狛犬を訪ねて№27・二本松市の狛犬を訪ねて① ②へ 

 

二本松市・鈴石神社の素晴らしい木彫禁・無断転載

2019.04.08、少し早いかもしれませんが二本松市の桜を見に行く事にしています。その折り、神社に立ち寄る事もあるので狛犬を見て見ようと思っています2019.04.08

2019.04.08・狛犬を訪ねて№25・①白河市の狛犬を訪ねての神社参拝順路

◉その1記載分 ①二本松市・二本松神社⇒②二本松市・鈴石神社

◉その②記載分 ①二本松市・八幡神社⇒②西白河郡西郷村・永倉神社

参考資料
白河市の狛犬マップはこちらです。   ◉白河市の狛犬スライド ◉白河市の狛犬一覧
白河市の石工
 
二本松市・二本松神社
二本松神社住所:〒964-0917 福島県二本松市本町1丁目61。

2019.04.08、推定樹齢370年の美しい本久寺・枝垂桜を見て大よそのこの日の目的の桜を訪ねる旅は終わりました。駅前の交流センターの駐車場に車を置いて街の散歩とお土産を買いに出て見ました。私はその途中大急ぎで通りかかった二本松神社に参拝をしました。石柱に私には見慣れない旧社格表示の”県社”の文字が見られます。2019.04.08

駅前のメイン・ストリートに面して鎮座する大きな神社でした。拝殿に続く石段を登ると狛犬が見えてきました。2019.04.08

神社の入り口に二本松城の地図があります。周囲を山で囲まれた狭い平地に城下町があったようです、小峰城の城下町白河よりかなり狭い地域に人家が密集していたように見えます。2019.04.08
広く長い石段を登ります。2019.04.08 随身門を潜ると境内に桜が咲いていました。
境内の神楽殿のあたりから石段を登って来た先の随身門を見ています。桜が丁度満開のようです。2019.04.08

二本松市・二本松神社狛犬・石工 阿部興作・昭和15年(1940年)

石段を登り切った随身門の手前の小広い台地に若干大きな狛犬が奉納されていました。右に置かれた狛犬は口が開き気味です、阿像と思われます。所謂招魂社式と言われる意匠に見えます。

2019.04.08

昭和15年の年号と”石工 阿部興作”の名前が彫られていました。かなり狛犬などを作り慣れている石工の人のように見えます。2019.04.08

重厚な神社の佇まいです。夕方の近いせいもあり誰もいない境内は静寂そのものです。拝殿でお参りをさせて貰いました。二本松市の美しい一本桜にお礼を伝えて貰う事も願いました。2019.04.08
境内の右に植えられた桜は未だ蕾が開きだしたばかりのようです。早咲きと言われる近くの蓮華寺の枝垂桜とは様子が大きく異なっています。

整った神楽殿や本殿の木鼻の彫りなど近隣の人々の信仰の深さが推測される建築物が見られました。2019.04.08

二本松市・鈴石神社
鈴石神社住所:二本松市鈴石町

2019年4月22日、2週間前の4月8日の一回目に続いて、2回目の二本松市の一本桜を見る旅に出掛けました。4月8日は果たして開花しているかと言う不安、今回は花が散っていないかの不安の中の出発でした。幾つかの一本桜の下では花吹雪を浴びましたが、多くの桜は満開の花弁で迎えてくれました。この鈴石神社裏山の鈴の石の桜は強く吹き流れる薫風に乗って大量の花吹雪を撒き散らして見せてくれました。

車は軽トラで通りがかった地元の方に断って神社裏手の鈴の石の桜の下に止めさせてもらいました。桜を見てからの神社参拝中にその方と再度出会い色々と神社の話を聞けたことは楽しい思い出になりました。2019.04.22

神社の御由来によればかなり古い創建の神社のようです。鈴石神社本殿の前に出て参拝をさせてもらいました。この神社の狛犬も、大きなサイズと地元・本宮市の石工の人の彫も見応えを感じました。そして、社殿の美し木彫の彫に感嘆しました。時々名を残すことのない無名の職人の、どうして彫ったのかと思える素晴らしい木彫に出会いますが(神奈川県南足柄町・足柄神社の木彫を思い出しました)この木彫もその一つでした。桜の咲く最適の季節に訪れたようです。2019.04.22

 

二本松市・鈴石神社狛犬・昭和15年 (1940年)石工師 x(一字不明)本 栄

右に置かれた阿像と思われる狛犬、作り慣れた石工の石像らしく違和感を感じません。その大きさにも驚かされます。鈴石神社の素晴らしい木彫を背景に見ています。

2019.04.22

左の吽像から阿像を写しています。ボリュームもさることながらこの近在にもかなりの腕の石工の人が居たことを知りました。台座と取り付けられた銅板には皇紀2600年の文字が刻まれています。2019.04.22

一般的には吽像の位置・左に置かれた狛犬ですが、口をかなり大きく開けています。阿吽像の明確な区別が出来ませんでした。子供は両方の狛犬に彫り込まれています。

台座に取り付けられた銅板に彫った石工の名前が見えますが、姓がはっきり読めません。

”石工師 本宮町 x本 栄”と読めるようです。本宮町は現在の本宮市で二本松市に隣接した南側の町です。聞きなれない”石工師”の名称はもしかすると白河市の彫刻師と名乗った野田平業を意識したのではと思えてきます(個人的な推測です)。 2019.04.22

木彫

参拝をさせてもらいながら上を見上げると素晴らしい木鼻に彫られた木彫がありました。そこまでやるかと何時も感じる小松寅吉の石像とどこか同じ雰囲気を感じました。この名前も残さない職人の木彫もとことんまで詳細に彫り込んであります。ほとほと感心し感嘆する美しい木彫でした。

木彫を探して神社の横に回ると大きなハチの巣がぶら下がっていました。普段ならその造形に見惚れたでしょうが、この木彫を目にしたばかりの私には何の感慨も湧いてきませんでした。2019.04.22

鈴石神社の扁額の後方にも精密に彫られた木彫が飾られています。狛犬や牡丹が彫られていました。2019.04.22

神社の左側に向かってみました。道路の先に雪の安達太良山が見えました、鈴の石の桜は右手にあります。

写真を撮り忘れましたが、神社の道路脇に江戸時代役人の不正を訴えた村人の中の首謀者と見なされた人々が処刑された事を記した石碑がたっていました。物語ではしばしば目にする出来事ですが実際の現場でその事実を示されてしばし呆然としてしまいました。桜への旅での思い出は深くそして広く残りました。2019.04.22

 
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2019年7月5日
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