台風19号後の土手のジョギング@・Aへ 冠雪の富士・2019年  菜の花の土手  彼岸花の土手のジョギング@ A
2019年11月5日・冠雪の富士山を見ながらの土手のジョギング

ジョギングを楽しむ土手が台風19号で危うく超水の災害に見舞われる様子を、河川敷に設置されたライブ・カメラで目にして信じられない気分になりました。何とか危機を脱した翌々日こわごわと土手の様子を見に行きました。

ジョギングをしながら往復10km、土手に打ち寄せられたゴミの堆積物は後10m程で水が堤防を超えたであろう事を示していました。家に帰り、保険屋さんに大急ぎで連絡を取り、風水害に対応する保険も付属していたかを確認しました。全てに入っているとの連絡に、今後の一つだけの頼りになりそうです。

2019年10月15日・台風19号後の土手のジョギング

10月13日猛烈な雨を伴った台風19号、インターネットで何時もジョギングする土手の映像を見ると、まるで海のような広大な水面が広がっていました。それは越水するかもしれないと思われる恐ろしい風景です。10月15日、台風一過の晴れの日、恐る恐る土手に出かけて見ました。

何時も車を停める河川敷の公園は当然立ち入りが出来ませんでした。仕方がないので土手の外に車を停められる場所から土手に登ってみました。此処は、隅田川の上流、東京都と埼玉県の間を流れる荒川の下流部にあたります。2019.10.15

ライブ・カメラで見た恐ろしい風景は夢であったと思われる程で、茶色く濁った水が静かに流れていました。流石に河川敷にはまだ水たまりや泥の堆積が見られます。

左手の鉄橋を新幹線が通り過ぎて行きました。一見する限りは19号の猛威はこの辺りでは終わって、普段の生活が戻った様に見えます。

土手に人の通りは多くありませんでした。ゆっくりと上流に向かってジョギングを始めます。2019.10.15

工事をしている河川敷の設備は泥の濁流にもまれた様子が見て取れます。2019.10.15
東京都と埼玉県の下流部を救ったと新聞に書かれていた貯水池の水門が見えてきました。見慣れた水門が今日は雄々しく水に立ち向かった城壁に見えます。2019.10.15
貯水池の土手に水の高さを示すプラステイックの漂着物が線になって見えます。土手までは後少しであったことを示しています。2019.10.15

一昨日の恐怖は何だったかと言う思える秋空に雲が美しい模様を描いてくれました。

土手の土を根で保持してくれた雑草は今日ばかりは私の感謝の対象です。雑草の花に白い蝶が止って蜜を吸っていました。2019.10.15

上の写真は水害を防ぐに大きな力があった貯水池に掛かる橋です。画像の低い木は殆どが水没したので橋も一時水の中にあったと思われます。水浸しの通路や土手のあちらこちらに調査している人たちの姿が行き来していました。

上流のこのあたりは、未だ濁流が強い圧力を感じさせる重々しい流れです。それにも増して自然の回復力には驚かされます。それらには捕らわれずに、直ちに新しい一日が始まります。太陽が昇り、水で洗われた土手に根を張る残りの彼岸花が花を開かせます。そこに黄色の蝶がすがっていました。私に美しい物語を見せてくれています。

此処まで片道約5km強なのでそろそろ引き返すことにしました。2019.10.15

 
河川敷に広がるゴルフ場はかなりのダメージを受けているようです。かなりの樹木が根元から倒れているのが見えます。あちらこちらに大きな水たまりが広がっていました。2019.10.15
外環自動車道の下にはゴルフ場の仮設の施設が残っていますがほぼ原形を留めていないようです。2019.10.15

往路のジョギング中には気付かなかったのですが河川敷の木に、公園の池で目にする手漕ぎのボートが引っかかっていました。この辺りは桟橋が設置されていて常に船が数層係留されているのですが見当たりません。

多分台風の前にどこかに避難したのだと思います。2019.10.15

 

