那須朝日岳・1,896mの花②   ①へ
朝日岳の岩尾根に咲く優雅なイワシャジン  2021.07.19 ()無断転載

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久し振りに県境の村の草刈りにやってきました。一月もすると一面に雑草が生い茂る夏の季節は辺りに迷惑を掛ける恐れがあるので、この時期他の人に会わないようにして草刈りと畑を耕す事にしました。早朝、ジョギングの代わりに近くの那須朝日岳・1,896mに優雅に咲くイワシャジンを見がてら訪ねてみる事にしました。イワシャジンは見たいが登りが不安だと迷っていた家人も同行しましたが、体調不良で30分程登った樹林帯を抜けた見晴らしの良い場所から、8時17分頃、先に駐車場に戻って行きました。

記載された花の名前は違っている場合もあります。誤りが判明次第訂正申しあげます。2台のカメラを使用している為に記載された時刻は実際と若干の差がありますので、参考程度にご覧ください。2021.07.19

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2021年7月・朝日岳の花   
2020年晩夏の三本槍岳の野の花  2020年10月12日紅葉する雨の姥ケ平  
2019年姥平の紅葉、観音沼の紅葉 朝日岳登山道に咲くイワシャジン
台風18号の朝日岳朝日に輝く朝日岳 2014年・紅葉の那須・日の出平から姥ケ平①日の出平登り②下り姥ケ平
残雪の朝日岳1896メートルと那須岳1915メートル 濃霧の那須・朝日岳のイワシャジン
赤面山から三本槍岳1916m往復 朝日岳1896から三本槍岳1916mの紅葉 

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那須朝日岳頂上・1,896m

7:50分に駐車場を出発して、途中風景や花の写真を撮りながらゆっくりと登ってきました。朝日岳の頂上には9時30分頃到着、約1時間40分程を要したようです。

2021.07.19

人混みを避けて、頂上から少し下った場所に腰を下ろしておにぎりの朝食を摂りながら休憩をしました。持参の氷水のペット・ボトルで冷やしながら持ってきた桃をデザートに食べました。正に極めつけの天上のご馳走です。2021.07.19

山の風景を見渡しながら桃を食べていると見上げる空に大量のアキアカネが乱舞していました。数百のアキアカネの群れは頂上のあちらこちらを移動しています。

何とかカメラでその群れを写そうとしましたが中々密度の高い塊が捕まえられずに何とか写してみました。小さなゴミのような黒点が全てアキアカネです。

2021.07.19

アキアカネの群れが反対方向に移動しました。やはり小さなゴミのような黒点としか写りませんでした。2021.07.19

登って来た登山道を見下ろしながら朝食を楽しみました。目の高さには時折雲に姿を没しながらも広大な広がりを見せる那須岳が見わたせます。2021.07.19
オンダテ
岩稜のあちらこちらにオンダテが咲いていました。2021.07.19
冬には雪の下で命を永らえる花らしく頑強な花と葉を持っています。2021.07.19

このような抑えた花の咲き方こそが厳しい自然を生き抜く植物に求められる特徴なのかもしれません。2021.07.19

ヨツバヒヨドリ
未だ咲き出したばかりのヨツバヒヨドリ、あと一週間ほどで少し赤い彩りが見られます。残念ながら少し早すぎたようです。2021.07.19
イワシャジン

例年なら今頃が美しいイワシャジンが見頃の季節なのですが、岩稜には一つの花も見られませんでした。何とか朝日岳頂上に近い岩陰に一塊のイワシャジンを見つけました。これから少しで沢山の花弁が開く様子から、今年は少し開花が遅れているのかもしれないと思いました。2021.07.19

コメススキ
細長い葉の緑が美しい50cm程の草丈の植物が岩崖に見えました。注意していないと見落とすほどの地味な姿です。2021.07.19
コメツツジ
小さな白い花を付けたコメツツジが岩稜地帯に咲いていました。既に花の終りの季節を迎えたようですが、この季節にツツジを見られて幸運でした。2021.07.19
ウラジロヨウラク

釣鐘状の花を付けたウラジロヨウラクが咲いていました。既に花の盛期は過ぎたようですが、艶やかな色の花弁が少ない季節なので大いに目を楽しませてくれました。2021.07.19

既に多くの花が咲き終わっている様でした。2021.07.19

那須八幡温泉・ツツジ自生地

県境の村への帰路、防水カメラの高度計によれば標高約925m程の八幡温泉・ツツジ自生地に立ち寄りました。

思った通りこの季節に人影は有りませんでした。今登ったばかりの那須朝日岳が頂を雲の中に入れて聳えています。草原にはピンクのシモツケソウが今が盛りと咲いていました。2021.07.19

オニアザミ

八幡温泉の草原地帯は手入れの行き届いたツツジの季節が過ぎて野趣に富んだ静かな心地良い雰囲気に満ちていました。人の気配は全く感じられません。

如何にも強靭な感じのオニアザミが咲いていました。2021.07.19

手を入れれば刺されそうな葉っぱと尖った花が威圧的な印象です。厳しい環境の中で生きる野の花の美しさの源だと思いました。2021.07.19
エゾアジサイ

草原のあちらこちらにガクアジサイに似た花が咲いていました。村に咲くガクアジサイよりあっさりと咲く姿から、人の手で植えた花でなければ良いがと思いました。

家に戻ってサイトで調べると山で見られるエゾアジサイではと思いました(違っているかもしれませんが)。これでこれからも山で目にしても心行くまで楽しむ事ができそうです。2021.07.19

シモツケソウ

草原に足を踏み入れるとツツジが満開の頃の様子とは全く異なり草原は静まり返っていました。嬉しい事にピンクのシモツケソウが群落を作って咲いていました。2021.07.19

あちらこちらに大きな群落で今が最も美しい見頃の時期のようです。県境の村への通り道とは言え、労を惜しまず訪ねて良かったと思い付きを我ながら褒めてやりたい気分です。2021.07.19

ピンクの蕾は高原の光を反射してキラキラと輝いています。開きだした花は綿毛に包まれたような柔らかな咲き方で緑の原を彩っています。2021.07.19
草原のツツジの木に縋り付いて動かない羽化したばかりの蝉を見つけました。詳細に見ると10cm程下に抜け殻がありました。高原の夏だけの蝉の短い一生が思いやられます、幸大きことを念じました。2021.07.19

これから村に戻り畑を耕し草刈りに汗を流さなくてはなりません。日暮れ前には峠を越えた渓流でのイワナ釣りが待っています。目的のイワシャジンの群落を見る事は叶いませんでしたが、流した大汗に比例する幾つかの深い思い出が残る山旅でした。

07/25/2021
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Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 07/25/2021 更新   ()転載