雨が止みそうもありません。カーナビに入れる住所:白河市大信増見八幡山160。会津若松と白河を結ぶ幹線道路・294号線の脇にこの鳥居が見えます。駐車場は無いようなので、鳥居の反対側の294号線がバス停で膨らんでいるので、バスの邪魔にならないように止めさせてもらいました。2015.08.17 |
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車の行きかう会津街道を見つめる迫力のある吽像、彫もかなり確りとしているように感じました。 |
*禁・無断使用
顎の下のデザインはどかで似たようなものを見た記憶があります。熊野神社の狛犬を彫った地元、大信の真舩卯エ門と言う石工の人ではないかと推測していますが確かではありません。
花弁と思われる彫が幾つか見えます、恐れ多い事ですがまさに唐獅子牡丹じゃないかと思いました。
ここでも阿像と吽像が左右逆になっているようです。一般的には右・阿像、左・吽像となりますがこの春日神社は右・吽像、左・阿蔵になっているようです。 2015.08.17 |
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春日神社阿像 |
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白河ではしばしば目にすることですが一般的に右にある阿像が左に置かれているようです。彫った人の名前は私には見つけられませんでしたが年号が昭和4年と彫り込まれていました。
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中々風格のある阿像の後ろ姿です。見つめる先は白河と会津若松の幹線道路なので、大型車も多く頻繁に車が行き交います。2015.08.17
石工名に付いて:手持ちの画像データを再度検証したところ、年代と共に最も克明に刻まれた”東京(?)真船初吉”の文字が写っていました。神社所在地の大信の石工・真舩卯エ門の東京?に出た縁者が奉納したのでと言ういささか強引な物語を推測したのですが、素人の第一印象を裏付ける手がかりになるのではないかと思ってしまいました。卯右衛門はしばしば”石工・大信増見”と刻むのですが、果たして東京の文字は強引な思い込みで大丈夫なのかと大きな不安はあるのですが、一応見た瞬間のインスピレーションと頼りに真舩卯エ門の狛犬と推測しました、間違いが判明次第訂正いたします。白河市の石工一覧
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カーナビに入れる住所:白河市大信隈戸日渡110。家々に屋号が付いた集落に入ると、白河方面の標識が4号線から来た場合左にあります。その先に雑貨店のつるや商店が右にみえます。狭い道を右折して400m程進むと行き止り。それを右折すると30m程。 |
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春日神社には大変ユニークな狛犬が見られるとの事楽しみにしてやってきました。先ほどの八幡神社の近くです。たしかにモダン・アート(余りこの言葉を使いたくないのですが)のような狛犬が置かれていました。 2015.08.17 |
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一面の田圃が広がっています。山側に狛犬と鳥居の美しい神社がありました。駐車場はないので出来るだけ道の脇に寄せて止めさせてもらいました。
雨が降り続きます。傘をさしてお参りをしました。 2015.08.17 |
春日神社吽像・大正13年(1924年) |
はっきりと確認が出来ませんがこれは右にありますが吽像だと思います。やはり一般的には阿像の位置なので逆になっているようです。風格のある狛犬です。雨に濡れて石面が薄く光を反射していました。
先ほど訪れた八幡神社の狛犬と同じ作者で熊野神社の狛犬も彫った地元、大信の真舩卯エ門のように推測されます。 2015.08.17 |
台座に”大正13年参拝”の文字が彫られています。画像の左端も年号と参拝の文字が見えますが欠落しています(大正は見えます)。例え2度の参拝(伊勢神宮と思われますが)があってもそれ程奉納した年号と離れて居ないと思われるので、奉納を大正13年としました。 |
春日神社阿像 |
左側に置かれた阿像、彫も繊細で毛のカーブもゆるみが見えないと感じました。美しい狛犬です。 |
歩きやすい石段を登り社に向かいます。境内の両側に狛犬らしきものが見えます。
これがもう一対の狛犬のようです。 |
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これがしばしば写真で見る春日神社の社前にある阿像です。なんとも思い切った石像を作ったものだと感銘を受けました。
依頼した集落の人々にも、彫った石工の職人にも、このような石像を残してくれた事に感謝しなくてはなりません。緑に覆われた静かな社に立って雨に濡れる石像をしばし眺めました。
年代・石工名などは不明ですが、鳥居と灯篭が江戸時代であることから、この狛犬も江戸時代ではないかと推測しています。 |
春日神社のユニークな吽像 |
こちらは吽像ですが残念ながら経年の為にかなり欠落した部分があるようです。二つの狛犬は吠えあっているように見えました。
JA直売所に訪ねる折に再度お参りにこようと思います。神社の周りの景色、境内の雰囲気も大変落ち着いた感じを与えてくれます。
静かにお参りが出来る神社です。 |
簡素な社でお参りをさせてもらいました。 |