復路の残り3kmまで戻ってきました。雑草が刈り取られたばかりの土手の斜面に餌を啄ばむ鳩の群れが見えます。

人が近づくと一斉にそれに飛び立ちました。時間が止ったように淀んだ空気が漂う災害の土手が動き出した感じがしました。2019.10.15

 
冠雪の富士

10月15日、台風19号の痕跡を土手に尋ねた次の週は県境の村で那須の紅葉を訪ねました。

10月末の休みは所用でジョギングは休みました。11月5日、富士山が冠雪の情報に待ちきれず土手に出かけました。空気の澄んだ厳冬期と異なり秋の陽気では寒さが足りず空気の透明感が足りません。果たして見えるかと晴天の日を待って出かけてきました。何時もの河川敷の駐車場は泥が溜まったために暫く使用が出来ないために、通常の折り返し地点に車を停めて従来と出発点と凝り返し点が逆になりました。

土手に登るともしやと言う推測が的中、左手のススキの河原の先にスカイツリー、右手のこれから向かう上流には冠雪の富士山が見えます。2019.11.05

雪が山肌のかなり下まで白く染めていました。辺りの雲との取り合わせが大変魅力的な姿です。

何時もの事ですが、個人的に絵葉書のような富士山は余り好み(太宰治の富嶽百景の中の気分とほぼ同じなのです)ではありません。町の俗の広がる中から見る姿か、山を登りながら見る富士山の姿が好みです。

送電線の横切る空間の建物の上から姿を見せてくれる富士山は大好きな姿の一つです。今日は往復約15km程の間この冠雪の富士山が道連れです。2019.11.05

秋の青空が空一杯を染めています。上流に向かってジョギングを続ける左手には冠雪の富士山が何時も見守ってくれています。2019.11.05

 

前回の10月15日と比べると、多くの人々が水害の後始末に取り掛かっている為にかなり綺麗になっています。

首都高速5号線の向こうに富士山が見えます。2019.11.05

首都高速5号線の下を通り抜けます。台風19号の折りにはかなり水が溢れたのではないかと思われます。トンネルを抜けると青空に幾つかのヘリコプター行き来していました。2019.11.05

今回の大水で大いに役立ったと言われる貯水池の水門の横に富士山。二つのモンスターが並んでいます。2019.11.05

貯水池の方向を写しています。これから約5km程貯水池の左の土手伝いにジョギングをします。

貯水池の土手の斜面にプラステイック浮遊物が台風の折りの水位の痕跡として残っています。まだこの回収まで手がまわらないようです。2019.11.05

 

この辺りから2km程が富士山が最も綺麗に見える場所になります。河川敷に立ち入りが出来ないために土手に人影は殆ど見られません。俗の中から見る富士山に見惚れて何度も立ち止まりシャッターを押しました。

下手な腕では感動を僅かでも画像に収める事が出来ませんでした。2019.11.05

外環自動車道の橋桁の間から富士山が見えます。上の高速道からは車の走る音が響いてきます。2019.11.05

嫌われ者の土手にはびこるセイバンモロコシ、今回の大水では少しは土手の土の保護に役立ったかもしれないなどと思いました。

秋になり少し色付いたようです、セイバンモロコシの間に富士山を入れて写しました。2019.11.05

本来の目的のジョギングのオマケに付いて来た素晴らしい富士山さんの姿です。2019.11.05

 

空気が温まるとそれに合わせて雲が沸き上がり富士山の姿を包み込んで行きます。冠雪の富士山の姿段々と空の中に包み込まれていきそうです。2019.11.05

この辺りは川が真っすぐ流れている容易で水に浸かった河原もそれ程有れているようには見えません。穏やかな流れと冠雪の富士山が穏やかな雰囲気を景色にもたらしているようで台風の大水で荒れ狂った事が嘘のように感じてしまいます。2019.11.05

往復15kmの折り返し点はもう僅かです。復路は更に富士山が立ち上る蒸気の中にかすんでしまうことでしょう。残念ながら往路の楽しみが減じるようです。2019.11.05

台風19号が東日本と東北地方に大きな災害をもたらして通り過ぎて翌々日の2019年10月13日、ジョギングを楽しみ土手に出かけて見ました。台風通過の日の河川敷のライブ・カメラで見た海のように水が溢れた恐ろしい姿に、堤防は大丈夫なのかと心配になりました。あの大水は幻かと思える程私を何時も楽しませてくれる穏やかで広大な風景が出迎えてくれました。それでも土手に残った痕跡は多分10m程(土手に降り事をはばかったので正確ではありません)で土手を水が乗り越えた事を教えてくれました。往路では何故か突然初めてボート・レースを見る事になります。2019.11.05

06/06/2020
土手のジョギングM
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved.
本日カウント数-
昨日カウント数-