狛犬を訪ねて№27・二本松市の狛犬を訪ねて② ①へ 

 

二本松市・八幡神社と西郷村・永倉神社の野田平業作狛犬禁・無断転載

2019年4月22日2週間前の4月8日に桜を見に出かけた二本松市に、今年最後の花見に再度出かけて見る事にしました。その途中時間があれば神社に立ち寄りたいとおもっています。2019.04.22

2019.04.22・狛犬を訪ねて№27の神社参拝順路

◉その1記載分 ①二本松市・二本松神社⇒②二本松市・鈴石神社

◉その②記載分 ①二本松市・八幡神社⇒②西白河郡西郷村・永倉神社

参考データ

白河市の狛犬マップはこちらです。   ◉白河市の狛犬スライド ◉白河市の狛犬一覧
野田平業狛犬 ◉白河市の石工
 
二本松市・八幡神社
八幡神社住所:二本松市上川崎宮66。

2019年4月22日の二本松市の一本桜を訪ねる旅は”中山の地蔵桜”の後"長澤の桜"を訪ねたのですが見つかりませんでした。写真の集落の先に宗教施設らしき建物があったのですが桜は見えません。此処から少し左の山に向かって歩いてみたのですが一本桜が見つかりませんでした。

桜を諦めて県境の村への帰路、八幡神社を訪ねる事にしました。グーグル・マップの写真から野田平業の作と推測される狛犬が見られると思ったのです。その推測は大当たりで平業の出来の良い素晴らしい狛犬に出会うことが出来ました。2019.04.22

どこをどう走ったのか不明ですがカーナビに従って走っていくと阿武隈川を渡ったと思われます。神社は集落の中の川の脇に鎮座していました。

2019.04.22

安達北郷総鎮守の文字がみえます。石段の先の鳥居を目指して登ります。鳥居の先には静かな神域が広がっていました。2019.04.22
木鼻狛犬を含めた見応えのある木彫を見上げています。2019.04.22
自然木の経年による程よい色合いが八幡神社の扁額の背面を飾る美しい彫りを引き立て居るようです。2019.04.22
木鼻の右側に取り付けられた狛犬も木目が生かされたリアルな姿です。口を開けた阿像と思われます。2019.04.22
左の吽像の木鼻狛犬、力強い姿が表現された木彫に見えます。2019.04.22
”医王善逝(いおうぜんぜい)殿”の扁額が掛かる美しいお堂が本殿の右に祀られていました。薬師如来を祀るお堂のようです。2019.04.22

二本松市上川崎宮・八幡神社狛犬・彫刻師 野田平業42歳作品・昭和15年(1940年)

右に置かれた阿像と思われます、一見して彫りが繊細で極めて保存状態の良い狛犬だと思いました。平業の特徴である大きな籠彫りの玉の彫りも繊細で中の残された玉も残っていました。

目や平業の文字等にも彩色が施されていて、氏子の方々の長年の手入れの良さのお陰ででこれだけの姿で残されていたのでしょう。苔などが見られない美しい石像と対面出来ました。2019.04.22

阿像から吽像を写しています。阿像の後姿からも平業のグレードの高い彫りが理解できます。2019.04.22

左の吽像、目の彩色のせいか平業の狛犬の表情が生き生きとして見えます。凹凸の差が大きいように見えます、それが立体感を産み出しているように見えます。透かし彫りの個所も数か所見られる事からも力を入れて彫った事が分かります。

美しい社と平業の力作に出会えて二本松市の一本桜を訪ねる旅の最後としては申し分ありません。大きな満足感が思い出に残りそうです。2019.04.22

台座には”磐城白河町之住 彫刻師 野田平業作”の文字が見えます。赤い彩色が施されている事からも氏子の方々の手入れの良さがこの文字を残してくれたように思えます。年号は所謂紀元2600年を記念する奉納なので野田平業の昭和15年(1940年)の作品と推定しました。昭和15年は最も多忙だったに違いありません、私の知る限りでもこの狛犬を含めて7対を彫っていたことになります(多分未だ見つけられると思われます)。2019.04.22
二本松市・黒塚
八幡神社から県境の村への帰路、安達が原公園に立ち寄りました。桜は既に終わっているようでした。芭蕉が立ち寄ったという黒塚を見たいと思っていました。2019.04.22

(芭蕉:奥の細道)・・・日は山の端にかかりぬ。二本松より右にきれて、黒塚の岩屋一見し、福嶋に宿る。

この観世寺の境内にその黒塚の岩屋はあるそうですが時間もないので芭蕉がこの辺りに来たという事だけで満足する事にしました。お寺の後方に見える五重の塔まで歩いてみました。桜は既に終わっていました。2019.04.22

西郷村・永倉神社  1回目 

この永倉神社には近隣でもかなり珍しい事ですが3対の狛犬が奉納されており、入り口の鳥居の傍の狛犬が野田豊吉(野田平業の本名)、もう一対が坂上清勝(目にしたことの無い石工名なので推測です)、そして本殿に近い狛犬が私には不明でした。

狛犬に関心を持ちだした最初の頃に見た事もあり、確りと台座の周囲を調べなかったと思われます。もしかしてと推測している石工名を今回は確認するために訪れました。2019.04.23

