⇐”6月の村の花と木の”スライド画像です
最も好ましい山野草から牡丹やシャクヤクが咲き乱れる美しい5月の花の季節にはコロナの影響で高原の村を訪れる事が出来ませんでした。百花繚乱の村の花は見る人も無くただ花を咲かせて散っていったようです。その潔さこそが私の好ましい花の姿ではありますが、見逃した無念さを抑えるにはかなりの困難がありました。 6月の村の花は春と夏の間に咲く僅かな種類でしたがその無念さを幾らかは慰めてくれました。
2021.06,16
桔梗が沢山の蕾を付けています。一つだけ風船のように花びらが膨れてまさに開こうとしていました。街に帰る朝切り取って持ち帰りました。2021.06.16
夏の花と思っていたホタルブクロが静かに咲いていました。雑草の中に紛れて静かに咲くホタルブクロは高原の村では誰も目を止めないありきたりの野の花です
私も草刈り機でしばしば刈り取ってしまう花ですが下向きに花を開かせる姿を好ましく思っています。ただ、汗をかきながらの草刈りでは細部まで残して刈る事は手間が掛かって出来ません。刈ってしまってからすまないと謝っています。2021.05.19
夜半に降った雨の雫がホタルブクロに小さな水玉を造っていました。開こうとする花に小さな昆虫が止まっていました。人の手が拘わらない普通の自然の営みを見せてくれています、心を静めてくれる風景でした。2021.06.16
草刈機で雑草を刈りとっているとかなりのフキが切り取られます。多くがイワナ釣りの折りに採って来たサワブキの子供と思われます。
雑草と一緒に切り取った中から太くて長い蕗だけをキャラブキ用に選別しました。2021.06.16
差し当たり草刈り機で切り取ったフキの太いものを選んで葉を切り取り沢の水で洗いました。2021.06.16
イワナ釣りに折に採った最高のサワブキを加えて大なべが一杯になりました。3日程出し汁の中で煮込んでかなり全体が小さく縮みましたが、毎食食べても一月分は持ちそうです。
この大なべは近くで探しても見つからなかったので、そんな折に訪れる浅草の河童橋道具街でやっと探して買いました。毎年この季節には物置から引っ張り出して活躍して貰っています。2021.06.16
あちらこちらにジギタリスの花が咲いていました。かなり強靭な花で北海道では野生化して河原や道路脇に沢山咲いていました。
草刈り機械で刈り取ってもいずれどこからから花を咲かせてくれる花です。2021.06.16
今年もシャクヤクと牡丹の咲く時期を逃したようです。花の咲いた痕跡だけを残して優雅な花を見る事が出来ませんでした。
シャクヤク畑にたった一つ咲き残りの白い芍薬が蕾を開きかけていました。切り取って街に持ち帰りました。2021.06.16
白い菖蒲の花が5本程蕾を付けていました。どうも菖蒲の花は手入れが良くないせいか雑草が生えて中々花が咲きません。
今年は久し振りに白いショウブの花が見られました。ただ、青い菖蒲は花が見られません。枯れてしまったのかもしれません。このままでは誰も目にしないで咲かせるだけなので全て切り取って街に持ち帰りました。2021.06.16
富有柿が大きな枝で覆われた日陰に紫色のシランが数本花を咲かせていました。薄暗い日陰の中に静かに咲く高貴な紫の花の美しさには高原の冷気が似合います。2021.06.16
マメ科の小さな木のニワフジが咲き出していました。もう少し先に満開の時を迎えるようですが残念ながら次回の訪問の折りには花季節は終わっている事でしょう。
ニワフジは小さな木ながら見かけより頑健であちらこちらに小さな枝が見られます。
2021.06.16
サンショウバラが満開の時を過ぎて少し散り出していました。いささか咲き方が派手なのと棘が怖くて剪定を怠っている内にかなり大きく育ってしまったようです。
次回は思い切って枝を大きく切り取る事にします。2021.06.16
北海道の海岸で見たハマナスを思い出して街の園芸店で買った花です。気取ったところがなく野ばらのような野性味のある咲き方が気に入っています。2021.06.16
昨年は気候のせいか梅の実が全く成りませんでした。集落の農家の方の庭の梅も同じく梅が成らなかったで素人の私達では手に余る天候だったのでしょう。
諦め半分で梅の木を見上げると驚く事に3本の梅の木に大量の実が成っていました。
”南高梅”と最も古い梅の木の2本から凡そ採った梅の実です。
この後最も実の成りの良い”梅郷”の梅を採った所驚くほどの収穫となりました。10袋程の袋に分けて街の友達の土産にしました。2021.06.16
このバラの名前はもしかすると違っているかもしれません。植木屋さんの町で確かモッコウバラの名前がついて売られていたと記憶しています。ただ、どうもモッコウバラには白か黄色しかないように思えますので違っている可能性もあります。
個人的には如何にもバラと言う華やかな咲き方とは異なり野バラのような穏やかな姿を好ましく感じています。2021.06.16
格別の手入れもせずにシャクヤク畑の中で極めて元気に毎年花を咲かせてくれます。旺盛に枝を張る元気な棘のある枝が隣に植えた黄色のボタンの花を覆うほどに枝を伸ばしてくるので時折剪定をしなくてはなりません。それでも気付けばいつの間にか大きく枝を膨らませています。2021.06.16
目を近づけるとどうしてこれほどの花を付けるのか不思議に思える程の大量の花弁を付けています。今年は特に花の付きが良いように感じました。
少し離れて白いオスボレッドが植えられているのですが、日当たりの加減かどこか元気がありません。
高原の村はヤシオツツジをはじめとして美しいツツジが多く見られる場所です。街から持ち込んだツツジも高原の冷気と澄んだ空のせいか極めて透明度の高い花を咲かせて驚かせてくれます。
既に、最も清楚なヤシオツツジやサクラゲンカイツツジ、ミツバツツジの季節は終わり通常のツツジが満開の時を迎えていました。
今ではサツキを含めてかなりの数のツツジの類が見られます、いちいち名前を調べるのも花を楽しむ折には興をそがれるのでただツツジとしてその美しさを愛でる事にしています。咲き分けのツツジは好みの花ですが少し満開の時を過ぎているようです。
草刈り前なので雑草が絡まりながら花を咲かせていました。
ツツジの種類の分類は下記をご残照下さい。
ツツジ分類 ① ② ③ ④
築山に作ツツジの群落ですが数本のツツジがびっしりと枝でスクラムを組むように密集して花を咲かせていました。剪定がするのが難しい程に枝が重なり合っていました。2021.06.16
ありきたりのツツジの花ですが、ひいき目ですが街で見る花とはその色合いの透明度が違って見えてしまいます。2021.06.16
街から持ち込んだ挿し木の白いツツジが大輪の花を咲かせていました。雑草に囲まれながらそれを物ともせずに花を咲かせている町育ちのツツジを褒めてあげました。
やはり街に残るツツジと白い花弁の透明度が違って見えます。これから厳しい高原の村の冬を雪の下で過ごして益々美しい花を咲かせてくれることを楽しみにしています。2021.06.16
街へ帰宅する朝、沢の水を入れたゴミ箱に村の花々を切り取り持ち帰る事にします。この自然の沢の水の力に常に驚かされます。3時間ほどのドライブの後でも手を入れると指が痺れるほどの冷気を感じます。街の水道の水が生温かく感じるほどです。そして持ち帰った花々は沢の水を入れた花瓶の中ではその精気をかなりの長い期間保って花を咲かせてくれます。霊験あらたかな水だと常々感心しています。
07/29/2021