見下ろしています。右が本久寺の枝垂桜・推定樹齢370年の桜です。2019.04.08
右に目を転ずると丘陵の斜面にも桜が見えます。こちらは多分ソメイヨシノではないかと思われます。2019.04.08

真後ろに回って見ました。左に大きく枝を張り出しています。2019.04.08

左側からの姿は斜面に沿って流れ下るような美しい桜の帯でした。北国の日暮れは直ぐにやって来そうです。最後に素晴らしい春の桜を見る事が出来ました。県境の村に戻る時間のようです。2019.04.08

妻が県境の村で何時も野菜を戴く近所の方にお土産を買いたいと言うので駅前の交流センター駐車場に車を入れました(センター開場時は1時間無料・それ以降¥100/時間)。茶園の桜で会った地元の人が教えてくれた二本松駅前のお菓子屋さんで小饅頭と⇒の大福を買いました。洒落た和菓子屋さんでした。2019.04.08

 

花には目の無い同行者ですが沢山の桜を見て”桜あたり”をしてしまったようで疲労困憊の様子です。私は未だ見たかったのですが県境の村に戻る事にしました。やはり北国の一本桜は私の好みに合うようです。気が付けば昼食も取らずに桜を訪ねていました。

冬は丈余の雪に埋もれ台地にぽつんと立つ置賜桜回廊の桜が武者なら二本松の桜はお寺で大切に守られてきた御姫様かもしれません。共に雪の峯を背景に美しい花を見せてくれました。そしてそれぞれ1本毎に語り継がれてきた物語があることも私を惹きつける要因です。来年の再開をお菓子屋さんでの買い物の帰路立ち寄った二本松神社でお願いをしてきました。2019.04.08

 
05/18/2019
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