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狛犬を訪ねて38の1・白河市 近津神社⇒八雲神社 |
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狛犬を訪ねて№38・白河から那須の狛犬➄さくら市の狛犬 |
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狛犬を訪ねて#38・2021年の初詣の⑥ さくら市の赤城神社から次の智賀津(ちかつ)神社を目指して車を走らせていると温泉パンと書かれたお店がありました。昼飯のパンを買おうと入ってみました。幾つかのパンを買っていると店に次のお客がやって来ます、かなり人気のパン屋さんなのかもしれません。温泉パンの名前で喜連川には温泉がある事を思い出しました。2021.01.02 |
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コロナ・ウイルスの状況下、2021年の初詣は 12月28日~1月2日の間に分散して参拝する事にしました。 | ||||
智賀津(ちかつ)神社住所:さくら市狹間田2878 。交通量がそれなりにある293号線を走ってくると旧奥州街道の交差点で左に曲がる複雑な道の辺りで”目的地です”とカーナビが告げますが見晴らしの開けた辺りには神社らしい建物も鳥居も見えません。3度ほど行き津戻りつしながら探しましたが見つかりません。 諦めてグーグル・マップにある”ラーメン・ショップ”の前でUターンをするとなんと田圃の先に鳥居が見えました。細い道をこわごわと進んで鳥居の前に車を停めさせてもらいました。赤い木の2の鳥居が近付くほどに大きな狛犬が見えてきました。諦めずに探して良かったと安堵しました。 2021.01.02 |
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293号線に面したラーメン・ショップの前を曲がって田圃の中の道を進みます。神社に入る道の横には大量の建築資材のような品物が積まれていたので神社の石作りの一の鳥居が見えませんでした。2021.01.02 |
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一の鳥居から30m程進むと赤い木製の二の鳥居があります。参道からも大きな石組の上に奉納された素晴らしい彫りの狛犬が見えました。 入り口の参道からは想像も出来ない神社に度肝を抜かれます。正面から境内にお辞儀をして拝殿を見ると更に二つ目の狛犬が見えました。思わずほっぺたをつねりたくなる程の喜びです。 杉木立に囲まれた神社は静寂に満ちた神域です。心を静めて参拝をさせて貰いました。2021.01.02 |
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那須連山近くの那須野が原開拓の苦労話はしばしば耳にしましたが(多くの経験者の方々の多くが亡くなったせいか近頃は殆ど聞きませんが)、平地のこのあたりでもさぞ大変なご苦労を重ねたのではとその折りの話を思います。 辺りに広がる今日の穏やかな風景からは”開拓”の文字は思いもよらない事でした。2021.01.02 |
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杉木立が辺りを囲む静かな境内で心を静めてお参りをさせて貰いました。2021.01.02 | ||||
お参りを済ませてから赤い木製の二の鳥居まで戻って一番目の狛犬を見させてもらう事にします。参道には杉の葉っぱが程よく散っていました、足で踏むと心地よい感触が残ります。静寂の境内に身を置く幸運に手を合わせなくてはなりません。2021.01.02 | ||||
智賀津神社・一番目の狛犬・昭和5年(1930年)・石工 眞船 卯右衛門(白河市大信) |
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右の狛犬は阿像と思われます。大きな台座の上に乗った狛犬は普通より若干大型で如何にも威風堂々とした風情が感じられます。顔付も見慣れた卯右衛門(一見して卯右衛門ではと推定しました)のそれとはいささか違って威厳を感じさせるものです。 彫りはかなり繊細で注意深く彫り込まれているように見えます。子取りの意匠の子供の彫りも油断なく彫られていました。子供脇には牡丹の花までもが彫り込まれています。 2021.01.02 |
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右の阿像から左の吽像を写しています。後からの姿も彫りの緻密で繊細な様子が分かります。台座が高い事もあり見上げても全ての細部が見渡せません。2021.01.02 |
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左の吽像は玉取りの意匠でその玉は篭彫りだったようです。内部にも小さな玉を彫り込んだかなり手の込んだ作りですが、寒冷地の為にこの種類の玉の多くが破損を免れないようです。毛の彫りの凹凸の深さも極めて手間のかかる作業を思わせます。2021.01.02 | ||||
台座に刻まれた石工名は私の推測通りの白河の石工・眞船卯右衛門が彫った狛犬でした。私の見た眞船卯右衛門の石像の中でも彫りがかなり素晴らしい作品だと思いました。彼の狛犬はほぼ白河周辺に奉納されており、私の知る限り白河以外では矢吹町・矢吹神社・矢吹町・八幡神社・天栄村・若宮八幡で県外からの依頼が有った事に驚いています。 馴染みの眞船卯右衛門の狛犬との思いもよらない出会いに心が浮き立ちます。2021.01.02 |
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さくら市智賀津神社・二つ目の狛犬・大正8年 (1919年)石工 喜連川・金田渓谷 |
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拝殿に近い二つの狛犬も一つ目の眞船卯右衛門との遭遇と同じほど私を驚かせてくれました。常々、来連川の石工・金田渓谷と白河の石工・眞船卯右衛門の狛犬が似ているという感じを抱いていました。(智賀津神社の卯右衛門の狛犬は普段着の彫りとは異なりかなり力が籠った作りに見えます) まさか、二人の石工の狛犬がこの神社で見られるとは信じられない幸運です。杉木立の間から差し込む光りの中に浮かぶ二つの狛犬を行きつ戻りつしながら何度も見比べてみました。 右に置かれた子取りの阿像、力の漲る狛犬です。 2021.01.02 |
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右の阿像から杉木立の壁が覆う左の吽像を写しています。後姿からもこの狛犬の彫りの良さが分かります。2021.01.02 | ||||