永倉神社住所:西白河郡西郷村長坂長坂。車は集落の中の狭い鳥居の前のスペースに止める以外ないと思われます。邪魔にならないように十分注意して駐車する必要があるかと思います。2019.04.23

二本松市の一本桜の旅から帰った翌23日、白河市の農協の直産物販売所”り菜あん”に野菜を買いに出かけました。

前日、二本松市八幡神社野田平業の狛犬を見た折に西郷村・永倉神社の石工名が不明の狛犬を確かめようと思ったので立ち寄る事にしました。珍しい事ですがこの神社には3対の狛犬が奉納されています。

平安初期時代の創建と説明に書かれていますが、7~8世紀と考えられる白河の関借宿廃寺跡の遺跡などから十分にあり得る話だと思いました。特に永倉神社は阿武隈川に接して鎮座しており下流に位置する借宿廃寺跡とは川を通じてつながる事は容易であったのではないかと思いました(全くの素人の想像を楽しんでいますが)。2019.04.23

 

西郷村・永倉神社狛犬・大正13年 (1924年)野田平業・26歳の作品

境内の一番奥・本殿への石段の登り口に置かれた狛犬が石工名を確認したかった石像です。

推測通り白河の彫刻師 野田平業の大正13年・若干26歳の狛犬でした。大正時代の平業の狛犬の特徴である若干扁平な顔の意匠が見て取れます。

右に置かれた阿像と思われる狛犬、玉は平業の特徴である籠彫りではありませんが美しい模様が彫られています。

 

2019.04.23

右阿像から吽像を写しました。竹藪に囲まれた暗い境内は日の差す表とはまるで別世界です。2019.04.23

左に置かれた吽像、子供も2頭彫られています。薄暗がりの中なので細部が見にくいのですが弱冠26歳ながら全体のバランスにゆがみを感じさせない石像です。

2019.04.23

”彫刻師 白河之住 野田平業作”の文字がはっきりと台座に彫り込まれていました。私の推測は確認出ました。2019.04.23
 
永倉神社・2つ目の狛犬・昭和36年(1961年)・石工 坂上清勝(推定)

2つ目の狛犬です。これは右に置かれた吽像と思われます、つまり一般的な阿吽像位置が逆に置かれているタイプのようです。

この近辺ではあまり目にしませんが、胸の部分が大きく膨れた意匠になっています。2019.04.23

左に置かれた阿像、口を大きく開けてかなりの迫力に見えます。玉も彫りこまれています。2019.04.23

伊勢神宮参拝の記念に奉納された狛犬と思われます。年号と奉納者名とは別に台座の横に彫られた”坂上清勝”の名前が見えます。この狛犬を彫った石工の名前ではないかと推測しています。2019.04.23

 

 

 

二つ目の狛犬の上部から本殿方向を見ると永倉神社の石柱と野田平業の狛犬が見えます。下を見ると2番目の狛犬が見えます。

竹藪に囲まれた参道は昼でも薄暗い空間が広がっています。2019.04.23

3つ目の狛犬・昭和17年3月(1942年)・石工 野田豊吉(野田平業本名)

右に置かれた阿像、台座には”大東亜戦争記念”と彫られています。それもあるのか狛犬の表情が険しい印象を受けます。名前も”石工 野田豊吉”と本名が彫られています。2019.04.23

 

右の阿像から吽像を写しています。人家の間に参道が右に曲がりながら小山の斜面を登って行きます。2019.04.23

 

昭和17年まさに戦時下に奉納された狛犬です。この昭和17年が野田平業の狛犬製作の終盤となります。戦後に入り占領政策から神社への締め付けが強まり、現時点で私の知る限りでは残念ながら2対の狛犬を製作したにとどまりました。2019.04.23
左に置かれた吽像も、錯覚かもしれませんが表情はどこか険しさが見えるような気がします。2019.04.23
神社の外に出て阿武隈川の橋に向かいます。右手には田に水を入れる準備作業を進めている農家の人の姿が目に入ります。その先には残雪の残る那須連山の山並みが望まれます。2019.04.23
阿武隈川の八重桜 ソメイヨシノ

県境の高原の村に戻るべく阿武隈川の橋を右岸に渡りました。土手に八重桜の並木が見えます。

昨日4月22日、二本松の一本桜を辿る旅の出だしにも2km程上流の土手でソメイヨシノの桜並木を見たばかりです。

誰も見る人の居ない八重桜の土手に行ってみました。2019.04.23

渡ってきた阿武隈川の橋の方向を見ています。まさに満開の時を迎えたようです。2019.04.23

未だ開いていない八重桜もかなり見えます。最も美しい色の桜を見たことになります。

標高の高い村の八重桜は未だ蕾でした。2019.04.23

100m以上あるのではないかと思われる桜並木を歩く気にはなりません。予期しない長い桜の帯を眺めてその美しさに酔ってしまいました。右側には阿武隈川が流れています。2019.04.23

県境の村に戻り買い込んだキュウリ・トマト・ナスの苗を植えこみました。更に、収穫が期待できるモロッコ・インゲンと枝豆の種も蒔きました。畑仕事が終わったのち、大慌てで準備をしてから、峠を越えてイワナ釣りにも出かけましたが雪解け水で魚の姿を見る事は叶いませんでした。2019.04.23

 
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2019年5月19日
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