左の吽像も毛のカーブの彫りなどを含めてかなり繊細な彫りが施されているように見えます。それに比べると玉取りの玉はあっさりと彫られています。2021.01.02 | ||||
台座には彫られた年号と石工名がハッキリと刻まれていました。それにしても個人的によく似た狛犬を彫ると思っている二人の石工の石像を一つの神社で見られた喜びは忘れがたい思い出になります。 加えて智賀津神社に奉納された二人の石像は多分共にかなり彫りが繊細な出来の良い狛犬と思われます、それはつまり奉納された氏子の方々の負担の重さの賜物でしょう。神社の去り際に頭を垂れたお礼を申し述べました。又、この二人の狛犬をまじかで比べて見た感想から数時間前に喜連川神社で見た狛犬を彫った石工は地元喜連川の金田渓谷の可能性が高いのではないかと思いました。2021.01.02 |
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拝殿の前に立って入り口の木製の二の鳥居を眺めました。 杉木立の間から差し込む斑な光の帯の中に二つの見応えのある狛犬が静かに境内を見守っています。静寂と時が止まったような穏やで柔らかな気配がわが身を包んでくれました。それはまさに至福の一時でもあります。2021.01.02 |
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神社の一の鳥居から293号線が旧奥州街道を交差する辺りの風景を眺めています。人々の暮らす静かな家並みと広がる田圃と青空が一杯に広がっています。自然の景色を遮る建物が林立する町の風景が如何に不自然である事かに思いが至ります。2021.01.02 | ||||
天神社住所: さくら市長久保479。次の水神社を目指して走っていると右手の田圃の先に鳥居が見えました。立寄る事にして神社に近づくと一度参拝に訪れた天神社である事が分かりました。2021.01.02 | ||||
村社・天神社の石柱が見えます。氏子の方々が初詣の参拝の人々を迎えた垂れ幕が一の鳥居に巻かれていました。静寂に満ちた境内に細やかな鼓動を産み出しているように感じました。2021.01.02 | ||||
初詣はほぼ終わった静かな拝殿で参拝をさせて貰いました。2021.01.02 |
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さくら市天神社狛犬・大正11年(1922年)・小森幸三郎 彫 |
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右に置かれた阿像、若干通常の狛犬より小さ目のサイズかもしれません。凡そ100年の風雪に耐えた証が石像の表面に表れているようです。開いた口の中には牙らしきものが彫られているようです。2021.01.02 |
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左に置かれた吽像と思われる狛犬は光線の具合でハッキリと顔の表情が見えます。顔の造りが見慣れた狛犬とは少し違う感じを持ちました。異相の狛犬との対面はそれはそれで驚きを与えてくれるので大変楽しい事ではあります。 左の吽像は右の阿像より大きな吊り上がった目が目立つようです。2021.01.02
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2020年1月4日に訪れた折には”石工名は”小森”は読めるのですが、名前の”x三郎”と刻まれた一文字目が判読できません”と書かれていますが、今回ははっきりと”小森孝三郎”と判読できました。 次の水神社に向かう事にします。2021.01.02 |
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村社・水神社住所:さくら市押上528 。天神社から62号線を走っていると東北新幹線の下をくぐりました、直ぐ道路脇に水神社の鳥居があります。辺りははかなり人家が建っていましたが、境内に駐車スペースがあったので大変助かりました。2021.01.02 | ||||
62号線の脇にある水神社の鳥居です。今は静寂な境内にも初詣の晴れやかな雰囲気が残っているように感じられました。私達が参拝を終わって次の神社に向かう頃、地元の数人の方が歩いて初詣に訪れていました。2021.01.02 | ||||
若干大き目の狛犬が大きな台座の上にのっていました。一見して見応えのある狛犬(落ち着いて見られるという意味ですが)に出会ったと嬉しくなりました。2021.01.02 |
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神社の案内板に書かれた通りの重厚な造りの本殿でお参りをさせて貰いました。2021.01.02 | ||||
神社の扁額が水神社に因んでか水色に染めらています。近くを鬼怒川が流れている事からも洪水の心配があるのかと推測しました。2021.01.02
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さくら市押上・水神社狛犬・昭和2年(1927年)・石工 小森幸三郎 |
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右に置かれた阿像は子取りの意匠、子供には模様が彫られた玉が添えられています。狛犬の表情は人懐っこい感じの柔らかな雰囲気に感じられました。口の中の左右に奥歯が彫り込まれてアクセントになっています、かなり手慣れた石工の作りに見えます。2021.01.02 | ||||
右の阿像の後ろから左に置かれた吽像を写しています。台座の石が一般的な切石ではなく自然石が使われているのも大変ユニークな印象を与えてくれました。2021.01.02 |
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左に置かれた吽像も閉じた口からアクセントになる奥歯が外に出した状態で彫り込まれています。玉取りの玉には模様が彫り込まれていました。中々見応えのある狛犬に出会いました。2021.01.02
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台座には昭和2年(1927年)の年号と”石工 小森幸三郎”文字が彫り込まれています。石工名を見て思わずどっきりしました、今参拝をしてきたばかりの天神社の狛犬と同じ人が彫ったようです。偶然とは言え不思議な巡り合わせだと大いに喜びました。 天神社の前に訪れた智賀津神社では、類似性を感じていた二人の石工、眞船 卯右衛門と金田渓谷の狛犬が共に境内に奉納されていた幸運に当たりもしました。何か不思議な気がしてなりません。2021.01.02 |
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01/31/2021 | ||||
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